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1980 東京大学
文科
【1】 図のように,半径 a の円の周を 8 等分する点を順に A1 , A2 ,⋯ ,A8 とし,弦 A1 A4 と弦 A 2A7 , A3 A6 との交点をそれぞれ P , Q とし,弦 A 5A8 と A 3A6 , A2 A7 の交点をそれぞれ R , S とする.
このとき,正方形 PQRS の面積を求めよ.また,線分 A1 P, A2 P と弧 A1 A2 とで囲まれる図形の面積を求めよ.
【2】 図のような立体 ABCD‐ EFGH がある.上底面 ABCD , 下底面 EFGH はともに正方形であって,両底面はたがいに平行であり, 4 つの側面 ABFE , BCGF ,CDHG , DAEH は台形であって, AE=BF =CG=DH である.また下底面の 1 辺の長さは 12 , 両底面の間の距離は 4 である.
上底面の 1 辺の長さが x のとき,側面 ABFE の面積を S⁡ (x) とする. x が 2≦ x≦10 の範囲を動くときの S⁡ (x) の最大値と最小値を求めよ.
【3】 n, a, b, c, d は 0 または正の整数であって,
{ a2+ b2+ c2+ d2= n2- 6 a+b+c +d≦n a≧b ≧c≧d
を満たすものとする.このような数の組 (n ,a,b, c,d) をすべて求めよ.
【4】 a, b は a2 -b2 =-1 を満たす定まった定数とし, I=( 1 0 01 ) ,A= ( ab -b -a ) とおく.実数の組 (x ,y) について Z= x⁢I+ y⁢A とおき,この Z に対して Z ′=x ⁢I-y ⁢A とおく.また零行列を O で表す.
(1) 等式
Z⁢Z′ -Z- Z′ -3⁢I =O ⋯(*)
を満たすすべての Z に対する点 (x ,y) のつくる曲線を図示せよ.
(2) x2+ y2≠ 0 のとき, Z の逆行列 Z-1 があって u⁢ I+v⁢ A の形に表されることを示せ.また,等式(*)をみたすすべての Z に対する点 (u ,v) のつくる曲線を図示せよ.
理科
【1】 1 辺の長さが 1 の正 3 角形 ABC の辺 BC , CA ,AB 上に,それぞれ点 P , Q ,R を BC =CQ=AR < 12 となるようにとり,線分 AP と線分 CR の交点を A ′ , 線分 BQ と線分 AP の交点を B ′ , 線分 CR と線分 BQ の交点を C ′ とする. BP=x として,次の問に答えよ.
(1) B B′ , P B′ を x を用いて表せ.
(2) 三角形 A′ B′ C ′ の面積が 3 角形 ABC の面積の 12 になるような x の値を求めよ.
【2】 長さ 2 の線分 NS を直径とする球面 K がある.点 S において球面 K に接する平面の上で, S を中心とする半径 2 の 4 分円(円周の 14 の長さをもつ円弧) AB⌢ と線分 AB をあわせて得られる曲線上を,点 P が 1 周する.このとき,線分 NP を球面 K との交点 Q の描く曲線の長さを求めよ.
【3】 α を実数, A=( 1 -1 11 ) とし,正整数 n について ( p n qn )=A n⁢( α 1 ) とおく.
(1) ある n について qn =0 となるような α の値をすべて求めよ.
(2) すべての n について qn ≠0 となるような α を考える.そのとき, a n= pnq n を α を用いて表し,また, a1 , a2 , ⋯, an , ⋯ の値のうちで異なるものの個数を求めよ.
【4】 xy 平面上の動点 P の座標 (x ,y) は,時刻 t を用いて
{ x=sin⁡ t+cos⁡ ty= k⁢sin2 ⁡t⁢ cos2⁡ t (- ∞<t< ∞)
と表されるものとする.ただし k は正の定数である.このとき原点と P との間の距離の 2 乗の最大値および最小値を, k を用いて表せ.
【5】 1 辺の長さが 1 の正 4 面体 A0 A1 A2 A3 がある.点 P はこの正 4 面体の辺上を毎秒 1 の速さで動き,各頂点に達したとき,そこから出る 3 辺のうちの 1 辺を 13 ずつの確率で選んで進む. P は時刻 t= 0 において頂点 A0 にあるとする.また n を 0 または正の整数とし,点 P が時刻 t= n において頂点 Ai にある確率を p i⁡( n) で表す( i= 0, 1 ,2 , 3 ).
(1) 数学的帰納法を用いて, p1⁡ (n)= p2⁡ (n)= p3⁡ (n) を証明せよ.
(2) p0⁡ (n) と p1 ⁡(n ) の値を求めよ.
【6】 xy 平面の第 1 象限にある点 A を頂点とし,原点 O と x 軸上の点 B を結ぶ線分 OB を底辺とする 2 等辺 3 角形( AO =AB )の面積を s とする.この 3 角形と不等式 x⁢ y≦1 で表される領域との共通部分の面積を求め,これを s の関数として表せ.