Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
1989年度一覧へ
大学別一覧へ
新潟大一覧へ
1989-10321-0101
1989 新潟大学
教育,理(数物化),工,医,歯学部
易□ 並□ 難□
【1】 行列 A =( 14 32 ) に対して, 2 次の行列 X . Y が X +Y=( 1 00 1 ), X⁢Y =( 00 00 ), および a ⁢X+b ⁢Y=A を満たす.ただし, a ,b は定数で a >b とする.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) a ,b , X ,Y を求めよ.
(2) X3 , Y3 を求めよ.
(3) 自然数 n に対して, An =an ⁢X+ bn⁢ Y となる an ,b n を推定し,そのことを数学的帰納法で証明せよ.
1989-10321-0102
教育学部
【2】 辺 AB の長さが辺 AC の長さより大である三角形 ABC において, O を外接円の中心, A における接線と BC の延長との交点を D とする. OA→ =a→ , OB→ =b→ , OC→ =c→ とおく.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) OD→ =s⁢ b→+ t⁢c→ を満たす s , t の値を求めよ.
(2) (1)を用いて, BD‾ :CD‾ =AB ‾2 :AC‾ 2 を示せ.ただし, 2 点 P ,Q に対し, PQ‾ は線分 PQ の長さを表す.
1989-10321-0103
【3】 行列 ( 1- 2- 25 ) で表される 1 次変換による放物線 y2=25 ⁢x の像を C とするとき,次の各問いに答えよ.
(1) C 上の点 ( x′,y ′) について ( x′ y′ )= u⁢( -1 2 )+v⁢ (2 1 ) とおくとき, u ,v の間に成り立つ関係式を求めよ.
(2) xy 平面上に曲線 C の概形をかけ.
1989-10321-0104
【4】 3 次関数 f ⁡(x )=p ⁢x3 +q⁢ x2+r ⁢x+s のグラフは, 3 点 A ( -a,0 ), B (a ,0) , および C ( 0,a2 ) を通るという.ただし, a は正の定数とする.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) このグラフが x 軸と相異なる 3 点 A ,B , C および D ( k,0 ) で交わるとき,点 C におけるこの曲線の接線は必ず D を通ることを示せ.
(2) 3 点 A ,B , D の位置関係によるグラフの場合分けをし,各々の場合について,線分 AB と曲線 y =f⁡( x) で囲まれる図形の面積を求めよ.
さらに,この中で,その面積が一定になるような p の範囲を求めよ.
1989-10321-0105
経済,農学部
【1】 O を原点とする平面上に O ,A , B が一直線上にないように点 A ,B をとる.さらに, OD→ =3⁢ OA→ , OE→ =2⁢ OB→ となるように点 D ,E をとり,線分 BD , AE の交点を C とする.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) ベクトル OC → を OA→ ,OB → で表せ.
(2) 線分 OC , AB ,DE の中点をそれぞれ S ,T , U とするとき, S ,T , U は一直線上にあることを示せ.
1989-10321-0106
【2】 数列 x1 ,x2 ,x3 ,⋯ が x1= 0 ,x 2=2 , および xn- xn- 1+ 14 ⁢ xn- 2=0 ( n≧3 ) を満たすとき,次の各問いに答えよ.
(1) xn を求めよ.
(2) ∑ k=2 n xkk -1 を求めよ.
1989-10321-0107
【3】 式 y =x3 -6⁢x 2-36 ⁢x で表される曲線 C と直線 l が接しているものとする.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) C と l の接点および交点の x 座標が正または 0 であるとき,接点の x 座標 a の範囲を求めよ.
(2) (1)で求めた a の値が最大のとき, C と l で囲まれる図形の面積を求めよ.
1989-10321-0108
【4】 1 秒間隔で 1 個ずつ玉を台の上に置いてゆき,それぞれの玉は台に置かれてから 1 秒後, 2 秒後, 3 秒後のいずれかで必ず取り去られるものとする. 1 秒後に取り去られる確率を p , 2 秒後に取り去られる確率を p2 ,3 秒後に取り去られる確率を p4 として,次の各問いに答えよ.
(1) p を求めよ.
(2) 玉を置き始めて十分時間が立ってからの台上の個数を X とするとき, X=2 となる確率を求めよ.
(3) X の期待値を求めよ.
1989-10321-0109
理(数,物,化),工,医,歯学部
【2】 平面上に 2 つのベクトル a→= OA→ , b→ =OB→ を点 O ,A , B が一直線上にないようにとり,ベクトル c→= OC→ ,d →= OD→ を次のように定める.
(ⅰ) BC→ ⫽OA→ , |b →| =| c→ |
(ⅱ) AD→ ⫽OB→ ,| d→ |=| a→ |
このとき,次の各問いに答えよ.
(1) c→ , d→ を a→ ,b → で表せ.
(2) n を正数として, d→ =a→ +b→ ,c →=n ⁢a→ +b→ のとき,比 | a→ |: | b→ | の値を求めよ.
(3) n が自然数のとき, n および, a→ , b→ のなす角を求めよ.
1989-10321-0110
【3】 xyz 空間に 3 直線
l:x =y=z , m: x-1= y-1= z ,n :x-y -1=z =0
があり, l ,m の決定する平面を π とする. n 上の点 P に対し,点 A ,B , C をそれぞれ l , m ,π 上に PA ⊥l ,PB ⊥m ,PC ⊥π となるようにとる.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 平面 π の方程式を求めよ.
(2) P の座標を ( t,t- 1,0 ) とするとき,点 A ,B , C の座標を t で表せ.
(3) 線分 PA , PB の長さの和は, t=1 のとき最小となることを示せ.
1989-10321-0111
【4】 微分方程式
x⁢ (f′ ⁡(x )) 2-2 ⁢f⁡( x)⁢ f′⁡ (x) +x=0
について,次の各問いに答えよ.
(1) x の整式で表される関数 f ⁡(x ) で上の微分方程式を満たすものを求めよ.
(2) 実数 p , q に対し,(1)で求めた関数 f ⁡(x ) で q =f⁡( p) を満たすものがあるという.このような点 ( p,q ) の存在範囲を図示せよ.
1989-10321-0112
理(数,物),工学部
【5】 x の連続関数 f ⁡(x ) に対して,
F⁡( x)= ∫ 0x t⁢f⁡ (t) ⁢dt+ x⁢ ∫x1 f⁡( t)⁢ dt
とおくとき,次の各問いに答えよ.
(1) F″⁡ (x ) を求めよ.
(2) f⁡( x)= A⁢sin⁡ p⁢x+ B⁢cos⁡ p⁢x のとき,次の(ⅰ),(ⅱ)に答えよ.ただし, A ,B , p は定数で p >0 とする.
(ⅰ) F⁡( 1) を求めよ.
(ⅱ) ある定数 q に対して, f⁡( x)= q2⁢ F⁡( x) となるような f ⁡( x) を求めよ.
1989-10321-0113
理(数),工学部
【5】 表の出る確率が p ( 0 <p<1 ) である硬貨を n 回 ( n≧2 ) 続けて投げるとき, m 回目に表が出たら Xm= 1 , 裏が出たら Xm= 0 とする.いま, X1 と異なる数字が k +1 回目に初めて出たとき, X=k とおく.ただし, n 回とも同じ数字の場合は X =n とする.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) {X =k} という事象を X1 ,X 2 ,⋯ , Xn を用いて表せ.
(2) X の確率分布を求めよ.
(3) X の期待値 E ⁡(X ) を求めよ.