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1997 京都大学 前期

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【1】 単位円 C: x2+ y2= 1 上の点 P をとり,定点 A( -2,0 ) から P への線分を引き,その線分の P の側の延長線上に点 Q AP PQ =3 となるようにとる.ただし, AP は線分 AP の長さを表す.

(1)  s=AP t= OQ とおいて, t s で表せ.ただし O (0, 0) は原点である.

(2) 点 P が円 C 上を動くとき,点 Q の描く軌跡を求めよ.

1997 京都大学 前期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】 自然数 n の約数の個数を d とする. n の約数すべてを小さい順に並べて得られる数列を ak 1 kd とする.したがって, a1 =1 a d=n ak= ak+ 1 1 k<d である.このとき, n に対する次の 2 つの条件(イ),(ロ)は互いに同値( (イ)=(ロ) )であることを示せ.

(イ)  n 60 の倍数である.

(ロ)  n 6 個以上の約数をもち, 1 a3 +1 a6 = 1a2 となる.

1997 京都大学 前期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【3】 面積 1 3 角形 ABC において,辺 AB 上に 1 P をとり, P を通り辺 BC に平行な直線と辺 AC の交点を Q とする.さらに線分 PQ の中点に関して A と対称な点を R とする.点 P が辺 AB 上を動くとき, ABC PQR の共通部分の面積 S の最大値を求めよ.

1997 京都大学 前期

文系

配点30点

易□ 並□ 難□

【4】  2 次関数 y= (a x+b) 2 0 x1 の最大値を M (a,b ) とする.このとき,次の不等式(*)が任意の実数 a b に対して成り立つような実数 m の中で最小のものを求めよ.

(*)  M(a ,b) m 01 (ax+ b)2 dx

1997 京都大学 前期

文系,理系共通

配点30点

易□ 並□ 難□

【5】 箱の中に 1 と書かれたカードと 3 と書かれたカ−ドが合計 N 枚入れてある. 1 回の試行で,箱の中からでたらめに 1 枚のカードを取り出し,その数字を見た上で,箱の中に戻す.

  A B 2 人がそれぞれ試行を 2 回または 3 回行って,その間に取り出したカードに書かれている数の合計が大きい方を勝ちとするゲームを行う.ただし, 1 人が 3 回の試行を行って,取り出した数の合計が 7 または 9 の場合には,その人の得点は 0 とする規則である.

 そこで, A B はそれぞれ次の作戦でゲームを行うことにした.

A2 回目までの合計が 2 のときは 3 回目を行い, 4 または 6 のときは 3 回目を行わない.

B 2 回目までの合計が 2 または 4 のときは 3 回目を行い, 6 のときは 3 回目を行わない.

  1 と書かれたカードの枚数を n 0<n< N とし, p= nN とする.

(1)  A の得点の期待値 EA B の得点の期待値 EB をそれぞれ p で表せ.また, EA >EB となるための p の条件を求めよ.

(2)  A の勝つ確率を PA B の勝つ確率を Pn とするとき:「 E A>E B ならば P A>P n 」といえるか?

1997 京都大学 前期

理系

配点30点

易□ 並□ 難□

【2】  n が相異なる素数 p q の積, n=p q であるとき, (n-1 ) 個の数 C kn 1k n-1 の最大公約数は 1 であることを示せ.

1997 京都大学 前期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【3】  2 つの放物線 y= x2+ 1 y= kx 2 k>1 で囲まれた部分の面積が第 1 の放物線上の点 P (a ,a2 +1 ) における接線 L によって 2 等分されている(すなわち, L の上側にある部分の面積と下側にある部分の面積が等しい).

(1)  a2 k で表せ.

(2)  limk a2 を求めよ.

1997 京都大学 前期

理系

配点35点

易□ 並□ 難□

【4】(1)  0α< β π2 であるとき,次の不等式を示せ.

αβ sin xdx + π- βπ -α sin xdx >(β- α)( sinα+ sin(π -β))

(2)  k=1 7 sin k π8 < 16π を示せ.

1997 京都大学 前期

理系

配点40点

易□ 並□ 難□

【6】 曲線 y= cosx x= t(0 <t< π 2 ) における接線と x 軸, y 軸の囲む 3 角形の面積を S (t) とする.

(1)  t の関数として, S(t )( 0<t< π 2) を求めよ.

(2)  S(t ) はある 1 t= t0 で最小値をとることを示せ.また, π 4<t 0<1 を示せ.

(3)  S( t0) =2 t0 cost 0 を示せ.また, S( t0)> 2 4 π を示せ.

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