Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
1996年度一覧へ
大学別一覧へ
東京大学一覧へ
1996 東京大学 前期
文科
【1】 a を実数とする.行列 X= ( x-y y x) が
X2- 2⁢X+ a⁢E= O
をみたすような実数 x ,y を求めよ.ただし, E=( 10 01 ) ,O= (0 0 00 ) とする.
文科・理科共通
【2】 a ,b ,c ,d を正の数とする.不等式
{ s⁢(1 -a)- t⁢b> 0- s⁢c+ t⁢(1 -d)> 0
を同時にみたす正の数 s ,t があるとき, 2 次方程式
x2- (a+d )⁢x+ (a⁢d -b⁢c )=0
は -1 <x<1 の範囲に異なる 2 つの実数解をもつことを示せ.
【3】 xy 平面上の点 P( a,b) に対し,正方形 S⁡ (P) を連立不等式
|x- a|≦ 1 2 ,|y -b|≦ 12
の表す領域として定め,原点と S⁡ (P) の点との距離の最小値を f⁡ (P) とする.点 (2 ,1) を中心とする半径 1 の円周上を P が動くとき, f⁡( P) の最大値を求めよ.
【4】 xyz 空間において,点 P を (1 ,0,1 ) , 点 Q を (a ,a+1 ,0) とする.線分 PQ を z 軸のまわりに 1 回転して得られる曲面と平面 z= 1 および xy 平面で囲まれる部分の体積を V⁡ (a) とおく. a が実数全体を動くときの V⁡ (a) の最小値およびそれを与える a の値を求めよ.
理科
【1】 xy 平面において,行列 ( a -b ba ) で表される 1 次変換を f とし,点 (1 ,0) を中心とする半径 13 の円を C とする. f による C の像が直線 x= 23 に接し,かつ領域 D= {(x, y)| x>0} に含まれるような (a ,b) 全体のなす図形を ab 平面上に図示せよ.
【3】 空間内の点 O を中心とする一辺の長さが l の立方体の頂点を A 1, A2 , ⋯, A8 とする.また, O を中心とする半径 r の球面を S とする.
(1) S 上のすべての点から A1 , A2 ,⋯ ,A8 のうち少なくとも 1 点が見えるための必要十分条件を l と r で表せ.
(2) S 上のすべての点から A1 , A2 ,⋯ ,A8 のうち少なくとも 2 点が見えるための必要十分条件を l と r で表せ.
ただし, S 上の点 P から Ak が見えるとは, Ak が S の外側にあり,線分 P Ak と S との共有点が P のみであることとする.
【4】 1 つのサイコロを続けて投げて,それによって an ( n= 1, 2, ⋯) を以下のように定める.
出た目の数を順に c1 , c2 ,⋯ とするとき,
1≦k≦ n-1 をみたすすべての整数 k に対し c k≦c n ならば, an= cn ,
それ以外のとき an =0 とおく.ただし, a1= c1 とする.
(1) an の期待値を E⁡ (n) とするとき, limn→ ∞⁡ E⁡(n ) を求めよ.
(2) a1 ,a2 , ⋯, an のうち 2 に等しいものの個数の期待値を N⁡ (n) とするとき, limn →∞ ⁡N⁡ (n) を求めよ.
【5】 xyz 空間内の円柱 x2 +y2 =R2 , R>0 を側面とする容器に,水面が z= 0 と一致するように z≦ 0 の部分に水がはいっている.
z≧0 に対して定義された連続な関数 r⁡ (z) で
r⁡(0 )=0 ,0≦r ⁡(z) <R
をみたすものを考える. xz 平面内の不等式
0≦x≦ r⁡(z ), z≧0
で表される領域を z 軸のまわりに 1 回転してできる回転体を毎秒 1 の速さで下に動かすと, t 秒後には水面が z= f⁡(t ) に上昇するという.
t≧0 に対し, f⁡(t )=et -t-1 であるとき,関数 r⁡ (z) を決定せよ.
【6】 α ,β を正の数とし, xy 平面において,だ円
C: x2α + (y -β )2 β= 1
と領域 D= {(x, y) | x2+ y2≦ 1} を考える.
(1) C が D に含まれるような点 (α ,β) の範囲を求め, αβ 平面上に図示せよ.
(2) 点 (α ,β) が(1)で求めた範囲を動くとき,だ円 C の面積の最大値を求めよ.