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1997-13338-0101
1997 慶応義塾大学 理工学部
易□ 並□ 難□
【1】 1 次関数 f⁡ (x) =p⁢x +q ( p>0 ) が
∫ 01⁡ f⁡( x)⁢ dx=0 , ∫ 01⁡ {f ⁡(x )} 2⁢d x=1
を満たすとき, f⁡( x)= (ア) である.この f⁡ (x ) に対し,
∫ 01⁡ 1-x 2⁢d x= (イ) ,
∫ 01⁡ x⁢1- x2⁢ dx= (ウ)
を用いて,定積分
∫ 01⁡ { 1-x2 -( a⁢f⁡ ( x)+ b)} 2⁢dx
の値が最小となる定数 a , b を求めると
a= 312 × ( (エ) ) ,b= (オ)
となる.
1997-13338-0102
【2】 xy 平面上において,右図に示すように円
C1: x2+ y2= 1
に内接して点 P (1 ,0) を頂点とする二等辺三角形 PQR ( PQ= PR ) と,この二等辺三角形 PQR に内接する円
C2: (x -a) 2+y 2=r 2 ,r>0 , -1<a <1
を考え,二等辺三角形 PQR と円 C 2 の接点のうち y 座標が正となる点を D , 点 ( a,0 ) を E , 線分 QR と円 C 2 の接点を F とする.このとき,線分 PD と線分 FQ の長さを r と a を用いて表すと, PD= (カ) , FQ= (キ) となり, ▵PDE と ▵PFQ が相似であることに着目して, r を a で表すと, r= (ク) となる.また, ▵PDE の面積を a の関数として S ⁡(a ) で表すと,
S⁡( a)= 18 ⁢ (1 -a) 2⁢( 1+a) ⁢ (ケ)
となる.さらに, d da ⁡{ S⁡( a)} 2=- 18 ⁢ (1 -a) 4⁢( 1+a) ⁢( (コ) ) となるので, ▵PQDE の面積 S ⁡(a ) が最大となるのは a = (サ) のときである.
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【3】 m を自然数とする.区間 [0 ,m) にごく小さな砂粒を n 個でたらめに落とす実験を行った.どの砂粒についても, [0 ,1) ,[ 1,2) ,⋯ ,[ m-1,m ) のいずれの区間に落ちるかは独立で同程度に確からしいとすれば,区間 [ 0,1 ) に落ちる確率は 1m である.このとき, n 個のうちちょうど k 個の砂粒が区間 [ 0,1 ) に落ちる確率は (シ) , 区間 [ 0,1 ) に落ちる砂粒の個数の期待値は (ス) となる.したがって,この期待値が 1 となるのは m = (セ) のときである.このように m をとり,等式
limn→ ∞⁡ k!⁢ Ck n nk = (ソ) , limn→ ∞⁡ (1- 1n ) n=e -1
を用いれば, k を固定して n を限りなく大きくすると,区間 [0 ,1) にちょうど k 個の砂粒が落ちる確率は (タ) に収束することがわかる.
(ただし, [a, b) は区間 {x |a ≦x<b } を表す.)
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【4】 A=( ab c d) は 2 次正方行列で,ある 0 でない実数 u に対して
A⁢( 1 u0 1 )=( 1 0u 1 )⁢A
を満たしているとする.
(1) I=( 10 01 ) を 2 次単位行列とすると
(A- (a+ d)⁢ I)⁢ ( 10 u1 )= ( 1u 01 )⁢ (A- (a+ d)⁢ I)
が成り立つことを示せ.
(2) さらに, 2 次正方行列 B も
B⁡( 1u 01 )= ( 10 u1 )⁢ B
を満たしているならば,
(B⁢ A-(a +d) ⁢B) ⁢( 10 u1 )= ( 10 u1 )⁢ (B⁢ A-(a +d) ⁢B)
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【5】(1) a を自然数とすると, a3 を 3 で割った余りと, a を 3 で割った余りは等しいことを示せ.
(2) r ,s, t を自然数とする. r-s が 3 t で割り切れるなら, r3- s3 は 3 t+1 で割り切れることを示せ.
(3) a が自然数のとき, b1= a, b2= b13 , b3= b2 3 ,⋯ ,bn +1= bn3 とすると, b+1 を 3 n で割った余りと b n を 3 n で割った余りが等しいことを, n に関する帰納法を使って示せ.