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1995 慶応義塾大学 医学部

2月21日実施

易□ 並□ 難□

【1】 座標 xy z 空間で 2 本の直線

l1: x-1= y z=0

l2: x=y= z-1

を考える.

  l1 上に中心を持ち, l2 に接する球面のうち,最小の半径を持つものを求めると,その中心の座標は ( (イ) , (ロ) , (ハ) ) であり,半径は (ニ) である.

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2月21日実施

易□ 並□ 難□

【2】(1) 不定積分 I= 1+ x2 dx を, 1+x 2+x =t とおいて,すなわち 1+x2 =t- x とおいて求める. I= (ホ) である.

(2) 座標 xy z 空間で 3 A B C を, A( 1,0, 0) B (0 ,0,1 ) C( 0,1, 1) とおき,また, O を座標原点とする.

  n を自然数とする.

 線分 BC n 等分する分点が, P0 =B P1 P2 Pn -1 P n=C の順に並んでいる.

 また,線分 OA n 等分する分点が, Q0 = O Q1 Q2 Qn -1 Q n=A の順に並んでいる.

  3 角形 P kQ kQ k+1 の面積 S k および 3 角形 P kP k+1 Q k+1 の面積 Sk を求めると, Sk= (ヘ) Sk = (ト) である.

S=lim n k =0n -1 ( Sk+ Sk )

を求めると, S= (チ) である.

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2月21日実施

易□ 並□ 難□

【3】(1) 座標 xy 平面におけるだ円

x 24 +y2 =1

C とする.点 P (X ,Y) はだ円 C の外部にあって,すなわち, X24 +Y2 >1 を満たし,点 P ( X,Y ) から C にひいた 2 本の接線は点 P ( X,Y ) で直交している.このような点 P ( X,Y) 全体のなす軌跡を求めよ.

(2) 座標 xy 平面において,長軸の長さが 4 で,短軸の長さが 2 のだ円を考える.このだ円が,第一象限(すなわち, {( x,y) | x0 y0 } )において x 軸, y 軸の両方に接しつつ可能なすべての位置にわたって動くとき,このだ円の中心の描く軌跡を求めよ.

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2月21日実施

易□ 並□ 難□

【4】 数直線 x 軸を 1 つの粒子が次のように運動する.すなわち,この粒子は 1 秒ごとに,確率 12 x 軸の正の方向に 1 だけ移動し,確率 14 で負の方向に 1 だけ移動し,確率 14 でその場所に留まる.

  m n を自然数の定数とする.整数 k= 0 1 m+n に対して,この粒子が点 x =-m+ k から出発して,最初からどの瞬間においても点 x =-m の位置を占めることなく,点 x =n に到達する確率を p k とする.

 次の問いに答えよ.

(1)  p0 pm +n はいくらか.

(2)  k=1 m+n -1 に対して, pk+ 1 pk pk- 1 の間に成り立つ漸化式を求めよ.

(3)  k=2 m+n に対して, pk p 1 を用いて表せ.

(4)  pm+ n の値を考慮して p 1 の値を求めよ.

(5)  k=2 m+n に対して p k の値を求めよ.

(6)  n を固定して, m としたときの p m の極限値 lim m+ pm を求めよ.

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2月21日実施

易□ 並□ 難□

【5】 本問では,行列とは 2 2 列の行列を意味することとする.

(1) 行列 A= ( ab cd ) に対し, D( A)= ad- bc とおく.任意の行列 A B に対し, D( AB) =D( A) D( B) が成立することを証明せよ.

(2)  2 以上の自然数 m に対し, Xm= ( 01 00 ) を満たす行列 X は存在しないことを証明せよ.

(3)  λ 0 でない定数とする.

X3- λX 2=( 0 10 0 )

を満たす行列 X を求めよ.

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