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1984-10001-0101
1984 北海道大学
文II系,理,水産,医,歯
易□ 並□ 難□
【1】 m を 2 より大きい実数とする. x の 2 つの方程式
x2- 2m+ 1⁢x +3× 2m= 0⋯ ①
2⁢log 2⁡x -log2 ⁡(x- 1)=m ⋯②
について,次の問に答えよ.
(1) 方程式 ① , ② のそれぞれは, 2 つの異なる実数解をもつことを示せ.
(2) 方程式 ① の解のうち,ちょうど 1 つだけが方程式 ① の 2 つの解の間にあることを示せ.
1984-10001-0102
文II系
【2】 f を行列 ( ab c d ) で表される 1 次変換とする.
(1) 変換 f が第 1 象限,すなわち集合 {(x ,y) |x >0,y >0} , の任意の点を第 1 象限の点にうつすならば, a≧0 , b≧0 , c≧0 , d≧0 であることを示せ.
(2) a⁢d- b⁢c≠ 0 であり,かつ変換 f とその逆変換 f -1 がともに第 1 象限の任意の点を第 1 象限の点にうつすための a ,b , c, d に関する条件を求めよ.
1984-10001-0103
【3】 3 辺の長さがいずれも 70 より小さい整数で,かつ等差数列になっている 3 角形は何個あるか.ただし,合同な 3 角形は区別しないものとする.
1984-10001-0104
【4】 2 つの放物線 y= 1-x2 , y=a- b⁢x2 のそれぞれが x 軸と囲む部分の面積は等しいとする.ただし, a>0 , b>0 とする.
(1) b を a の式で表せ.
(2) これら 2 つの放物線に同時に接し傾きが負である直線と y 軸との交点は, a→1 のときどのような点に近づくか.
1984-10001-0105
理,水産系,医,歯
【2】 空間に 4 点 A( 1,2,2 ),B (0,0 ,-1) ,C( 2,2,3 ),D (0,1 ,-2) をとる.実数 t に対して,点 P ,Q を AP →=t ⁢AC→ , BQ→ =t⁢ BD→ によって定め,線分 PQ の中点を通りこの線分に垂直な平面を α とする.
(1) 平面 α の方程式を求めよ.
(2) t の値を変えて平面 α を動かすとき,平面 α は t によらない一定の直線を含むことを示せ.
1984-10001-0106
理I系,医進,歯進
【3】 a を実数とする. b= |a+ 1|- |a- 1| 2 として
c1= 1, cn= 1 +b+b 2+⋯ +bn -1 n (n =2 ,3 ,⋯ )
とおく.数列 {cn } の極限値を求めよ.
1984-10001-0107
理(II,III),水産系の【3】の類題
【4】 曲線 y= 1 2 ⁢sin ⁡x と x 軸上に中心をもつ円 C が,点 A (a , 12 ⁢ sin⁡a ) において同一の直線に接しているものとする.ただし, 0<a < π2 とする.
(1) 円 C の中心の x 座標を a で表せ.
(2) 曲線 y= 1 2 ⁢sin ⁡x は,点 A を除いては円 C の外にあることを示せ.
1984-10001-0108
理I系,医,歯
【5】 点 P が曲線 y= ex+ e-x 2 の上を運動している.その速さはつねに毎秒 1 であり,速度ベクトルの x 成分はつねに正である.ただし, e は自然対数の底である.
(1) 点 P が点 (0, 1) を通過してから t 秒後の点 P の x 座標を t で表せ.
(2) 点 P におけるこの曲線の接線と x 軸との交点を Q とする.点 P が点 (0 ,1) を通過してから 2 秒後の点 Q の速さを求めよ.
1984-10001-0109
理II,III系・水産系
理I系,医進,歯進【4】の類題
【3】 曲線 y= 1 2 ⁢sin ⁡x と x 軸上に中心をもつ円 C が,点 A (a ,1 2 ⁢sin ⁡a) において同一の直線に接しているものとする.ただし, 0<a < π2 とする.
(2) 点 P が曲線 y= 1 2 ⁢sin⁡x の上を動くとき,点 P と円 C の中心との距離の 2 乗の最小値を a で表せ.
1984-10001-0110
【4】 数列 {xn } は次の関係式
x1= a+1 ,xn =a+1 - axn -1 ( n=2 ,3 , ⋯)
を満たすものとする.ただし, a>1 とする.
(1) x2 ,x3 を求めて,一般項 xn を類推し,その結果が正しいことを数学的帰納法によって証明せよ.
(2) 数列 {xn } の極限値を求めよ.
1984-10001-0111
理II,III系・水産系
【5】 2 つの微分可能な関数 f⁡ (x) ,g⁡ (x) は f⁡ (0)= g⁡(0 )=0 を満たし,かつ x≧ 0 において
(x+2 )⁢f ′⁡( x)=( 3⁢x+ 4)⁢ g′⁡ (x) ,g′ ⁡(x )>0
を満たしているとする.
(1) x>0 のとき, f⁡(x )>g⁡ (x) が成り立つことを示せ.
(2) さらに,任意の正の数 t に対して,直線 x= t と 2 曲線 y= f⁡(x ), g⁡( x) とで囲まれた部分の面積は t2 に等しいとする. x≧0 で f⁡ (x) ,g ⁡(x ) を求めよ.