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1972 東京大学 2次試験
文科・理科共通
【1】 空間に座標系が定められていて, z 軸上に 2 点 A (0, 0,6) ,B (0, 0,20) が与えられている. xy 平面上の点 P( x,y,0 ) で,
0≦x≦ 15, 0≦y≦ 15, ∠APB≧ 30°
を満たすものの全体がつくる図形の面積を求めよ.
【2】 平面上の 3 角形 ABC において,頂点 A を通り辺 AB ,AC に垂直な直線をそれぞれ h , k とする. B の k に関する対称点を B ′ ,C の h に関する対称点を C′ とする.ベクトル b →= AB→ , c→ =AC → ,b ′→ =A B′ → ,c ′→ =A C′ → の間に
b′ →= b→+ c→ , c′ →= m⁢b→ +c→ ( m は正の整数), |b→ |= 1
が成り立つとき, m, ∠BAC , および | c→ | を求めよ.ただし, |a→ | はベクトル a→ の長さを表す.また 0< ∠BAC< π とする.
理科は【4】
【3】 たがいに外接する定円 C ,C′ が共通接線 l の同じ側にあるとする.図のように
C, C′ , l に接する円を C 1 ,
C, C 1 ,l に接する円を C2 ,
⋯⋯
C, Cn- 1 ,l に接する円を Cn ,
とする.このとき円 Cn の半径を rn として,極限値 lim n→∞ ⁡n 2⁢r n を,円 C の半径 R と円 C′ の半径 R ′ とを用いて表せ.
文科
【4】 複素数 z ,w の間に w= z2 なる関係があり,複素平面において点 z は 4 点 1+ i, 2+i , 2+2 ⁢i ,1 +2⁢i を頂点とする正方形の内部を動くものとする.このとき,複素平面において,点 w の動く範囲の面積を求めよ.ただし, i は虚数単位を表す.
理科
【3】 k を実数の定数, f⁡(x )=x 2⁢( x+8 ), g⁡(x )=( x2- 1)⁢( x+4) とするとき, x に関する方程式 f⁡ (x)- k⁢g⁡ (x)= 0 の相異なる実根の個数を求めよ.
【5】 h⁡(x ) は -∞ <x<∞ で 2 回微分可能な関数で, f⁡(x ) がどのような 1 次関数であっても
u⁡(x )= ∫0 x⁡h ⁡(t) ⁢f⁡( t)⁢d t+h⁡ (x)⁢ ∫ x1⁡ ⁡f⁡( t)⁢d t
とおけば
(ⅰ) d2u dx 2 =f⁡ (x) および (ⅱ) u⁡(0 )=0
が成り立つ.このとき, h⁡(x ) を求めよ.
【6】 図の長方形 AB P1 P5 はある国境の町を表し,各線分は道路を表す.図の地点 P 1 ,P 2 ,⋯ ,P 9 には外国への通路が開かれている.いま,ある犯人が B から外国に向かって逃走しようとしているが,この犯人は Pj ( 1≦ j≦9 ) 以外の各交差点( B を含む)において,確率 12 ずつで真東または北東に進路を選ぶ.この犯人を捕えるために 3 人の警官を Pj ( 1≦ j≦9 ) のうちの適当な 3 地点に配置しようとする.どの 3 点に配置すれば,犯人を捕える確率 p が最大となるか.また,そのときの p の最大値を小数第 2 位まで求めよ.ただし,犯人は警官に出会わないで国境の地点に達すれば,無事に逃げおおせるものとする.