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1995-10848-0101
1995 九州工業大学 前期
工学部
易□ 並□ 難□
【1】 a は定数で, a>1 とする.
(1) 恒等式 a ⁢x+1 (x +a) ⁢( x+1) 2 = Ax+a + Bx+1 + C( x+1) 2 が成り立つように定数 A , B ,C を a を用いて表せ.
(2) n を自然数とする.定積分 ∫ 0n a ⁢x+1 (x +a) ⁢( x+1) 2 ⁢ dx を求めよ.
(3) g⁡( a)= limn→ ∞ ∫0n a ⁢x+1 (x+ a)⁢ (x+ 1)2 ⁢ dx を求めよ.
(4) l=lim n→∞ ∫0n 1 (x+ 1)2 ⁢ dx を求め, lima →1 g⁡( a)= l を示せ.
1995-10848-0102
【2】 f⁡( x)= sin⁡x⁢ sin⁡( x-a ) とする.ただし, a は 0 <a<π を満たす定数とする.
(1) f⁡( x) の増減と極値を調べて, 0≦x ≦π における y =f⁡( x) のグラフをかけ.
(2) 不定積分 ∫sin⁡ x⁢sin⁡ (x- x)⁢ dx を求めよ.
(3) 0≦x ≦π において,曲線 y =f⁡( x) と x 軸とで囲まれる部分の面積 S ⁡(a ) を求めよ.
(4) 0<a <π における S ⁡(a ) の最小値を求めよ.
1995-10848-0103
【3】 座標空間に直線 l :x- 3= y-2 3= z がある.直線 l と点 ( 1,0, 0) を含む平面を α とする.
(1) 平面 α の方程式を求めよ.
(2) 点 A ( 3,0, 2) から平面 α に下ろした垂線の足 H の座標を求めよ.
(3) 線分 AH を 1 :2 に内分する点を B とする.直線 l 上の点 C ( t+3, 3⁢t+ 2,t ) に対して,三角形 ABC の面積 S ⁡(t ) を求めよ.
(4) 0≦ S⁡( t) 3⁢t+ 2≦ 1 6 を満たす t の範囲を求めよ.
(5) t が(4)で求めた範囲にあるとき, f⁡( t)= S ⁡(t )3 ⁢t+3 の最小値を求めよ.
1995-10848-0104
【4】 a1 =1 ,a 2=2 , an +2= an+ an+ 1 ( n= 1 ,2 , 3 ,⋯ ) を満たす数列 { an } を用いて,行列
An =( an an +1 an +1 an+ 2 ) ( n=1 ,2 , 3 ,⋯ )
を定める. P を P ⁢A1 =A2 を満たす行列とする.
(1) 行列 P を求めよ.また,その逆行列 P -1 を求めよ.
(2) P⁢A n=A n+1 ( n=1 , 2 ,3 , ⋯ ) であることを示せ.
(3) (P 3-E )⁢ (A 1+A 4+A 7+⋯ +A3 ⁢n-5 +A 3⁢n- 2) -A3 ⁢n+1 =-A 1 が成り立つことを示せ.ただし, E=( 1 00 1 ) とする.
(4) Bn =A1 +A4 +A7 +⋯+ A3⁢ n-5 +A3 ⁢n-2 とおく. Bn - 12⁢ A 3⁢n を求めよ.
1995-10848-0105
情報工学部
【5】 座標平面上の点 P から直線 l :y=a ⁢x におろした垂線の足を Hl とし,点 P を点 Hl に移す 1 次変換を f とする.また,点 P から直線 m :y=b ⁢x におろした垂線の足を Hm とし,点 P を点 Hm に移す 1 次変換を g とする.ただし, a≠b とする.
(1) 1 次変換 f を表す行列 A と, 1 次変換 g を表す行列 B を求めよ.
(2) 次の式が成り立つことを示せ.
( A⁢B )2 = (a ⁢b+1 )2 (a 2+1 )⁢ (b2 +1) ⁢ A⁢ B
(3) 点 P ( p,q ) が f により移される点を Q1 とする.また,点 Q1 が g により移される点を R1 , 点 R1 が f により移される点を Q2 とする.以下同様に, Q k が g により移される点を Rk , 点 Rk が f により移される点を Qk +1 とする.点 Qn の座標を求めよ.
(4) n→ ∞ のとき Qn はどのような点に近づくか.
1995-10848-0106
【6】
図の A は,確率 p で 1 を出力し,確率 1 -p で 0 を出力する装置である.また, Bi ( i= 1, 2 ,⋯ , n ) は, 0 または 1 を入力し,次の規則に従って 0 または 1 を出力する装置である.
(a) 入力が 0 のとき, 0 を出力する.
(b) 入力が 1 のとき,確率 q で 1 を出力し,確率 1-q で 0 を出力する.
(1) B1 の出力 x 1 が 1 である確率を求めよ.
(2) x1 が 0 であるとき, A の出力が 1 である確率(条件付き確率)を求めよ.
(3) Bn の出力 x n が 1 である確率を求めよ.
(4) xn が 0 であるとき, A の出力が 1 である確率(条件付き確率)を求めよ.
(5) Bi ( i=1 ,2 , ⋯ ,n ) のうち出力が 1 であるものの個数を M とする. M=k ( 0≦ k≦n ) となる確率 P k を求めよ.
(6) M の平均値を求めよ.
1995-10848-0107
【7】 右図のように, 1 辺の長さが 1 の立方体を, 1 つの頂点が原点 O と一致し,その頂点と立方体の中心を通る対角線が z 軸と一致するように置く.ただし,図の頂点 A は x z 平面上にあり,頂点 B の x 座標, y 座標, z 座標はすべて正であるとする.
(1) 頂点 A の座標を求めよ.
(2) 頂点 B の座標を求めよ.
(3) 折れ線 OABC 上の点 P ( x,y, z) から z 軸におろした垂線の足を H とするとき,線分 PH の長さを z で表せ.
(4) 折れ線 OABC を z 軸の周りに 1 回転してできる曲面により囲まれる図形の体積を求めよ.