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1989-10272-0101
1989 一橋大学
易□ 並□ 難□
【1】 a ,b を実数の定数とし, x についての次の 2 つの 2 次不等式を考える.
(x -a2 )⁢ (x -b2 )≦ 0 ⋯ ① (x -1) ⁢( x-4) ≦0⋯ ②
(1) 「 ① を満たす実数 x はすべて ② を満たす」という条件を成り立たせるような a , b を座標とする点 ( a,b ) の存在範囲を図示せよ.
(2) 「 ①,② をともに満たす実数 x が存在する」という条件を成り立たせるような a , b を座標とする点 ( a,b ) の存在範囲を図示せよ.
1989-10272-0102
【2】 曲線 y =x3 上の点 P ( a,a3 ) における接線を l , l がふたたびこの曲線と交わる点を Q ,Q におけるこの曲線の接線を m とし, 2 直線 l , m がなす角のうち鋭角であるほうを θ とする. a>0 として,次の問に答えよ.
(1) tan⁡θ を a で表せ.
(2) θ が最大になるときの a の値と tan ⁡θ の値を求めよ.
1989-10272-0103
【3】 空間において, A ( 1,0, 0) ,B ( -1,0 ,0) を x 軸上の 2 定点とし, P は原点 O を中心とする半径 1 の球の内部および球面上を動く動点とする.点 X ,Y をそれぞれ
OX→ = 12 ⁢ AP→ + 32 ⁢ BP→ , OY→ = 32⁢ AP →+ 12 ⁢ BP→
によって定めるとき, X の動く範囲と Y の動く範囲の和集合の体積を求めよ.
1989-10272-0104
【4】 2 つの行列 A =( 1 2 - 32 3 2 1 2 ), B=( 12 - 12 12 1 2 ) の表す 1 次変換を,それぞれ f , g とする.
(1) 変換 f , g を適当な順序で何回か繰り返せば点 P ( 2,0 ) を点 P′ ( 3,1 ) に移せることを示せ.また,点 P を点 P′ に移すには, f ,g をあわせて少なくとも何回繰り返すことが必要であるか.
(2) 変換 f , g をどのような順序で何回繰り返しても点 Q ( 5,0 ) を点 Q′ ( 4,3 ) には移せないことを示せ.
1989-10272-0105
【5】 座標平面上に 2 つの動点 A ,B がある.時刻 t =0 のとき, A の位置は (0 ,0) ,B の位置は ( 6,6 ) である.以後,各時刻 t =1 ,2 , ⋯ に硬貨を投げてその結果により A ,B を次のように移動させる.表が出たら, A は ( x,y ) から ( x+1, y) へ, B は (x ,y) から ( x-1, y) へ移動させ,裏が出たら, A は ( x,y ) から ( x,y+ 1) へ, B は (x ,y) から ( x,y- 1) へ移動させる.ただし,硬貨の表,裏の出る確率はともに 12 とする.
(1) 1 枚の硬貨を投げ, A , B をともにその結果に従って移動させていくとき,両者が出会う確率 p を求めよ.
(2) 2 枚の硬貨 a , b を投げ, A は a の結果に, B は b の結果に従って移動させていくとき,両者が出会う確率 q を求めよ.