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1996 慶応義塾大学 医学部

2月21日実施

易□ 並□ 難□

【1】 以下の文章の空欄に適当な数,式または記号( Cn m Pn m ! など)を入れて文章を完成しなさい.解答は解答用紙の所定の解答欄に記入しなさい.

  M N を自然数で, MN とする. 1 から M までの番号が重複なく 1 つずつ記された M 個の箱と, 1 から N までの番号が重複なく 1 つずつ記された N 枚のカードがある.この M 個の箱に,この N 枚のカードを入れる.以下の問いに答えなさい.

(1) どの箱にも零枚を含めて何枚入れても良いとする.このような入れ方の総数は M N を用いて表すと, (ア) である.

(2) どの箱にも,入れるとしても 1 枚しか入れないとする.このような入れ方の総数は M N を用いて表すと, (イ) である.

(3)  k を整数で, 0k N 2 とする. M 個の箱のうち k 個にはカードをそれぞれ 2 枚ずつ入れ,残ったカードは残った箱に,どの箱に入れるとしても 1 枚しか入れないとする.このような入れ方の総数は M N k を用いて表すと (ウ) である.

(4)  M=5 N=5 の場合を考える. 5 個の箱に 5 枚のカードを入れる.ただし,どの箱にも,入れるとしても 2 枚までのカードを入れるとする.このような入れ方の総数は (エ) である.

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2月21日実施

易□ 並□ 難□

【2】 設問(1),(2),(3)では,文章の空欄に適当な数,式,または記号を入れて,文章を完成しなさい.解答は解答用紙の所定の解答欄に記入しなさい.

(1)  n=0 1 2 3 にたいして,

Jn= 0π tsinn td t

とおく. J0 J 1 の値はそれぞれ J 0= (ア) J1= (イ) である.

(2)  n=2 3 4 にたいして, Jn J n-2 との間には,次の漸化式がなりたつ.

Jn= (ウ) Jn- 2

(3)  k=0 1 2 にたいして, J2 k J 2k+ 1 の値はそれぞれ J2k = (エ) J2 k+1 = (オ)

である.

(4)  k=1 2 3 とする. xyz 空間において, xz 平面上で曲線

l1: z=sin 2k+ 1x 0 xπ

x 軸で囲まれた図形を S 1 とし, yz 平面上で曲線

l2: z=sin 2k y 0y π

y 軸で囲まれた図形を S 2 とする.また, t 0 tπ の範囲を変化するとき, 2 P 1( t,0, sin2k +1 t) P 2( 0,t, sin2k t ) を結ぶ線分 P 1P 2 が動いて描く曲面を S 3 とする.図形 S1 S 2 曲面 S 3 xy 平面の 4 つで囲まれる立体図形の概形を所定の欄に描き,またその体積 V を求めなさい.

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2月21日実施

易□ 並□ 難□

【3】  t を定数として xy 平面上の直線

Ct: y=( x+t) et

を考える. t t> 0 の範囲を変化するとき, Ct が通る範囲を求め,その概形を所定の欄に図示しなさい.

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2月21日実施

易□ 並□ 難□

【4】 設問(1),(5)では,文章の空欄に適当な数,式,または記号を入れて文章を完成しなさい.解答は解答用紙の所定の解答欄に記入しなさい.

(1) 変数 x y と変数 X Y の間に次の関係式がなりたつとする.

( xy )= ( cosα sinα -sin αcos α )( X Y )

a b c は定数で, b0 とする. x y の多項式 a x2+ bx y+c y2 をこの関係式を用いて X Y 2 次の多項式 A X2 +BX Y+C Y2 に変形するとき, B= (ア) sin (2 α+k ) となる k がある.ただし, cosk sink = (イ) である. α として,たとえば α =- k2 ととると, B=0 となる.したがって, XY の項のない A X2 +CY 2 の形の多項式に変形できることがわかる.

(2) 平面における位置ベクトル u v は,ともに零ベクトルでなく,互いに平行でないとする.位置ベクトル p

p =cosβ u +sin βv

で定める.すべての実数 β にたいして

| p | | u |+ | v |

が成り立つことを証明しなさい.

(3)  β 0 β2 π の範囲を変化するとき,設問(2)における p の終点の軌跡は円またはだ円であることを証明しなさい.

(4)  xyz 空間の点 P の座標 (x (θ ),y (θ ),z (θ )) を次のように定める.

x( θ)= 5cos θ+2 sinθ+ 1

y( θ)= -cosθ -sinθ +2

z( θ)= cosθ- 2sin θ-1

θ 0 θ2 π の範囲を変化するとき,点 P が描く曲線 C はある平面 π に含まれる円またはだ円であることを証明しなさい.

(5) 設問(4)における C の中心の座標は (ウ) であり,平面 π の方程式は (エ) =10 である.また, C の中心 Q から C 上の点 P への距離 QP の最大値は (オ) であり,最小値は (カ) である.したがって, C はだ円である.

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