1989 京都大学 後期MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

1989 京都大学 後期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】 縦 40 cm 25 cm の長方形がある.その四隅から, 1 辺の長さ x cm の正方形を切り取り,残りの紙を折りまげて,直方体の形の,ふたのない容器を作る.このとき,この箱の容器を V cm 3 とする. V x の式で表せ.また V が最大となる x の値を求めよ.

1989 京都大学 後期

文系,医,薬,工,農学部

医,薬,工,農学部は【1】

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】  2 つの奇数 a b にたいして,

m=11 a+b n=3 a+b

とおく.次の(1),(2)を証明せよ.

(1)  m n の最大公約数は, a b の最大公約数を d として, 2d 4d 8 d のいずれかである.

(2)  m n がともに平方数であることはない.(整数の 2 乗である数を平方数という.)

1989 京都大学 後期

文系,医,薬,工,農学部

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面において,次の条件を満たす ABC と半平面 H ={ (x, y) |x 0} との共通部分の面積の最大値を求めよ. ABC AB =AC であるような二等辺三角形であって, BC y 軸に平行で, A の座標は ( -1,0 ) である.また, AB y 軸との交点を D とすると, DB=2 3 である.

1989 京都大学 後期

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】  a b は,ともに 0 でない実数で, A=( a b ba ) とおく. O を原点とする座標平面において,点 P ( x,y ) が単位円 x2+ y2= 1 の周上を動く.また,点 Q ( x,y ) ( x y )=A ( xy ) によって定める.このとき, OPQ の面積の最大値を求めよ.

1989 京都大学 後期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【5】  n 3 以上の自然数である.赤玉と白玉合わせて n 個ずつ入ったつぼが n( n-1) 2 個あり,その内訳は次のようになっている.

 各 m =1 2 n- 1 について, m 個の赤玉と n -m 個の白玉の入っているつぼがちょうど m 個ある.

 いま,これらのつぼの 1 つを無作為にとり,さらにそのつぼの中から 1 つの玉を無作為に取り出すとき,その玉が白玉である確率を求めよ.

1989 京都大学 後期

理学部

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】  x の関数 f (x ) の導関数 f ( x) および 2 次導関数 f ( x) が存在して,次の 3 条件を満たしている.

(ⅰ)  f( 0)> 0

(ⅱ)  f (0 )> 0

(ⅲ)  0x 1 の範囲で,つねに f ( x)> f( x)

このとき 0 x1 の範囲で,つねに f (x )>0 であることを示せ.

1989 京都大学 後期

理学部

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】 座標平面において, x 座標, y 座標がともに整数である点を格子点と呼ぶ.

  4 つの格子点 O ( 0,0 ) A (a ,b) B ( a,b+ 1) C ( 0,1 ) を考える.ただし, a b は正の整数で,その最大公約数は 1 である.

(1) 平行四辺形 OABC の内部(辺,頂点は含めない)に格子点はいくつあるか.

(2) (1)の格子点全体を P1 P 2 P i とするとき, O Pi A i= 1 2 i の面積のうちの最小値を求めよ.ただし, a>1 とする.

1989 京都大学 後期

理学部

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】  2 次方程式 a x2 -bx +3c =0 において, a b c は一 けた の自然数であり, 2 つの解 α β

1<α <2 5 <β< 6

を満たす.このとき, a b c の値を求めよ.

1989 京都大学 後期

医・歯・工・農学部

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】 放物線 y =x2 y 軸のまわりに回転してできる曲面があり, y 軸が水平面に垂直で y 軸の正の部分が上方にあるように置いてある.その曲面の中に半径 r (r > 12 ) の球を落とし込む.

 このとき,この回転面と球面とで囲まれた部分の体積を求めよ.

1989 京都大学 後期

理系

配点40点

易□ 並□ 難□

【5】  n は自然数で, n3 である.数 1 2 n のいずれについても,それが記入されたカードが 1 枚ずつ,計 n 枚のカードがある.

  A 君は,それらのカードのうち 2 枚を無作為に取り出し,それらに記入されている数のうち大きい方を A 君の得点とする.

  B 君は,それらのカードから 1 枚を無作為に取り出し,書かれている数を確認してから,そのカードを返すことを 2 回くり返して,書かれている数の大きい(または小さくない)方を B 君の得点とする.

  A B 両君のうち得点の大きい方を勝ちとする.

  A 君の勝つ確率 p B 君の勝つ確率 q との大小を比較せよ.

1989 京都大学 後期

理系

配点40点

易□ 並□ 難□

【6】  F( x)= a xx +1 とおく.ただし, a は定数で 0 <a1 である.関数の列 { fn (x )} を次によって定める.

(ⅰ)  f1 (x )=F (x )

(ⅱ)  fn+ 1 (x) =F( fn (x) ) n=1 2 3

(1)  fn (x ) a x n の式で表せ.

(2) 次の条件を満たす数列 { bn } 1 つ作れ,( a の値によって,異なる数列であってもよい.)

〔条件〕  c>0 ならば,数列 { bn fn (x )} は正の数に収束する.

inserted by FC2 system