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1995 京都大学 後期

文系,理系共通問題

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】 自然数 n に対して, xn x2+ ax+ b で割った余りを rnx +sn とする.次の 2 条件(イ),(ロ)を考える.

(イ)  x2+ ax+ b=( x-α) (x -β) α >β> 0 と表せる.

(ロ) すべての自然数 n に対して rn< rn+ 1 が成り立つ.

(1) (イ),(ロ)がみたされるとき,すべての自然数 n に対して β -1< ( α β )n (α -1) が成り立つことを示せ.

(2) 実数 a b がどのような範囲にあるとき(イ),(ロ)がみたされるか.必要十分条件を求め,点 ( a,b ) の存在する範囲を図示せよ.

1995 京都大学 後期

文系,理系共通問題

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】  O を中心とする円周上に相異なる 3 A0 B 0 C 0 が時計回りの順に置かれている.自然数 n に対し,点 An B n C n を次の規則で定めていく.

(イ)  An は弧 An -1 Bn -1 2 等分する点である.(ここで弧 An -1 B n-1 は他の点 C n-1 を含まないほうを考える.以下においても同様である.)

(ロ)  Bn は弧 Bn -1 Cn -1 2 等分する点である.

(ハ)  Cn は弧 Cn -1 An -1 2 等分する点である.

  A nO Bn の大きさを a n とする.ただし, A nO Bn は点 C n を含まないほうの弧 An Bn の中心角を表す.

(1) すべての自然数 n に対して 4 an +1- 2an +a n-1 =2π であることを示せ.

(2) すべての自然数 n に対して an+2 = 34 π- 18 a n-1 であることを示せ.

(3)  a3 n a 0 で表せ.

1995 京都大学 後期

文系

配点30点

理系【3】の類題

易□ 並□ 難□

【3】  a b c は実数で a 0 b 0 c 0 とする.

p( x)= ax 2+b x+c q( x)= cx2 +bx +a

とおく. -1 x1 をみたすすべての x に対して | p( x) |1 が成り立つとき, -1 x1 をみたすすべての x に対して | q( x) | が成り立つことを示せ.

1995 京都大学 後期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】 自然数 n の関数 f (n ) g (n )

f( n)= n 7 で割った余り, g( n)= 3f ( k =17 kn )

によって定める.

(1) すべての自然数 n に対して f ( n7) =f( n) を示せ.

(2) あなたの好きな自然数 n 1 つ決めて g (n ) を求めよ.その g (n ) の値をこの設問(2)におけるあなたの得点とする.

1995 京都大学 後期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【5】  A B 2 人が次のようなゲームを行う. A はそれぞれ 0 1 2 3 と書かれた 4 枚の札をもっている. B はそれぞれ 1 2 3 と書かれた 3 枚の札をもっているとする.第 1 回目に B A の持札から 1 枚の札をとり,もし番号が一致する札があればその 2 枚の札をその場に捨てる.番号が一致しない札はそのまま持ち続ける.次に A B の持札から 1 枚の札をとり, B と同じ手続きをする.こうして一方の札がなくなるまでゲームを続ける.ただし相手の札をとるとき,どの札も等しい確率でとるものとする.

  B 2 回目の手続きを終えたとき,場に捨てられた札の総数を 2 X とする.確率変数 X の分布を求めよ.

1995 京都大学 後期

理系

配点35点

文系【3】の類題

易□ 並□ 難□

【3】    a b c は実数で a 0 b 0 とする.

p( x)= ax 2+b x+c q( x)= cx2 +bx +a

とおく. -1 x1 をみたすすべての x に対して | p( x) |1 が成り立つとき, -1 x1 をみたすすべての x に対して | q( x) |2 が成り立つことを示せ.

1995 京都大学 後期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【4】(1) 平面ベクトル x= ( x1 x2 ) y =( y 1 y2 ) から 2 2 列の行列 P =( x1 y1 x2 y2 ) をつくる. x y のどの一方も他方の実数倍ではないとき, P は逆行列をもつことを示せ.

(2)  B=( p bc -p ) は単位行列の実数倍ではないとする.このとき設問(1)のようにして作った P が逆行列 P -1 をもち P-1 B P=( 0p 2+b c1 0 ) が成り立つようなベクトル x y があることを示せ.

(3)  A=( a bc d ) は単位行列の実数倍ではなく, A= ( ab c d ) も単位行列の実数倍ではないとする. A A a +d= a +d a d-b c=a d- bc をみたせば, P- 1A P=A となる P があることを示せ.

1995 京都大学 後期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【5】  A B 2 人が次のようなゲームを行う. n を自然数とし, A はそれぞれ 0 1 2 n と書かれた ( n+1 ) 枚の札をもっている. B はそれぞれ 1 2 n と書かれた n 枚の札をもっているとする.第 1 回目に B A の持札から 1 枚の札をとり,もし番号が一致する札があればその 2 枚の札をその場に捨てる.番号が一致しない札はそのまま持ち続ける.次に B に持札があれば A B の持札から 1 枚の札をとり, B と同じことをする.こうして先に札のなくなったほうを勝とする. A が勝つ確率を pn B が勝つ確率を q n とする.

 ただし相手の札をとるとき,どの札も等しい確率でとるものとする.

(1)  p1 p2 q1 q2 を求めよ.

(2)  pn +qn =1 ( n+2) pn -np n-2 =1 n= 3 4 5 であることを示せ.

(3)  pn を求めよ.

1995 京都大学 後期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【6】 曲線 C y= 1 x x> 0 ),3 A =(a ,0) R =(4, 0) Q= (0,2 ) を考える.ただし 0 <a<4 とする.点 A から C に接線 L a をひき,その y 軸との交点を B 原点を O とする.

(1) 直線 PQ が接線 L a と第 1 象限の点 M =( x0, y0 ) x0 >0 y 0>0 で交わるための必要十分条件を求めよ.

 設問(1)の条件がみたされているとき,四角形 OAMQ の面積を T ARM の面積を S1 BQM の面積を S 2 とする.

(2)  r=S 1+S 2 m =S1 S2 とおくとき,点 ( r,m ) の存在する範囲を図示せよ.

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