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1963 東京大学 2次試験
文科・理科・衛生看護学科共通
【1】 直方体の一つの頂点 O から出る三つの辺を OA ,OB ,OC とし, O から最も遠い頂点を D とする. BC=a ,CA =b ,AB =c とするとき, OD の長さを a ,b , c で表せ.
また, a=5 ,b=3 のとき c のとりうる値の範囲を求めよ.
【2】 P は平面上の定点, l はこの平面上の定直線で, P から l までの距離は 3 +1 である.また, Q ,R , S はこの平面上の動点で, S は l 上にあるものとする. PQ ,QR , RS の長さはそれぞれ一定で, 2+ 2 ,2 -2 , 3- 1 に等しい.このとき R の動きうる範囲を図示し,その面積を求めよ.
文科
【3】
f⁡(x )= 4⁢x -25 -x ( x≠ 5)
とするとき
(1) y=f⁡ (x)- x のグラフをかけ.
(2) f⁡(x )-x のとりうる値の範囲を求めよ.
(3) f⁡(x )>x となる x の範囲を求めよ.
【4】 一辺の長さ a の正四面体 ABCD の辺 AB ,AC ,AD の上に A から等距離にそれぞれ点 P , Q ,R をとり P , Q ,R から面 BCD に下ろした垂線の足をそれぞれ P ′ , Q′ , R ′ とする.
(1) 三角柱 PQR‐ P′ Q ′R ′ の体積が最大になるときの AP の長さを求めよ.
(2) この三角柱の体積の最大値 V0 と正四面体 ABCD の体積 V の比 V0V を求めよ.
【5】 平面上を運動する点があり,その x 座標, y 座標が時刻 t の函数として
x=f⁡ (t)= v⁢t⁢ cos⁡α ,
y=g⁡ (x)= v⁢t⁢ sin⁡α -5⁢ t2 (v> 0, 0<α< π2 )
で与えられている.ある時刻 t0 に x= 10 ,y=0 となるとして,その時刻 t0 における x ,y の変化率の 2 乗の和 (f ′⁡ (t 0) )2 +( g′⁡ (t0 )) 2 を α の式で表わせ.また,この式の値を最も小さくするような α の値を求めよ.
理科・衛生看護学科
【3】 AD=a ,BC=b ,AD ⫽BC なる台形がある.対角線 AC ,BD の交点を P 1 とし, CD 上に点 Q 1 を P 1Q 1⫽ AD となるようにとる.次に, A Q 1 , D P1 の交点を P 2 とし, CD 上に点 Q 2 を P2 Q2 ⫽AD となるようにとる.次に A Q2 , D P2 の交点を P 3 とし, CD 上に点 Q 3 を P 3Q 3⫽AD となるようにとる.以下同様にくりかえして, n 回目にできる線分 P nQ n の長さを xn とするとき
(1) xn を a ,b ,n で表せ.
(2) ▵D Pn +1 Qn の面積を Fn とするとき ∑n =1∞ ⁡F n を求めよ.ただし, ∠DBC= β ,∠ DCB=γ とする.
【5】 一辺の長さ a の正方形 ABCD の内部の動点 P で直交する折線 TPU がある(図参照). PT は辺 AD と Q で交わり, ∠AQT は 45 ° にたもたれている.正方形 ABCD の面積を二等分しつつ折線 TPU がうごくとき,線分 PQ の通過する部分の面積を求めよ.
【6】 n を 2 より大きい正の整数とする.曲線
y=xn ⋯ ①
上で, x 座標が 0 ,1 ,2 である点をそれぞれ O , A ,B とし, O ,A , B を通り y 軸に平行な軸をもつ放物線
y=f⁡ (x) ⋯②
をえがく.曲線 ① および放物線 ② の O ,A の間にある部分の囲む面積を S 1, A , B の間にある部分の囲む面積を S2 とするとき,
S1= S2
となるためには, n はどのような数でなければならないか.