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1993 京都大学 前期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】 実数 a b に対し,関数 f (x ) を次のように与える.

f( x)= cos2 x+4 acos x+b

 すべての x に対して不等式 -6 f( x) 6 が成立するような点 ( a,b ) の範囲を図示せよ.

1993 京都大学 前期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】 空間において,平面 α に含まれる凸四辺形 ABCD α に含まれない点 P を考える. PAB PBC PCD PDA の重心をそれぞれ E F G H とする.また,線分 AB BC CD DA の中点をそれぞれ I J K L とする.

(1) 四辺形 EFGH と四辺形 IJKL はどちらも平行四辺形であることを示せ.さらに,これらは次の意味で相似である,すなわち正の定数 k が存在して EF= kIJ FG =k JK GH =k KL HE =k LI であることを示せ.

(2) 四辺形 ABCD と,平行四辺形 EFGH の面積の比を求めよ.

1993 京都大学 前期

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】  f( x) x の整式, c は定数とする.等式

xx+1 f (t) dt= cf (x )

がすべての x で成り立つならば, f( x) は定数であることを示せ.

1993 京都大学 前期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】 だ円 E x24 +y2 =1 の部分集合 E1 E2 を次のように定める.

E1 ={( x y) E| x0 y0 } E2 ={( xy ) E| x0 y0 }

 平面の 1 次変換で E 1 E 2 に移すものをすべて求めよ.

1993 京都大学 前期

文系,理系共通

配点文系は30点,理系は35点

易□ 並□ 難□

【5】  n を自然数とする.さいころを 2 n 回投げて n 回以上偶数の目が出る確率を p n とするとき, pn 12 + 14 n であることを示せ.

1993 京都大学 前期

理系

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】  p>0 とする.双曲線 x2- y2= 1 に点 P ( 0,p ) から 2 本の接線を引いて,それぞれの接点を A B とするとき, PAB の面積を最小にするような p の値を求めよ.

1993 京都大学 前期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【2】 点 O を中心とする半径 1 の円 C に含まれる 2 つの円 C1 C 2 を考える.ただし C1 C 2 の中心は C の直径 AB 上にあり, C1 は点 A で,また C 2 は点 B でそれぞれ C と接している.また C1 C2 の半径をそれぞれ a b とする. C 上の点 P から C1 C2 1 本ずつ接線を引き,それらの接点を Q R とする.

(1)  POA= θ とするとき, PQ θ によってどのように表せるか.

(2)  P C 上で動かしたときの PQ +PR の最大値を求めよ.

1993 京都大学 前期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【4】 自然数 n に対して

an= 01 ( 1+x) -n- 1 ex2 dx bn = 01 ( 1+x) -n xe x2 dx

とおく.

(1)  bn e 01 ( 1+x) -n dx が成り立つことを示し, limn bn を求めよ.

(2)  limn na n を求めよ.

1993 京都大学 前期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【6】  f g をそれぞれ行列 ( 11 0 -1 ) ( -10 1 1 ) の表す 1 次変換とする.以下では一般に, 1 次変換 a b の合成 a b を簡単に b a と記す. aa a2 a aa a 3 と書く.

(1)  f2 =g2 =( gf) 3=i を示せ.ただし, i は恒等変換,すなわち任意の点をそれ自身に移す変換である.

(2) 変換 f gf fg f g fg f fg fg f は,変換 g fg gf g f gf g gf gf g をある順序に並べ替えたものである.後者の 5 つの変換はそれぞれ前者の 5 つのどれと等しいか.

(3)  3 ( 0 0 ) ( 1 0) ( 0 1 ) を頂点とする三角形を Δ とする. Δ f g で繰り返し変換して得られるすべての三角形の和集合を図示せよ.

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