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1995-13338-0601
1995 慶応義塾大学 医学部
2月21日実施
易□ 並□ 難□
【1】 座標 xy z 空間で 2 本の直線
l1: x-1= y, z=0
l2: x=y= z-1
を考える.
l1 上に中心を持ち, l2 に接する球面のうち,最小の半径を持つものを求めると,その中心の座標は ( (イ) , (ロ) , (ハ) ) であり,半径は (ニ) である.
1995-13338-0602
【2】(1) 不定積分 I= ∫ ⁡1+ x2 ⁢dx を, 1+x 2+x =t とおいて,すなわち 1+x2 =t- x とおいて求める. I= (ホ) である.
(2) 座標 xy z 空間で 3 点 A , B ,C を, A( 1,0, 0) ,B (0 ,0,1 ), C( 0,1, 1) とおき,また, O を座標原点とする.
n を自然数とする.
線分 BC を n 等分する分点が, P0 =B , P1 , P2 , ⋯, Pn -1 ,P n=C の順に並んでいる.
また,線分 OA を n 等分する分点が, Q0 = O ,Q1 , Q2 , ⋯, Qn -1 ,Q n=A の順に並んでいる.
3 角形 P kQ kQ k+1 の面積 S k , および 3 角形 P kP k+1 Q k+1 の面積 Sk′ を求めると, Sk= (ヘ) , Sk ′= (ト) である.
S=lim n→∞ ⁡ ∑k =0n -1 ⁡( Sk+ Sk′ )
を求めると, S= (チ) である.
1995-13338-0603
【3】(1) 座標 xy 平面におけるだ円
x 24 +y2 =1
を C とする.点 P (X ,Y) はだ円 C の外部にあって,すなわち, X24 +Y2 >1 を満たし,点 P ( X,Y ) から C にひいた 2 本の接線は点 P ( X,Y ) で直交している.このような点 P ( X,Y) 全体のなす軌跡を求めよ.
(2) 座標 xy 平面において,長軸の長さが 4 で,短軸の長さが 2 のだ円を考える.このだ円が,第一象限(すなわち, {( x,y) | x≧0, y≧0 } )において x 軸, y 軸の両方に接しつつ可能なすべての位置にわたって動くとき,このだ円の中心の描く軌跡を求めよ.
1995-13338-0604
【4】 数直線 x 軸を 1 つの粒子が次のように運動する.すなわち,この粒子は 1 秒ごとに,確率 12 で x 軸の正の方向に 1 だけ移動し,確率 14 で負の方向に 1 だけ移動し,確率 14 でその場所に留まる.
m , n を自然数の定数とする.整数 k= 0 ,1 ,⋯ ,m+n に対して,この粒子が点 x =-m+ k から出発して,最初からどの瞬間においても点 x =-m の位置を占めることなく,点 x =n に到達する確率を p k とする.
次の問いに答えよ.
(1) p0 ,pm +n はいくらか.
(2) k=1 ,⋯ ,m+n -1 に対して, pk+ 1 ,pk , pk- 1 の間に成り立つ漸化式を求めよ.
(3) k=2 ,⋯ ,m+n に対して, pk を p 1 を用いて表せ.
(4) pm+ n の値を考慮して p 1 の値を求めよ.
(5) k=2 ,⋯ ,m+n に対して p k の値を求めよ.
(6) n を固定して, m→∞ としたときの p m の極限値 lim m→+ ∞⁡ pm を求めよ.
1995-13338-0605
【5】 本問では,行列とは 2 行 2 列の行列を意味することとする.
(1) 行列 A= ( ab cd ) に対し, D⁡( A)= a⁢d- b⁢c とおく.任意の行列 A , B に対し, D⁡( A⁢B) =D⁡( A)⁢ D⁡( B) が成立することを証明せよ.
(2) 2 以上の自然数 m に対し, Xm= ( 01 00 ) を満たす行列 X は存在しないことを証明せよ.
(3) λ を 0 でない定数とする.
X3- λ⁢X 2=( 0 10 0 )
を満たす行列 X を求めよ.