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1978 東京大学 2次試験

文科・理科共通

易□ 並□ 難□
1978年東大2次試験【1】の図

【1】 半径 1 の円 O の周を 6 等分する点を図のように順次 A 1 A2 A6 とする.弧 A 2A1 A6 および半径 O A2 O A6 に接する円の中心を P とし,この円 P の周と線分 OP の交点を B とする.線分 O A3 上に OQ= PA1 を満たすように点 Q を定める. Q を中心とし Q A3 を半径とする円周と円 P の交点のうちで,直径 A 1B に関し点 A2 と同じ側にあるものを C とする.このとき 4 辺形 OPCQ は平行 4 辺形であることを証明せよ.また弧 A 1A2 A3 A 3C CB A1 によって囲まれた利用域(図の太線で囲まれた部分)の面積を求めよ.



1978 東京大学 2次試験

文科

易□ 並□ 難□

【2】  2 つの放物線

{ y=x2 -2 x+2 y =-x2 +a x+b

は,それらの交点の 1 P で,接線が互いに直交しているものとする.このとき,放物線 は, a b の値に無関係な一定の点 Q を通ることを証明し, Q の座標を求めよ.

1978 東京大学 2次試験

文科・理科共通

理科は【2】

易□ 並□ 難□

【3】  x の関数 f (x)= (x2 -4) (x2 -9) の, tx t+1 という範囲における最大値を g (t) とする.

  t -3 t3 の範囲を動くとき,関数 s= g(t ) を求め,そのグラフを描け.

1978 東京大学 2次試験

文科

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【4】  xy 平面で点 P( -3, 6) を通り,曲線

y=x3 -5 x2+ x+9

に接する直線のうち,接点の x 座標が x 0 を満たすものを PQ PR とする.ただし,これらの直線は点 Q R において曲線 に接するものとする.このとき曲線 の点 Q から点 R までの部分と,線分 PQ 線分 PR で囲まれた領域の面積を求めよ.

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理科

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【3】  C を放物線 y= 32 x2- 13 とする. C 上の点 Q (t ,3 2 t2 - 13 ) を通り, Q における C の接線と垂直な直線を, Q における C の法線という.

(1)  xy 平面上の点 P ( x,y) P を通る C の法線が 1 本だけ引けるようなものの存在範囲を求め, xy 平面上に図示せよ.

(2) (1)で求めた範囲と放物線の内部 ( 不等式y >3 2 x2- 13 の定める範囲 ) の共通部分の面積を求めよ.

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理科

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【4】 行列 A= ( 1 3 50 3 ) に対し,次の問に答えよ.

 任意の整数 n> 0 に対して, An を数学的帰納法を用いて求めよ.

 また,与えられた ( a b ) に対し

An ( a b) =( an bn ) n=1 2

とおくとき,極限

u=lim n a na n2+ bn2 v= limn bn an2 +bn 2

を求めよ.ただし ( a b) ( 0 0) とする.

1978 東京大学 2次試験

理科

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【5】  3 角形 ABC において,各辺の長さを, BC=a CA=b AB=c と記す.いま辺 BC n 等分する点を P 1 P2 Pn- 1 とし, Pn =C とする.このとき極限

limn 1n ( AP1 2+ AP2 2+ +AP n2 )

を求め,これを a b c で表わせ.

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理科

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1978年東大2次試験理科【6】の図

【6】  xy 平面において放物線 y= x2 の, 0<x <1 に対応する部分を L とする.(すなわち L= {( x,x 2) | 0<x <1} である.)点 P (x ,x2 ) における L の接線が直線 y= 0 直線 x= 1 と交わる点をそれぞれ A B とする.また座標が (0 ,0) ( 1,0) (1 ,1) である 3 点を,それぞれ O C D とする.

 以下つねに 0< x<1 という範囲で考えるものとする.

(1)  PAC PCB の面積をそれぞれ g (x) h (x) とするとき, g( x)h (x) となる x の範囲を求めよ.

(2) 線分 OC および線分 CD と放物線の一部 L とで囲まれた範囲を M とする.ただし, M はその周である線分 OC CD および L を含むものとする.いま L 上の点 P (x ,x2 ) を頂点とし, M に含まれるような 3 角形のうちで,最大の面積をもつものの面積を f (x) とする.関数 f(x ) を求め,そのグラフを描け.また f (x) の極値を求めよ.

 ただし I= {x | 0<x< 1} の点 a で,関数 f が極小値(または極大値)をとるとは, a に近い I のすべての点 x に対して f (a) f(x ) (または f (a) f(x ) )となることをいう.極大値と極小値をあわせて,極値という.

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