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1993-10561-0101
1993 大阪大学 前期
文系
易□ 並□ 難□
【1】 平面上の帯状領域
M={ (x, y); |y |≦1 }
内を点 P が次のような運動をする.
(イ) M の内部 { (x, y) :| y|< 1} において P は直進する.
(ロ) M の境界上においては P は図のように等しい角度で反射する.
次の問に答えよ.
n を負でない整数, a>0 とする.原点から傾き a で右方向に出発した点 P が n 回目と ( n+1 ) 回目の反射の間で線分 y =x-2 ( 3 2≦ x≦ 52 ) を通過するための a の範囲を n で表せ.
1993-10561-0102
【2】 A を行列 ( 1- 11 1 ) とする.
(1) A4 を求めよ.
(2) 自然数 n に対して, ∑k= 14⁢ nA k を求めよ.
1993-10561-0103
【3】 点 ( 0,1 ) を通り曲線 y =x3 -a⁢x 2 に接する直線がちょうど 2 本存在するとき,実数 a の値および 2 本の接線の方程式を求めよ.
1993-10561-0104
理系【2】の類題
【4】 1 辺の長さ 2 の正四面体 ABCD と, ∠APB> 90⁢ ° を満たす空間内の点 P 全体のなす集合 S を考える.
(1) S はどんな集合か.
(2) ▵ABC と S の交わりの面積を求めよ.
(3) 正四面体 ABCD の表面と S の交わりの面積を求めよ.
1993-10561-0105
理系
【1】 負でない整数の組 x0 ,x 1 ,x 2 ,x3 が xn+1 =x n3+ 1 ( n=0 ,1 , 2 ,⋯ ) を満たすとき,以下のことを示せ.
(1) 0≦n ≦2 に対し, xn⁢ xn+ 1 は 2 で割り切れる.
(2) x1 を 9 で割った余りは 0 , 1 ,2 のいずれかである.
(3) x1 ⁢x2 ⁢x3 は 18 で割り切れる.
1993-10561-0106
文系【4】の類題
【2】 1 辺の長さ 2 の正四面体 ABCD の表面上にあって ∠APB >90⁢ ° を満たす点 P 全体のなす集合を M とする.
(1) ▵ABC 上にある M の部分を図示し,その面積を求めよ.
(2) M の面積を求めよ.
1993-10561-0107
【3】 行列 A =( ab c d ) に対して f ⁡(A )=a +d ,g⁡ (A) =b⁢c -a⁢d とおく.
(1) A2 =f⁡( A)⁢ A+g⁡ (A) ⁢E を示せ.ただし E =( 10 0 1 ) である.
(2) n≧1 のとき, An+ 1= pn⁢ A+qn ⁢E を満たすような数 pn ,q n が存在することを示せ.
(3) 2 次の正方行列 A , B が f ⁡(A )=f ⁡(B )>0 および g ⁡(A )=g ⁡( B) ≧0 を満たし,さらに An= Bn であるような n ≧2 が存在するとき, A=B が成り立つことを示せ.
1993-10561-0108
【4】 1 から N までの番号を書いたボールが 1 個ずつ入った箱の中から無作為にボールを 1 個取り出す試行を考える.ただし,取り出したボールは番号を記録したのち袋に戻すものとする.
いま A , B ふたりの人がいて, A が 5 回, B が 1 回この試行を行う. A が取り出すボールの番号を試行の順に X1 ,X 2 ,⋯ , X5 とし, B が取り出すボールの番号を Y とするとき,次の問に答えよ.
(1) k を N 以下の自然数とする. Y=k であり,さらに X1 ,X 2 ,⋯ , X5 のうち少なくとも 4 つが Y 以下であるという事象の確率 p ⁡(N ,k) を求めよ.
(2) X1 , X2 , ⋯ ,X5 のうち少なくとも 4 つが Y 以下であるという事象の確率を p ⁡(N ) とする.このとき limN→ ∞p ⁡(N ) を求めよ.
1993-10561-0109
【5】 f⁡( x) は 2 次の導関数をもち, f⁡( 0)< 0 を満たす関数で,さらに次の性質をもつという.原点を O とし,曲線 y =f⁡( x) 上の任意の点 P ( x,y ) に対し,点 ( x,y+ 1) を Q とするとき, ∠OPQ の二等分線が曲線 y =f⁡( x) の点 P における法線になる.
このとき,以下の問に答えよ.
(1) f⁡( x) の満たす微分方程式を求めよ.
(2) g⁡( x)= f′⁡ (x ) とおくとき, g⁡( x) の満たす微分方程式を求めよ.
(3) f⁡0 )=- 1 であるとき, f⁡( x) の形を決定せよ.