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1996-13338-0101
1996 慶応義塾大学 理工学部
易□ 並□ 難□
【1】 平面上に 4 点 K (s ,t) ,E (- 2,0) ,I (4 ,0) ,O (0 ,0) と二つのだ円 C 1 ,C2 があって,次の条件(ⅰ),(ⅱ)をみたしている.
(ⅰ) I と O は C 1 の焦点であり, 2 点 K , E はともに C 1 上にある.
(ⅱ) E と O は C 2 の焦点であり, 2 点 K , I はともに C 2 上にある.
このとき a= | OK→ | , b=| IK→ | , c=| EK→ | とおけば, a+b ,a+c の値はそれぞれ a +b= (ア) , a+c = (イ) である.したがって a , s の値は a = (ウ) , s= (エ) であり,さらに t >0 のとき, t= (オ) である.
1996-13338-0102
【2】 m ,n を負でない整数, p を 1 以上の整数とするとき,定積分
∫ 0p⁡ (1- tp ) m⁢t n⁢dx
の値を I m,n ⁡( p) と書く.部分積分法を用いると, Im, n⁡( p) と I m+1, n-1 ⁡(p )( n≧ 1 ) の間には
Im, n⁡( p)= (カ) ⁢ Im+ 1,n-1 ⁡( p)(1)
という関係があることがわかる.一方 I m+n, 0⁡( p)= (キ) であるから,関係式(1)より Im,n (p )= ク となる.ここで p =m とおき, n を固定して m を限りなく大きくしたときの極限値は limm→ ∞⁡ Im, n⁡ (m) = (ケ) である.また(1)を用いれば, p を固定したとき, Im, 2⁢p- m⁡( p) ( 0≦m≦ 2⁢p ) が最小となるのは m = (コ) のときであることがわかる.
1996-13338-0103
【3】 袋の中に,両面とも赤のカードが 2 枚,両面とも青,両面とも黄,片面が赤で片面が青,片面が青で片面が黄のカードがそれぞれ 1 枚ずつの計 6 枚のカードが入っている.その中の 1 枚を無作為に選んで取り出し机の上に置くとき,表が赤の確率は (サ) , 両面とも赤の確率は (シ) である.表が赤であることがわかったとき,裏も赤である確率は (ス) である.
最初のカードは袋に戻さずに,もう 1 枚カードを取り出して机の上に置くことにする.最初のカードの表が赤とわかっているとき, 2 枚目のカードの表が青である確率は (セ) である.最初のカードの表が赤で, 2 枚目のカードの表が青であることがわかったとき,最初のカードの裏が赤である確率は (ソ) である.
1996-13338-0104
【4】 座標平面上を運動する点 P があって,時刻 t における座標が t の微分可能な関数 f ⁡(t ), g⁡( t) によって P (f ⁡(t ),g ⁡(t )) で与えられている.時刻 t における P の速度を v → で表す.同じ座標平面上を運動するもうひとつの点 Q があって,時刻 t における座標が Q (a ⁢f′ ⁡( t)+ b⁡g⁡ (t) ,-b⁢f ⁡(t )+a ⁢g′ ⁡(t )) で与えられている.ここで a , b は定数で a ≠0 である.さらに,ベクトル OP → と OQ → はつねに直交しているものとする.ただし, O は原点 ( 0,0 ) を表す.このとき次の問に答えよ.
(1) ベクトル OP → の大きさ | OP→ | は一定であることを示せ.
(2) | v→ | 2⁢ |OP →| 2= ( f′⁡ (t) ⁢g⁡( t)-f ⁡(t )⁢g ′⁡( t)) 2 が成り立つことを示せ.
(3) f′⁡ (t) ⁢g⁡( t)-f ⁡(t )⁢g ′⁡( t)≧ 0 のとき, |OQ → | を | v→ |, |OP → |, a, b を用いて表せ.
1996-13338-0105
【5】 空間において, x+y+ z=4 で表される平面を π とする. π 上の点 (x ,y,z ) で x≧ 1, y≧1 , z≧1 をみたすものの全体を A とする. π 上の 2 点 P , Q 間の距離を PQ で表す. π 上の点 P を固定し, Q が A の点全体を動くときの PQ の最小値を l ⁡(P ) で表す.また, l⁡( P) =PQ となる A の点 Q を Q ⁡(P ) で表す.
(1) (x, y,z) が A の点全体を動くとき, xy 平面上で点 (x ,y) の動く範囲を図示せよ.
(2) π 上の点 P ( 32 , 11 6, 23 ) に対して, Q⁡ (P ) と l⁡ (P ) を求めよ.
(3) Q⁡ (P ) が (2 ,1,1 ) となるような π 上の点 P (x ,y,z ) で x ≧0 ,y ≧0 ,z≧ 0 をみたすものの全体を B とする. (x ,y,z ) が B の点全体を動くとき, xy 平面上で点 ( x,y) の動く範囲を図示せよ.