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1993-10721-0101
1993 広島大学 前期
代数幾何・基礎解析
易□ 並□ 難□
【1】 2 つのベクトル a→= (3, 5) ,b →= (4, -3) と実数 t に対して,次の問いに答えよ.
(1) ベクトル a→+ t⁢b → の長さ | a→ +t⁢ b→ | が最小となる t の値 t 0 を求めよ.
(2) a→ +t0 ⁢b→ と b → は直交することを示せ.
1993-10721-0102
【2】 実数 a , b ,c に対して,行列 A =( ab 1 c ) は関係式 A2= A を満たしているとする.このとき,次の問いに答えよ.
(1) A は逆行列をもたないことを示せ.
(2) 次の性質をもつ原点を通る直線 l1 ,l2 を見出せ.
(ⅰ) l1 上の任意の点は A で定まる 1 次変換によって原点にうつる.
(ⅱ) l2 上の任意の点は A で定まる 1 次変換によって動かない.
1993-10721-0103
【3】 連立不等式
{ y≦log 2⁡x y≧log 5⁡x y≧1
によって表される領域を D とする.自然数 n に対して, D に含まれる点 ( x,y ) で不等式 y ≦n を満たし,さらに x , y がともに整数であるような点の個数を a n とする.このとき,次の問いに答えよ.
(1) an を求めよ.
(2) 不等式 an≧ 750 が成り立つような最小の n の値を求めよ.
1993-10721-0104
【4】 分子が等差数列,分母が引き続く 3 つの整数の積である分数からなる数列 7 1⋅2⋅ 3 , 112⋅ 3⋅4 , 153⋅ 4⋅5 ,⋯ の第 n 項を a n とする.
(1) an= A⁢( 1n - 1n+1 ) +B⁢ ( 1n+1 - 1 n+2 ) と表すとき,定数 A , B を求めよ.
(2) 初項から第 n 項までの和 S n を求めよ.
1993-10721-0105
【5】 3 次曲線
y=x 3+3 ⁢a⁢ x2+ b ( a>0 , b≠1 )
が,直線 y =1 と接するとき,次の問いに答えよ.
(1) a ,b の関係式を求めよ.
(2) 直線 y =1 と上の 3 次曲線で囲まれる部分の面積を求めよ.
1993-10721-0106
代数幾何・基礎解析・微分積分・確率統計
【1】 空間内の 2 つの直線 l1: x-1= y 2=z , l2 :x= y -2- 2= z-1 に対して,次の問いに答えよ.
(1) l1 上の点 ( t+1, 2⁢t, t) を通り, l1 と直交する平面 α t の方程式を求めよ.
(2) l2 と α t の交点を求めよ.
(3) l1 , l2 の両方に直交する直線 l の方程式を求めよ.
1993-10721-0107
【2】 三角形 ABC において,辺 AB を t :1-t に内分する点を P , 辺 BC を t :1-t に内分する点を Q とする.ただし, 0<t <1 とする.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 辺 AC の中点を M とし,直線 PQ と直線 BM の交点を R とするとき,線分の長さの比 BR BM を t の関数として表せ.
(2) (1)の比のとる値の範囲を求め,直線 PQ は三角形 ABC の重心を通らないことを示せ.
1993-10721-0108
【3】 a , c ,p は a2-p ⁢c2 =1 を満たす正の実数とする.行列 A =( ap ⁢c ca ) を考え,
An ⁢( 1 0) =( a n cn ) ( n=1 , 2 ,⋯ )
とおく.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 行列 A で定まる 1 次変換で,点 ( x,y ) が点 ( X,Y ) にうつされるとき,関係式 x2- p⁢y 2=X 2-p ⁢Y2 が成り立つことを示せ.
(2) n≧2 のとき, cn >c⁢ an-1 を示せ.
(3) limn →∞ a ncn = p を示せ.
1993-10721-0109
【4】 自然数 n に対して,関数 fn⁡ (x )= xn⁢ e-x を考える.
(1) x≧0 における fn⁡ (x ) の最大値を求めよ.
(2) n≧2 のとき,不等式 ( 1+ 1n )n <e< (1 + 1n-1 ) n が成り立つことを示せ.
1993-10721-0110
【5】 a>1 , 0≦x ≦ π4 のとき, 2 つの曲線
y= 2⁢ sin⁡x sin⁡2 ⁢x+a ,y = 1sin⁡ 2⁢x+ a
および y 軸で囲まれる部分を x 軸のまわりに回転してできる回転体の体積を求めよ.
1993-10721-0111
【6】 右の図のような n 段のはしご状のスイッチ回路網を考える.各スイッチ S は独立に作動し, ON (閉)である確率を 1 2 ,OFF (開)である確率を 12 とする.端子 A ,B が電気的に導通している確率を p n とするとき,次の問いに答えよ.
(1) p1 , p2 を求めよ.
(2) 極限値 limn→ ∞p n を求めよ.