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1996 九州大学 前期

代幾・基解・確統

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】 一辺の長さが 1 の正六角形 ABCDEF に内接する円の中心を O とし,その円周上の点を P とする.次の問いに答えよ.

1.  AB =a AF =b AP =x とするとき,内接円のベクトル方程式を a b x で表せ.

2. 線分 BC の中点を Q とする. AQ a b で表せ.

3.  AP =k AQ を満たす k の値をすべて求めよ.

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代幾・基解・確統

配点50点

易□ 並□ 難□

【2】  x 軸の正の部分を始線として,角 θ の動径と,原点 O を中心とする半径 1 の円との交点を P とする.行列 ( 23 3 0 ) で表される一次変換を f とするとき,次の問いに答えよ.

1. ベクトル f (OP ) とベクトル OP の内積を θ の関数で表し,その関数の 0 θπ における最大値と最小値を求めよ.

2. 上で求めた関数の最大値を与える θ に対して, f( OP ) OP は平行であることを示せ.

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代幾・基解・確統

配点50点

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【3】 実数 α β α β α0 β >0 を満たし

f(x )= 3α β (x- α)( x-β) F( x)= 0 xf (t) dt

とする.次の問いに答えよ.

1.  0β |f (x)| dx F (α) F (β) で表せ.

2.  α=β 2 のとき, 0β |f (x) | dx を最小にする β を求めよ.

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代幾・基解・確統

配点50点

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1996年九州大前期文系【4】の図

【4】 原点 O から出発して,座標平面上を x 軸の正の方向,または y 軸の正の方向に 1 だけ進むことを次々に行って得られる経路を道という.右の図は,原点 O と点 P( 4,2) とを結ぶ道の例である.原点と点 (i, j) を結ぶ,領域 {(x ,y) |x y} 内の道の総数を N (i,j ) とする.次の問いに答えよ.

1.  N(2 ,2) N( 3,1) N( 3,2) を求めよ.

2.  n1 のとき, N(n ,1) を求めよ.

3.  n3 のとき, N(n ,2) N (n,1 ) N (n-1 ,2) で表し, N(n ,2) を求めよ.



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代幾・基解・微積・確統

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【1】 行列 A= ( 10 0- 1 ) B=( cos θ -sinθ sin θcos θ ) に対して,行列 B -1 AB が表す一次変換を f とする.ただし, 0θ < π2 である.次の問いに答えよ.

1. 点 P ( sinθ ,cosθ ) f による像を求めよ.

2.  f が直線 y= x をそれ自身に移すとき, θ の値を求めよ.

3. 上で求めた θ に対して, f は原点を通るある直線に関する対称移動であることを示し,その直線の方程式を求めよ.

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代幾・基解・微積・確統

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【2】 原点 O を中心とする半径 1 の球面を S とし, P( 1 3, 1 3, 1 3 ) S 上の点とする.点 P を通る平面 α に対して S α が交わってできる円周を C とする.次の問いに答えよ.

1. 平面 α 上での点 P における C の接線 l は,ベクトル OP に直交することを示せ.

2. 球面 S と点 P で接する平面を β とする.平面 β xy 平面とのなす角を θ として, cosθ を求めよ.

3. 平面 α が点 ( 3 2, 0,0 ) を通り,さらに直線 l xy 平面とのなす角が上で求めた θ であるとする.このとき,平面 α の方程式を求めよ.

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代幾・基解・微積・確統

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【3】 自然数 n> 1 に対して α n=log [(n -1) !] +1 2 log n とする.次の問いに答えよ.

1. 曲線 y= logx 上の点 (k, logk ) における接線と 2 直線 x= k- 12 x= k+ 12 および x 軸で囲まれた部分の面積を求めよ.ただし, k2 とする.

2.  log[ (n-1 )!] >( n- 12 ) log ( n- 12 )- 3 2 log ( 32 ) -(n- 2) を示せ.

3.  an> nlog n-n+ 3 2 [ 1-log ( 3 2) ] を示せ.

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代幾・基解・微積・確統

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【4】  1 から 9 までの数字が 1 つずつ書いてあるカードが,それぞれ 1 枚ずつ,合計 9 枚ある.これらを 3 枚ずつの 3 つのグループに無作為に分け,それぞれのグループから最も小さい数の書かれたカードを取り出す.次の問いに答えよ.

1. 取り出された 3 枚のカードの中に 4 が書かれたカードが含まれている確率を求めよ.

2. 取り出された 3 枚のカードに書かれた数字の中で 4 が最大である確率を求めよ.

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代幾・基解・微積・確統

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【5】  0 1 を有限個並べたものを語ということにする.語の例としては 0 010 00101 100110 などがある.いま 2 つの語 A= 1 B=10 をもとにして

C1= A C2= B Cn= Cn- 2C n-1 Cn - n 3

のように定める.例えば, C3= 1101 である.次の問いに答えよ.

1.  n3 のとき,語 Cn に対して,最初,または最後の数字を 1 個か 2 個取りさると,残りは同じ語が循環して現れている.このことを数学的帰納法により示せ.

2. 語 Cn に現れる 0 の個数を an とし, 1 の個数を bn とする. limn a nbn を求めよ.

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