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1989-10842-0101
1989 九州大学
文系
配点50点
易□ 並□ 難□
【1】 空間内の点 O を中心とした半径 a ( a >0 ) の球面上に点 A ,B をとり,ベクトル OA → と OB → のなす角を θ ( 0⁢ ° ≦θ≦ 180⁢° ) とする.
(1) ベクトル OB→- t⁢OA → の大きさが最小となるような t を θ で表し,このベクトルの大きさを求めよ.
(2) (1)で求めた t に対して, OB′ →= OB→ -t⁢ OA→ とおく.球面上の点 B が AB → の大きさが a 以下となるように動くとき,点 B′ は空間内のどんな図形をえがくか.
1989-10842-0102
文系,理系共通
【2】 実数 a , b ,c に対して,関数 f ⁡(x ) および行列 A を
f⁡( x)= a⁢cos 2⁡x +2⁢b ⁢cos⁡x ⁢sin⁡x +c⁢ sin2⁡ x ,A =( ab bc )
とする.
(1) α ,β は 2 次方程式 t2- (a+ c)⁢ t+a⁢ c-b2 =0 の解で α ≦β であるとすると,関数 f ⁡(x ) の最小値は α に等しく,最大値は β に等しいことを示せ.
(2) 行列 A は A2= A を満たすとする.このとき関数 f ⁡(x ) の最小値と最大値を求めよ.
1989-10842-0103
【3】 4 次多項式 f ⁡(x )= x4+ 2⁢x 3-3 ⁢x2 はある 1 次式 g ⁡( x) をとると, f⁡( x)- g⁡( x) が
f⁡( x)- g⁡( x)= (x -α) 2⁢ (x- β) 2 ( α<β )
と因数分解される.
(1) α と β および g ⁡(x ) を求めよ.
(2) 関数 y =f⁡ (x ) の増減を調べ,直線 y =g⁡( x) との位置関係が明らかになるように曲線 y =f⁡( x) の概形をえがけ.ただし,極小値は求めなくてよい.
(3) 曲線 y =f⁡( x) と直線 y =g⁡ (x ) によって囲まれる図形の面積を求めよ.
1989-10842-0104
【4】 A さんと B 君が所属する n 人から成るあるクラブで, k 人( 2 ≦k≦n )のクラブ委員をくじ引きで選ぶことになった.くじ引きは k 回行い,それぞれの回ではそれまでの回に委員として選ばれた人を除いて 1 人の委員を選ぶこととした.
(1) A さんがクラブ委員に選ばれない確率を求めよ.
(2) A さんも B 君も共にクラブ委員に選ばれない確率を求めよ.
(3) A さんも B 君も共にクラブ委員に選ばれる確率を求めよ.
1989-10842-0105
理系
【1】 関数 f ⁡(x ) は, f⁡( x)= ∫ 0xf ⁡(t )( f⁡( t)- 1)⁢ dt+ 13 を満たすものとする.
(1) f⁡( x) を求めよ.
(2) 曲線 y =f⁡ (x ) の凹凸および変曲点を調べ,概形をえがけ.
1989-10842-0106
【3】(1) a>0 , b>0 のとき, 2 曲線 y =cos2 ⁡ x a と y =sin2 ⁡ xb の交点の x 座標で最小な正の値を求めよ.
(2) a>0 として, 4 曲線
C1 :y= cos2⁡ xa , C2 :y= sin2⁡ xa , C3 :y= cos2⁡ xa+1 ,C 4:y =sin2 ⁡ x a+1
を考える. p を C 1 と C 2 の交点の x 座標で最小な正の値とし, q を C 3 と C 4 の交点の x 座標で最小な正の値とするとき, p≦x ≦q の範囲でこの 4 曲線によって囲まれる図形の面積を求めよ.
1989-10842-0107
【4】 m 枚の硬貨を同時に投げて,表が k 枚でるとき X =ak ( a>0 ) とする.
(1) 確率変数 X の期待値 E ⁡(X ) と分散 V ⁡(X ) に対して,
V⁡( X) E⁡( X) = 2 m⁢ (1+ a2) m (1 +a) 2⁢m -1
が成り立つことを示せ.
(2) a が, a>0 の範囲を動くとき, V ⁡(X ) E⁡( X) のとり得る値の範囲を求めよ.
1989-10842-0108
【5】 ある公園に,同一地点 P を通る 1 周 1 ⁢km のジョギングコース A と 1 周 2 ⁢km のジョギングコース B ,C がある.
各コースはそれぞれ定められた方向にのみ走るものとして, P を出発点とし P をゴールとする n ⁢km のコースを考え, n⁢ km コースの総数を f n とする.
(1) 2 次方程式 t2-t -2=0 の 2 つの解を α , β とし, gn =fn -α⁢ fn-1 とおくと, n≧2 のとき gn+1 =β ⁢gn が成り立つことを示せ.
(2) fn を求めよ.
(3) limn →∞ log ⁡fn n を求めよ.