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1991-10541-0101
1991 京都大学 前期
文系・理系共通問題
配点25点
易□ 並□ 難□
【1】 y 軸の点 P ( 0,-p ) ( p>0 ) と定点 A ( 0,2 ) に対し, AP を直径とする円を C とする.点 Q ( s,t) ( s≧0 ) を PQ の中点 =「 C と直線 y=1 の交点」 となるようにとる.
(1) s ,t を求めよ.
(2) P が y 軸上の負の部分のすべてを動くとき,対応する Q 全体はどのような曲線になるか.また直線 PQ はこの曲線の,点 Q での,接線となっていることを示せ.
1991-10541-0102
文系
30点
【2】 a ,b は正の実数とする.円 C :x2 +( y-a) 2=1 , 双曲線 H :y2 -x2 =b2 を考える. H の上半分( y 座標が正の部分)を H+ , 下半分( y 座標が負の部分)を H - とする.
(1) C が H + と相異なる 2 点を共有し,かつ H - とも相異なる 2 点を共有するような ( x,y ) の範囲を図示せよ.
(2) a ,b を適当にとれば, C が H + と相異なる 4 点を共有するようにできるか否か,理由をつけて答えよ.
1991-10541-0103
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文系,理系共通
配点30点
【3】 3 組の対辺が互いに垂直であるような 4 面体 V がある.このとき, V の各辺の中点は, V の重心を中心とするある 1 つの球面上にあることを示せ.
1991-10541-0104
【4】 実数 p , q に対し x3-p ⁢x+q =0 の解がすべて実数なら(すなわち虚数解を持たないなら), x3 -2⁢p ⁢x2 +p2 ⁢x-q 2=0 の解もすべて実数であることを示せ.
1991-10541-0105
理系【5】の類題
【5】 袋の中に N 個の白玉と 2 個の赤玉がある.「袋の中の ( N+2 ) 個の玉から無作為に 1 個を取り出し,つぎに(外部にある)白玉を 1 個袋に入れる」という試行をくり返す.
・ n 回目の試行で赤玉をとり出す確率を P n とする.
・ n 回目の試行を行う前,袋の中に赤玉が 1 個あり,かつ n 回目の試行で赤玉をとり出す確率を Pn′ とする.
・ n 回目の試行を行う前,袋の中に赤玉が 2 個あり,かつ n 回目の試行で赤玉を取り出す確率を P n″ とする.
従って Pn= Pn′ + Pn″ が成立している.
(1) P n+1 ′ , Pn +1″ を Pn′ , P n″ で表す式(漸化式)を求めよ.
(2) Pn+ 1 を P n で表す式を求め, Pn を求めよ.
1991-10541-0106
理系
配点35点
【2】 行列 ( 1- 1- 22 ) で表される 1 次変換を f とする.
(1) f による全平面の像は直線 l :2⁢ x+y= 0 であることを示せ.
(2) 平面上の点 P ( x,y ) に対し, l 上の点で P との距離が最小となる点を Q とし, f による像が Q となる点のうちで,原点との距離が最小となる点を P′ とする. P′ の座標 ( x′,y ′) を x , y で表せ.
(3) 点 P ( x,y ) に P ′ ( x′,y ′) を対応させる写像を g とする.合成写像 f ∘g∘ f および g ∘f∘ g を求めよ.
1991-10541-0107
【4】 実数 a , b( 0≦a≦ π 4 ,0≦b ≦ π4 ) に対し次の不等式の成り立つことを示せ.
tan⁡a ⋅tan⁡ b≦tan ⁡( a +b2 )≦ 1 2⁢ ( tan⁡a+ tan⁡b )
1991-10541-0108
文系【5】の類題
【5】 袋の中に N 個の白玉と 3 個の赤玉がある.「袋の中の ( N+3 ) 個の玉から無作為に 1 個を取り出し,つぎに(外部にある)白玉を 1 個袋に入れる」という試行をくり返す. n 回目の試行で赤玉をとり出す確率を P n とする.また n 回目の試行を行なう前,袋の中に赤玉が i 個( i =1 ,2 , 3 )あり,かつ n 回目の試行で赤玉をとり出す確率を P i,n ( i=1 , 2 ,3 ) とする.従って Pn= P1, n+ P2, n+ P3,n である.
(1) P1 ,n+1 ,P 2,n+ 1 ,P 3,n+ 1 を P1,n ,P 2,n , P3, n で表す式(漸化式)を求めよ.
(2) Pn +1 を P n で表す式を求め, Pn を求めよ.
1991-10541-0109
【6】 関数 y =f⁡( x) ( x≧0 ) は次の条件(ⅰ),(ⅱ)を満たしている.
(ⅰ) f⁡( x) は微分可能で f ′⁡( x) は連続,かつ f ⁡(x )>0
(ⅱ) 正の定数 a があって ∫0x ( f⁡( t)) -a ⁢dt= ∫ af⁡( x) (e -t2 2+ t-a )⁢ dt
(1) (ⅱ)の等式の両辺を x について微分して得られる( y の満たす)微分方程式を書け.また f ⁡(0 ) の値を求めよ.
(2) 正の定数 b , c があって不等式(イ),(ロ)を満たしていることを示せ.
(イ) b≦f′ ⁡(x )≦1
(ロ) 0≦f ⁡(x )⁢ ( 1f′ ⁡( x) -1 )≦c
(3) limx →∞ f′⁡ (x ) を求めよ.また f ′⁡( x) の最小値を求めよ.