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1987 京都大学 A日程

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】  x 3 次式

f(x )=a x3+ (a2 +b) x2+ (2a b+c )x+ a2+ b2- a

g(x )=a x3+ (a2 -b) x2+ (a-1 )x+ c2- b2

および x 2 次式

h(x )=x2 +a x+b

を考える.( a b c は定数, a0

  f(x )g (x) はともに h (x) で割り切れるか,または,ともに h (x) では割り切れないかの,いずれかであることを示せ.

1987 京都大学 A日程

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】 定数 a p q に対して,次のように xn yn の列を作る.

( x1 y1 ) =( pq ) ( xn+ 1 yn+1 ) =( 1-a -1-a -1+ a-1+ a) ( xn yn )

(1)  x2 y2 x 3 y3 を求めよ.

(2)  1 2< a< 32 のとき, limn xn limn yn を求めよ.

1987 京都大学 A日程

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 正の数 a を用いた係数をもつ方程式

a{x -(a2 +a-2 )}+y +2=0

の定める直線が, x 軸,直線 y= 12 x と交わる点を,それぞれ, A B とする.このとき, A B が次の 2 条件をみたすような正の数 a の範囲を求めよ.

(1)  A x 軸の正の部分にある.

(2) 原点 O と, A B の点は鈍角三角形を作る.

1987 京都大学 A日程

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】  4 人でジャンケンをし,負けたものが順次去って,残りでジャンケンをして,勝者が一人になるまで続けるものとする.また, 4 人はそれぞれ独立に,グー(石),チョキ(はさみ),パー(紙)を確率 13 で出すものとする.

(1)  1 回でゲームが終了する確率 p1 および 2 回目の勝負が m 人( m= 2 3 4 )で行われる確率 pm を求めよ.

(2)  2 回でこのゲームが終了する確率 q を求めよ.

1987 京都大学 A日程

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【5】 長さ 1 の針金を二つに切り,その一つで円周を作り,残りで 2 辺の長さの比が 1: k k は正の定数)の長方形を作る.

(1) この円と長方形の面積の和を最小にするためには,針金をどのように切ればよいか.

(2)  k をいろいろ変えたとき,(1)の円と長方形の面積の和の最小値 S (k) が最大になるような k の値を求めよ.

1987 京都大学 A日程

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【3】 不等式 a cos2 θ+b cosθ< 1 がすべての実数 θ について成り立つような点 (a ,b) の範囲を図示せよ.

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理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【4】  3 次関数 f (x)= x3+a x2 +bx+ c a b c は定数)のグラフ y= f (x) と,定数 m とを考える.

(1) このグラフの接線で傾き m のものは何本あるか.

(2) 傾き m の接線が 2 本ある場合について,その接線 l 1 l2 の接点を P 1 P2 とし, l1 l2 がグラフと交わる他の点を Q 1 Q2 とすれば, P1 Q1= P2 Q2 であることを示せ.

1987 京都大学 A日程

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【5】 空間において,平面 a x+y+ z+a -2=0 a は定数)を考える.

(1) この平面上の点のうち原点に一番近いものの座標を求めよ.

(2) 原点を中心とする半径 3 の球体がこの平面で分けられる二つの部分のうち,体積の大きくない方の体積を V (a) とする. a をいろいろ変えたとき, V( a) が最小になる a と,そのときの V (a) の値を求めよ.

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理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【6】  A B C 3 人がいて,それぞれ,赤札と白札を 1 枚ずつ持っている.この状態から出発して,次のような札の移動を何回か行う.

 各回の移動では, A B に, B C に, C A に,持っている 2 枚の札のうち 1 枚を無作為に選んで,同時に渡す.

(1) 何回かの移動の後起こりうる札の状態を全部書き上げ,それらに F 0 F1 F2 というように記号をつけよ.ただし,最初の状態には F0 をつけよ.

(2) 上で得た各状態 Fi から 1 回の移動で Fj になる確率 p ij をそれぞれ求めよ.

(3) 最初の状態から n 回移動したとき, F0 の状態にかえっている確率 qn を求めよ.

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