1994 京都大学 後期MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

1994 京都大学 後期

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】  a+b+ c=0 を満たす実数 a b c について,

( | a|+ |b |+ |c | ) 2 2 (a2 +b2 +c2 )

が成り立つことを示せ.

 また,ここで等号が成り立つのはどんな場合か.

1994 京都大学 後期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】  a b c d を整数とし,行列 A= ( ab cd ) を考え,自然数 n に対して A n=( an bn cn dn ) とする.このとき,

(1)  cn+ 2-( a+d) cn+ 1+( ad- bc) cn =0 を示せ.

(2)  p を素数とし, ad- bc p で割り切れないものとする.

 ある自然数 k について, ck c k+1 p で割り切れるならば,すべての n について cn p で割り切れることを示せ.

1994 京都大学 後期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】  xy 平面上で,円 C: x2+ y2= 1 の外部にある点 P( a,b) を考える.

 点 P から円 C に引いた 2 つの接線の接点を Q 1 Q2 とし,線分 Q 1Q2 の中点を Q とする.

 点 P が円 C の外部で, x(x -y+1 )<0 を満たす範囲にあるとき,点 Q の存在する範囲を図示せよ.

1994 京都大学 後期

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】  3 人の選手 A B C が次の方法で優勝を争う.

 まず A B が対戦する.そのあとは,一つの対戦が終わると,その勝者と休んでいた選手が勝負をする.このようにして対戦をくり返し,先に 2 勝した選手を優勝者とする.( 2 連勝でなくてもよい.)

 各回の勝負で引き分けはなく, A B は互角の力量であるが, C A B に勝つ確率はともに p である.

(1)  2 回の対戦で優勝者が決まる確率を求めよ.

(2) ちょうど 4 回目の対戦で優勝者が決まる確率を求めよ.

(3)  A B C の優勝する確率が等しくなるような p の値を求めよ.

1994 京都大学 後期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【5】  2 次式 f (x)= 3x2 +2 ax+ 1 に対し

-22 ( x+2) f( x)d x=4 c2 f(x )dx

を満たす c -2< c<2 の範囲に存在することを示せ.

1994 京都大学 後期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【2】  a b c d を整数とし,行列 A= (a bc d ) を考える.

( a0 b0 c0 d0 ) =( 10 0 1 ) とし,自然数 n に対して A n=( an bn cn dn ) とする.このとき,

(1)  n0 について, cn+ 2-( a+d) cn +1+ (ad -bc )cn =0 を示せ.

(2)  p を素数とし, a+d p で割り切れないものとする.

 ある自然数 k について, ck c k+1 p で割り切れるならば,すべての n について cn p で割り切れることを示せ.

1994 京都大学 後期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【3】  xy 平面上で, (1,1 ) を中心とする半径 1 の円を C とする. P Q はそれぞれ x 軸, y 軸の正の部分にある点で,線分 PQ が円 C に接しているとする.

 正三角形 PQR を第 1 象限に描くとき,頂点 R の座標 (a, b) について, a b の間に成り立つ関係式を求めよ.

1994 京都大学 後期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【5】 実数 r 2 πr> 1 を満たすとする.半径 r の円の周上に 2 P Q を,弧 PQ の長さが 1 になるようにとる.点 R が弧 PQ 上を P から Q まで動くとき,弦 PR が動いて通過する部分の面積を S (r) とする.

  r が変化するとき,面積 S (r) の最大値を求めよ.

1994 京都大学 後期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【6】  n を自然数とし, In= 1e (log x)n dx とおく.

(1)  In+ 1 In を用いて表せ.

(2) すべての n に対して

e -1n +1 In (n+1 )e+ 1(n +1) (n+2 )

が成り立つことを示せ.

inserted by FC2 system