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1993-10541-0101
1993 京都大学 前期
文系
配点30点
易□ 並□ 難□
【1】 実数 a , b に対し,関数 f ⁡(x ) を次のように与える.
f⁡( x)= cos⁡2⁢ x+4⁢ a⁢cos⁡ x+b
すべての x に対して不等式 -6 ≦f⁡( x)≦ 6 が成立するような点 ( a,b ) の範囲を図示せよ.
1993-10541-0102
【2】 空間において,平面 α に含まれる凸四辺形 ABCD と α に含まれない点 P を考える. ▵PAB , ▵PBC , ▵PCD , ▵PDA の重心をそれぞれ E ,F , G , H とする.また,線分 AB , BC ,CD , DA の中点をそれぞれ I , J , K , L とする.
(1) 四辺形 EFGH と四辺形 IJKL はどちらも平行四辺形であることを示せ.さらに,これらは次の意味で相似である,すなわち正の定数 k が存在して EF→= k⁢IJ → ,FG →=k ⁢JK→ , GH→ =k⁢ KL→ , HE→ =k⁢ LI→ であることを示せ.
(2) 四辺形 ABCD と,平行四辺形 EFGH の面積の比を求めよ.
1993-10541-0103
文系,理系共通
【3】 f⁡( x) は x の整式, c は定数とする.等式
∫ xx+1 f⁡ (t) ⁢dt= c⁢f⁡ (x )
がすべての x で成り立つならば, f⁡( x) は定数であることを示せ.
1993-10541-0104
【4】 だ円 E : x24 +y2 =1 の部分集合 E1 ,E2 を次のように定める.
E1 ={( x y) ∈E| x≧0 ,y≧0 }, E2 ={( xy )∈ E| x≦0 ,y≦0 }
平面の 1 次変換で E 1 を E 2 に移すものをすべて求めよ.
1993-10541-0105
配点文系は30点,理系は35点
【5】 n を自然数とする.さいころを 2 ⁢n 回投げて n 回以上偶数の目が出る確率を p n とするとき, pn≧ 12 + 14⁢ n であることを示せ.
1993-10541-0106
理系
【1】 p>0 とする.双曲線 x2- y2= 1 に点 P ( 0,p ) から 2 本の接線を引いて,それぞれの接点を A ,B とするとき, ▵PAB の面積を最小にするような p の値を求めよ.
1993-10541-0107
配点35点
【2】 点 O を中心とする半径 1 の円 C に含まれる 2 つの円 C1 ,C 2 を考える.ただし C1 ,C 2 の中心は C の直径 AB 上にあり, C1 は点 A で,また C 2 は点 B でそれぞれ C と接している.また C1 ,C2 の半径をそれぞれ a , b とする. C 上の点 P から C1 ,C2 に 1 本ずつ接線を引き,それらの接点を Q , R とする.
(1) ∠POA= θ とするとき, PQ は θ によってどのように表せるか.
(2) P を C 上で動かしたときの PQ +PR の最大値を求めよ.
1993-10541-0108
【4】 自然数 n に対して
an= ∫ 01 ( 1+x) -n- 1⁢ ex2 ⁢dx , bn = ∫01 ( 1+x) -n ⁢x⁢e x2 ⁢dx
とおく.
(1) bn≦ e⋅ ∫01 ( 1+x) -n ⁢dx が成り立つことを示し, limn →∞ bn を求めよ.
(2) limn →∞ n⁢a n を求めよ.
1993-10541-0109
【6】 f ,g をそれぞれ行列 ( 11 0 -1 ), ( -10 1 1 ) の表す 1 次変換とする.以下では一般に, 1 次変換 a , b の合成 a ∘b を簡単に b ⁢a と記す. a⁢a を a2 ,a ⁢a⁢a を a 3 と書く.
(1) f2 =g2 =( g⁢f) 3=i を示せ.ただし, i は恒等変換,すなわち任意の点をそれ自身に移す変換である.
(2) 変換 f , g⁢f , f⁢g ⁢f ,g⁢ f⁢g⁢ f, f⁢g ⁢f⁢g ⁢f は,変換 g , f⁢g , g⁢f ⁢g ,f⁢ g⁢f⁢ g, g⁢f ⁢g⁢f ⁢g をある順序に並べ替えたものである.後者の 5 つの変換はそれぞれ前者の 5 つのどれと等しいか.
(3) 3 点 ( 0 0 ), ( 1 0) ,( 0 1 ) を頂点とする三角形を Δ とする. Δ を f , g で繰り返し変換して得られるすべての三角形の和集合を図示せよ.