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1989-10721-0101
1989 広島大学 A日程,前期
理系
易□ 並□ 難□
【1】 行列 A =( ab -b c ) の表す 1 次変換 f は,直線 f :y=x +1 を直線 l ′:y =-x+1 に移しているとする.
(1) b ,c を a で表せ.また, f が直線 l を直線 l ′ 全体に移すための a の条件を求めよ.
(2) さらにこの f は各点と原点との距離を変えない変換とする.このような変換をすべて求め,それらを幾何学的な言葉で説明せよ.
1989-10721-0102
【2】 原点を中心とする半径 1 の球面上の点 P ( cos⁡θ ,sin⁡θ ,0) と,点 ( 0,1, 0) を中心とする半径 1 の球面上の点 Q ( 0,1+ cos⁡( θ+π ),sin ⁡(θ +π) ) がある. P ,Q 間の距離を d とする. θ が 0 ≦θ≦ 2⁢π の範囲を動くときの d の最大値,最小値およびそのときの θ の値を求めよ.
1989-10721-0103
【3】 2 つの数列 { an }, { bn } を
a1 =1 ,b 1=0 , an +1= 2⁢an -3⁢ bn , bn +1= -an +2⁢b n ( n=1 ,2 , ⋯ )
によって定め,これらを用いて,関数 f n⁡( x)= x3+ 3⁢an ⁢x2 +9⁢ bn2 ⁢x+1 を定義する.
(1) an 2-3⁢ bn2 =1 ( n=1 ,2 , ⋯ ) を示せ.
(2) fn ⁡( x) の極大値と極小値の差は n に無関係な定数であることを示し,その定数を求めよ.
1989-10721-0104
【4】 limh →0 sin ⁡hh =1 を既知として次の(1),(2)を証明せよ.
(1) limh →0 1 -cos⁡h h2 = 12
(2) (sin ⁡x) ′=cos⁡ x , ( cos⁡x) ′=-sin ⁡x
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【5】 放物線 y =1 2⁢ x 2 上の点 P ( x,y ) に対して,その点における法線上( P において接線と直交する直線上)の点 Q ( X,Y ) を, PQ=1 , Y<y となるようにとる.このとき X , Y は x の関数 X =f⁡( X) ,Y= g⁡( x) として表される.
(1) x の関数 f ⁡(x ), g⁡ (x ) を具体的に求めよ.
(2) 次の等式が成立することを示せ.
g′⁡ (x) =x⁢f ′⁡( x)
(3) x を媒介変数とする曲線 X=f⁡ (x ), Y=g ⁡(x ) ( 0≦ x≦1 ) の長さを L とし,曲線 y =1 2⁢ x 2 ( 0≦x≦ 1 ) の長さを l とする.このとき L -l の値を求めよ.
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【6】 各辺の長さが 1 の正方形の頂点を順に A ,B , C ,D とする.これらの頂点から無作為に 1 つの頂点を選び出す試行を n 回( n ≧2 )独立にくり返す.この実験で重複を許して選ばれた n 個の点のうち,最も離れている 2 点間の距離を確率変数 X n と定義する.
例えば, n=3 で選ばれた頂点が ( A, B, C ) のとき X3= 2 であり, ( D, D, D ) のとき X3= 0 である. Xn が 0 となる確率を pn ,1 となる確率を q n ( n=2 ,3 , ⋯ ) とおく.
(1) p2 と q 2 を求めよ.
(2) Xn の期待値を pn ,qn を用いて表せ.
(3) pn+ 1 と q n+1 を pn ,qn を用いて表せ.
(4) pn を n で表せ.
(5) rn =4n -1⁢ qn とおいて, rn を n を用いて表せ.