【5】 下の図1,図2のように,いくつかの,同じ長さの有向線分とその端点)からできている図がある.
点はから出発して,次の約束のもとに矢印の向きに沿って移動するものとする.
がどれかの端点にあるとき,
- (ⅰ) その点を始点とする有向線分があれば必ず移動するものとし,どの有向線分を選んで移動するかの確率が定まっている.たとえばで有向線分を選んでへ移動する確率がであればのように表す.
- (ⅱ) その点を始点とする有向線分がなければ,その点で停止する.
図1
(1) が図1上を動くものとし,
とする.
さらに,とは等しいものとし,その値をとおく.
とすると,
であり,がからに達する確率はである.
また,とすると,がからに達する確率はである.
図2
(2) が図2上を動くものとし,
とする.
さらに,が秒ごとに一つの有向線分を動くものとする.
このとき,がから出発して秒以内にに達する確率はである.