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1958 東京大学 2次試験

解析I

易□ 並□ 難□

【1】  x に関する方程式

x2+ 2(1 -cosα ° )x+ (1- sinα ° )2= 0

が実根をもつとき, x に関する方程式

x2- 2x+ cos(α ° +45 ° )+1=0

は実根をもつか虚根をもつか調べよ.

1958 東京大学 2次試験

解析I

易□ 並□ 難□

【2】 変量 y が変量 x に正比例していることは理論的にわかっているが,比例定数 a の値がわからない.そこで, x=2 3 4 のときの y の値を測ったところ,それぞれ 3.1 4.4 5.6 という測定値を得た. a の値をかりに定めたとき

3.1-2 a 4.4-3 a 5.6-4 a

をそれぞれ x= 2 3 4 に対応する y の測定の誤差とみなす.

(1) 誤差の 2 乗の和が最小になるように a の値を定めよ.

(2) 誤差の絶対値の和が最小になるように a の値を定めよ.

 ただし,小数 3 位を四捨五入して小数第 2 位まで求めよ.

1958 東京大学 2次試験

解析I

易□ 並□ 難□

【3】  1 平面上の 2 P ( x,y) Q (X, Y) の座標の間に

X= xx2 +y2 Y=- y x2+ y2

という関係がある.このとき,点 P( x,y) が,不等式

(4x +3y -5) (4x -3y +5)> 0

で表わされる範囲を動くとき,点 Q (X, Y) はどのような範囲で動くか. P の動く範囲および Q の動く範囲に斜線を引いて,これらを示せ.

1958 東京大学 2次試験

解析II

易□ 並□ 難□

【1】 平面上に点列 P 0 P1 Pn があって,点 P n の座標 (x n,y n) と点 P n+1 の座標 ( xn+ 1, yn+1 ) の間に

{ xn+ 1= 23 xn + 13 yn y n+1 = 13 xn+ 23 yn n=0 1 2

という関係があるとする. n が限りなく増すとき,点 P n はどのような点に近づくか.この点の座標 (x ,y) x 0 y0 で表わせ.

1958 東京大学 2次試験

解析II

易□ 並□ 難□
1958年東大2次解析II【2】の図

【2】 底面の半径が a であるような直円柱がある.底面の直径を通り,底面と角 α をなす平面でこの直円柱をきり,この平面と直円柱の底面および側面で囲まれた図のような立体を作る.この体積を求めよ.ただし, 0<α < π2 とする.



1958 東京大学 2次試験

解析II

易□ 並□ 難□
1958年東大2次試験解析II【3】の図

【3】 水平面上に 8 a cm だけ離れた 2 定点 A H があり, H の真上には高さ a cm のところに点 B がある.線分 AH 上に点 P をとり,最初 B に静止していた動点が線分 BP PA に沿って B から A まで動くとき, BP 上では等加速度 BHBP g cm /sec 2 で進み, PA 上では,動点が P に達した時の速度の水平成分に等しい等速度で進む.

 動点が B から A まで最短時間で到達するには HP をいくらにすればよいか.ただし, g は正の定数である.

1958 東京大学 2次試験

幾何

易□ 並□ 難□

【1】 半径 a の円の内部に凸四辺形がある.各頂点にはその点を通る辺を延長してできる弦の 3 等分点になっている.この四辺形はどんな四辺形か.またこの四辺形の面積を求めよ.

1958 東京大学 2次試験

幾何

易□ 並□ 難□

【2】 平面上において, 2 定点 A B を両端とする任意の円弧の 3 等分点のうち A に近い方の点の軌跡を求めよ.

1958 東京大学 2次試験

幾何

易□ 並□ 難□

【3】 ある直円錐とそれに内接する球の体積の比が 2: 1 であるとき,この直円錐の底面の半径と高さとの比を求めよ.

1958 東京大学 2次試験

一般数学

易□ 並□ 難□

【1】 連立方程式

0.5x +1.2y =4.1

0.3x +1.8y =4.4

がある.左辺の係数および右辺の数値が,いずれも小数第二位を四捨五入した近似値であるとすれば, x の真の値はどのような範囲にあるか.

1958 東京大学 2次試験

一般数学

易□ 並□ 難□
候補者 得票数
A 1143
B 850
C 745
D 712
E 602
F 419
G 409
H 321
無効票 3

【2】 定員 5 人を選ぶ選挙に A B C D E F G H 8 人が立候補し,選挙のときの総投票数は 5700 票であった.現在までの開票結果は右の表の通りである.当選確実な候補者はだれだれか.

1958 東京大学 2次試験

一般数学

易□ 並□ 難□
1958年東京大2次試験一般数学【3】1958102610212の図

【3】 右の図のように 18 個のランプ Li とスイッチ Si が円形においてある.ランプはすべて消えており,スイッチはすべて開いている.一つのスイッチをいれると,それから矢印の方向に三つ目のランプがつくものとする.またーたんランプがつくとそれと同じ番号のスイッチは使用不能になるものとする.しかし,ある番号のスイッチを入れてもそれと同じ番号のランプは依然としてつけることができる(たとえば,スイッチ S18 をいれるとランプ L3 がつく.そして,スイッチ S3 は使用不能となり,ランプ L6 はもうつかなくなる.しかし,スイッチ S15 をいれればランプ L18 はつけることができる).

 いま,スイッチ S1 から始めて,次々にスイッチを入れてなるべく多くのランプをつけたい.いくつまでつけることができるか.また,どのような順にスイッチをいれればよいか.

 解析I,解析II,幾何,一般数学の4科目から2科目選択.

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