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1994 慶応義塾大学 環境情報学部

易□ 並□ 難□

【1】(1) 条件 p q に関し,つぎの1〜7から最も適する番号を選んで答えなさい.

1.  p q であるための必要条件

2.  p q であるための十分条件

3.  p q であるための必要十分条件

4.  p q であるための必要条件

5.  p q であるための十分条件

6.  p q であるための必要十分条件

7. 上のいずれでもない

ただし, p p の否定を表す.

(ⅰ)  k を実数とするとき,

p:k >1

q:x の方程式 | 2x2 -6 x+4 |= 12 x-k は少なくとも 1 つの実数解をもつ

答 

(ⅱ)  α β を複素数とするとき,

p:( α+β )( α-β ) は実数である

q:α β は実数である

答 

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【1】(2) 放物線 y= x2- 1 上の点を P (t ,t2 -1) とし, x 軸上の点を Q (t ,0) とする.また, P における接線に関して Q と対称な点を R (X ,Y) とする.

 点 P における接線の方程式は,

y= t x+ t 2+

であるので, X Y は,

X= t2+ t + t2 + t+1 Y= t2+ t+ t2+ t+1

となる.したがって, (X, Y) は,

X2+ Y2+ Y+ =0

を満たす.

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【2】(1) 三角形 ABC において,辺 AB 3 等分点のうち A に最も近い点を D AC 4 等分点のうち A に最も近い点を E とする. BE CD の交点を P とすると,

BPPE = CP PD=

である.

 また, AP の延長と BC との交点を Q とすると,

BQ QC= APPQ=

である.

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【2】(2)

(ⅰ) 行列 A= ( ab -a- 13- a) A 2-3 A+2 I=O を満たすとする.ただし, I は単位行列であり, O は零行列を表す.また, a b は実数とする.このとき,

a2+ ab+ b2+ a+ b+ =0

が成り立つ.また,この関係式を満たす自然数 a b は, a= b= である.

(ⅱ)  a= b= のときの行列 A で表される 1 次変換を f とする. f によって自分自身に移される直線のうち,原点を通るものは,

y= x または y= x

である.

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【3】(1)  x の整式 f (x ) は,

f( x)= x3- 3 10 x 2 -1 1 (f (x) +a) dx- 9x+ 12 -11 ( f( x)+ 3x2 )d x

を満たすとする.ただし, a は実数の定数である.このとき,

f( x)= x3+ x2+ x+ a+

である.さらに, f( x)= 0 3 つの異なる実数解をもつ a の範囲は, <a< である.

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【3】(2)  f( x)= x g( y)= -y2 +4y h( z)= -12 z3+15 z2 -3z とする.

 条件 x 0 y0 z 0 x+y+ z=4 を満たし, f( x)+ g( y)+ h( z) の値を最大にする x y z の値を求める問題を考える.

 この問題を 2 段階に分けて解く.

 まず, 0z 4 を満たす z の値を固定し, x=4- y-z と表し, f( 4-y- z)+ g( y) y の関数と考えて, 0y 4-z の範囲で最大値を求める.その最大値を m (z ) とすると,

0z< 5 2 のとき, m( z)= z2+ z+

52 z 4 のとき, m( z)= z2+ z+

である.

 つぎに, 0z 4 の範囲で m (z) +h( z) の値を最大にすることを考える. m( z)+ h(z ) の値は,

0z< 5 2 の範囲では, z= のとき最大になり,

5 2 z4 の範囲では, z= のとき最大となる.

したがって,これらの範囲での最大値を比較することにより,求める x y z の値は,

x= y= z=

であることがわかる.

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【4】 数字 0 1 からなる 2 種のパターンの列 { Pn } { Qn } をつぎのようにつくる.まず, P0 =0 Q0 =1 とする.次に, P0 Q0 に現れている数字 0 1 を,それぞれ 01 10 に置き換えて得られるパターンを P1 Q 2 とする.すなわち, P1 =01 Q 1=10 である.同様に, P1 Q1 に現れているすべての数字 0 1 を,それぞれ同時に 01 10 に置き換えて得られるパターンを P2 Q2 とする.すなわち, P2 =0110 Q 2=1001 である.一般に,パターン Pn Qn に現れているすべての数字 0 1 を,それぞれ同時に 01 10 に置き換えて得られるパターンを Pn+1 Q n+1 とする.すると,パターン P n に現れる数字の個数は 2 n であり, Pn= Pn Qn が成立する.ただし,右辺は Pn Qn を単に横に並べたものである. Pn Qn は数字の並びとして,

Pn= a1 a2 a2n Qn= b1 b2 b2n

と表すことができる.各 a i bi 0 1 のいずれかの数字である.

 さて,パターン P n Qn それぞれに対して, x の整式 f n( x) gn ( x) をつぎのように定義する.

fn (x) =a1 +a2 x+ +a2 n x2n -1

gn (x) =b1 +b2 x+ +b2 nx 2n- 1

このとき,

(ⅰ)  f3 (2) = f4 (1) = g4 (-1 )= である.

(ⅱ)  x1 のとき,

fn (x) +gn ( x)= x 2n+ x- 1

が成り立つ.

(ⅲ) (ⅱ)の結果を用いれば, x1 のとき,

fn+ 1 (x) =( + x 2n )f n( x)+ x2 n+1 + x2n x- 1

が得られる.

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