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1989-10601-0101
1989 神戸大学 前期
文科系
易□ 並□ 難□
【1】 四面体 ABCD において,ベクトル AB→ , AC→ ,AD → をそれぞれ b→ , c→ , d→ で表す.辺 AB , DC を 1 :2 の比に内分する点をそれぞれ M ,N とし,辺 AD , BC を 2 :3 の比に内分する点をそれぞれ P ,Q とする.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) 線分 MN を u :v の比に内分する点を E としたとき,ベクトル AE → を b→ , c→ , d→ および u , v を用いて表せ.ただし, u>0 , v>0 とする.
(2) 線分 PQ を x :y の比に内分する点を F としたとき, 2 点 E ,F が一致するような,比 u :v および x :y を求めよ.ただし, x>0 , y>0 とする.
1989-10601-0102
【2】 t を実数として, x の関数 f ⁡( x) =(x -6) ⁢( x-3⁢ t) を考える. f′⁡ (x )=0 の解を α , β ( α<β ) とすると, α ,β は t によって定まるから,それぞれ t の関数になる.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) t の関数 g ⁡(t )= (t -α) 2+ (t -β) 2+ t2 について,定積分 ∫02 g⁡ (t )⁢ dt の値を求めよ.
(2) 1≦t ≦3 のとき, |6 -α| +|6 -β | の最小値を求めよ.
1989-10601-0103
【3】 3 つの関数 f ⁡(x ) ,g ⁡(x ) および h ⁡(x ) を,それぞれ
f⁡( x)= 2x , g⁡( x)= ∫ 0x f⁡( x-t) ⁢f⁡( t)⁢ dt ,h ⁡(x )= ∫0x f⁡ (x- t)⁢ g⁡( t)⁢ dt+2 ⁢ ∫0x g⁡( x-t) ⁢g⁡ (t) ⁢dt
とする.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) g⁡( x) ,h⁡ (x ) を求めよ.
(2) F⁡( x)= h ⁡(x )f ⁡(x ) とするとき,曲線 y =F⁡( x) と x 軸で囲まれる部分の面積 S を求めよ.
1989-10601-0104
理科系
【1】 a を実数とする. M=( a 1 aa ) ,E =( 10 0 1 ) として, A=M 2+3 ⁢M+2 ⁢E とおく.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) 行列 A を A =(M +2⁢E )⁢B と表したとき,行列 B を求めよ.
(2) 行列 A はつねに逆行列 A -1 をもつことを証明し,それを求めよ.
(3) 逆行列 A -1 が A-1 =( p0 0q ) となるような a の値,およびそのときの p , q の値を求めよ.
1989-10601-0105
【2】 長方形 ABCD の頂点 A から対角線 BD に垂線をひき, BD との交点を P とする.次に,点 P から辺 BC , CD のそれぞれにひいた垂線の長さを x , y とする.対角線 BD の長さを a , 線分 AP の長さを z とするとき,次の各問いに答えよ.
(1) ∠ADB= θ とするとき, x ,y を a , θ で表せ.
(2) sin⁡θ +cos⁡θ =t とおくとき, x+y+ z を t の式で表せ.
(3) a が一定のとき, x+y+ z のとりうる値の範囲を求めよ.
1989-10601-0106
【3】 k を正の定数とする.すべての実数 x で微分可能な関数 y =f⁡ (x ) が条件 f ⁡(x )=0 かつ 0 <f′⁡ (x )<k を満たしているとき,次の各問いに答えよ.
(1) この関数のグラフは, y 軸の右側では x 軸と直線 y =k⁢x との間にあることを証明せよ.
(2) 0<k <1 のとき,数列 { an } を正の数 a 1 からはじめて an=f ⁡( an- 1) ( n=2 , 3 ,4 , ⋯ ) で定める.そのとき, limn →∞ an を求めよ.
1989-10601-0107
【4】 A の袋には 1 と - 1 のカードが 1 枚ずつ, B の袋には 0 と 1 のカードが 1 枚ずつ入っている. A , B の袋から,それぞれ 1 枚のカードを任意にとり出し,互いのカードを交換して袋にもどすという試行をくりかえす.いま, n 回の試行の後, A の袋の中に入っている 2 枚のカードの数の和が k になる確率を Pn⁡ (k ) で表す.
ただし, n は自然数とする.このとき,次の各問いに答えよ.
(1) P2 ⁡(- 1) ,P 2⁡ (0 ), P 2⁡( 1) および P2⁡ (2 ) をそれぞれ求めよ.
(2) n≧2 とするとき, Pn ⁡( 1) を Pn-1 ⁡( -1) ,P n-1 ⁡( 0) ,P n-1 ⁡( 1) および Pn-1 ⁡( 2) を使って表せ.
(3) Pn ⁡(1 ) を求めよ.
1989-10601-0108
【5】 すべての実数 x で微分可能な 2 つの関数 f ⁡( x) ,g ⁡( x) が,次の ① , ② を満たしているとする.
f⁡( x)= 2⁢g⁡ (x )+2 ⁢e- x⁢sin ⁡x+1 + ∫0x f⁡( t)⁢ dt⋯ ① g⁡( x)= 12 ⁢ f⁡( x)-2 ⁢e- x⁢sin ⁡x- 12- 2⁢ ∫0x g⁡ (t) ⁢dt ⋯ ②
このとき,次の各問いに答えよ.
(1) f⁡( x)- 2⁢g⁡ (x )= e2⁢ x が成立することを証明せよ.
(2) f⁡ (x ) ,g ⁡( x) を求めよ.