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1993 東京大学 後期
理科I類
【1】 n を 3 以上の自然数とする. xy 平面上,原点を中心とし,点 ( 1,0 ) をひとつの頂点にもつ正 n 角形を P とする.
(1) P の像が P に完全に重なるような 1 次変換を表す行列をすべて求めよ.
(2) (1)で求めた行列すべての和を求めよ.
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【2】 xy 平面において,直線 l と点 A の距離を d ⁡(l ,A ) と書くことにする.さらに,相異なる 3 点 A =( x1, y1 ), B =( x2, y2) ,C =(x 3,y 3) が与えられたとき
f⁡( l)= d⁡( l,A )2 +d⁡ (l, B) 2+ d⁡( l,C )2
とおく.
(1) ある与えられた直線に平行な直線のうち, f⁡( l) を最小にする直線 l 0 は三角形 ABC の重心を通ることを示せ.
(2) 異なる 3 本の直線が f ⁡(l ) を最小にするならば,三角形 ABC は正三角形であることを示せ.
【3】 放物線の一部 y =x2 , 0≦x ≦2 , を y 軸のまわりに回転してできる回転体型の容器に水を満たし,このなかに,半径 r の鉛の球を,それが容器につかえて止まるまでゆっくり沈めた.ただし,鉛直線を y 軸とする.このとき,次の問いに答えよ.
(1) もとの水面の高さから球の中心の高さを引いた差 s を r の関数として表せ.
(2) あふれ出す水の体積を最大にする r の値を求めよ.