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1996 慶応義塾大学 環境情報学部

易□ 並□ 難□

【1】  x2- x+1= 0 の解を α x2+ x-1= 0 の解を β とする.

(ⅰ)  αn= 1 となる最小の自然数は, n= である.

(ⅱ)  αβ は, 4 次方程式

x4+ x3+ x2 + x+ =0

の解である.

(ⅲ) この 4 次方程式の 4 つの解を, x1 x2 x3 x4 とすれば,

x1 2+ x22 +x 32 +x4 2=

である.

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易□ 並□ 難□

【2】 第 1 列に 1 軒の家,第 2 列に 2 軒の家, n 列に 2 n-1 軒の家がある.次の図1のように,各家からは次の列の 2 軒の家へ,それぞれ 1 本の道があり,また各家は前の列の家から 1 本の道で結ばれている.

(ⅰ) 郵便屋さんが,第 1 列の 1 軒から出発して,第 n 列までの全ての家をまわり,再び出発点に戻る最短の道程を S n とする.ただし, 1 本の道の長さは 1 とする.このとき, S2 =4 S 3=12

Sn= n+ -

となる.また,この様な最短経路は,全部で 2 N 通りある.ただし

N= n- -

である.

(ⅱ) 第 n 列に,次の図2の様にあらたに道をつくったとき, Sn の値を, n- だけ減らすことができる.さらに,出発点に戻らなくてよいならば,道程は n+ だけ減る.

1996年慶応義塾大環境情報学部【2】の図 1996年慶応義塾大環境情報学部【2】の図
図1図2

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【3】  0θ < π2 とし,行列 A n,m

An, m= ( cosθ -sin θsin θ cosθ ) n ( 20 0 1 2 )m n m=0 1 2

と定める.このとき, An, m で表される一次変換による点 (1 ,1) の像を, P n,m とする.ただし,零行列でない行列 M に対して, Mk k =0 のとき,単位行列を表す.

(ⅰ)  OP n,m 20 となる必要十分条件は, m である.とくに, θ= π7 のとき,この条件を満たす P n,m の総数は 個である.

(ⅱ)  P n,m y 軸上にあるとき,

log2 (tan nθ )= m

である.

(ⅲ)  P n,m P n+1, m+1 を結ぶ直線が原点を通るとき,

tanθ = 2m 1+ 2 m+

となる.

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【4】 原点 O を中心とする半径 1 の球面を S 1 P を中心とする半径 3 の球面を S 2 とし, | OP |= 5 とする.平面 α は, S1 S2 に接し,線分 OP と交わらないとする. α S 1 における接点の位置ベクトルを, t とすれば,

OP t =

である.また, t は,

OP

を中心とする

半径

の円上にある.

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1996年慶応義塾大環境情報学部【5】の図

【5】 六角形 ABCDEF は,次の図のように直線 AD に関して線対称であり, BC =AB +AF とする.点 P が,直線 BF 上を運動するとき,直線 AP 上に,点 B C D E F のいずれかが載る回数を n とする.例えば, P が, B から出発して,等速で F まで運動すれば, n=5 である.また, P は六角形の外に出ることもあり得る.今, P が次の条件(1),(2)を満たして運動するとき,以下の質問に答えなさい.ただし, a b は実数とし, t は時刻を表し,負の値も許すものとする.

(1)  P は,時刻 t= -1 から, t=1 まで運動し,時刻 t= -1 のとき, B と一致し, t=1 のとき, F と一致する.

(2)  P の速度は, (a t2+ b) | BF | で与えられる.ここで,正の値は, B から F へ向かう運動を,負の値は逆方向の運動を表す.

(ⅰ)  a b の間には

a+ b+ =0

なる関係式が成立する.

(ⅱ)  b= 13 のとき, n= である.

(ⅲ)  b の値を変化させたとき, n の値の最大値は, n= である.

(ⅳ)  n=7 となるのは,

b> または, α<b<

のときである.ただし, α は, 3 次方程式

x3+ x+ 332 =0

の実数解である.

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