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1997 慶応義塾大学 理工学部

易□ 並□ 難□

【1】  1 次関数 f (x) =px +q p>0

01 f( x) dx=0 01 {f (x )} 2d x=1

を満たすとき, f( x)= (ア) である.この f (x ) に対し,

01 1-x 2d x= (イ)

01 x1- x2 dx= (ウ)

を用いて,定積分

01 { 1-x2 -( af ( x)+ b)} 2dx

の値が最小となる定数 a b を求めると

a= 312 × ( (エ) ) b= (オ)

となる.

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1997年慶応義塾大理工学部【2】の図

【2】  xy 平面上において,右図に示すように円

C1: x2+ y2= 1

に内接して点 P (1 ,0) を頂点とする二等辺三角形 PQR PQ= PR と,この二等辺三角形 PQR に内接する円

C2: (x -a) 2+y 2=r 2 r>0 -1<a <1

を考え,二等辺三角形 PQR と円 C 2 の接点のうち y 座標が正となる点を D ( a,0 ) E 線分 QR と円 C 2 の接点を F とする.このとき,線分 PD と線分 FQ の長さを r a を用いて表すと, PD= (カ) FQ= (キ) となり, PDE PFQ が相似であることに着目して, r a で表すと, r= (ク) となる.また, PDE の面積を a の関数として S (a ) で表すと,

S( a)= 18 (1 -a) 2( 1+a) (ケ)

となる.さらに, d da { S( a)} 2=- 18 (1 -a) 4( 1+a) ( (コ) ) となるので, PQDE の面積 S (a ) が最大となるのは a = (サ) のときである.

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【3】  m を自然数とする.区間 [0 ,m) にごく小さな砂粒を n 個でたらめに落とす実験を行った.どの砂粒についても, [0 ,1) [ 1,2) [ m-1,m ) のいずれの区間に落ちるかは独立で同程度に確からしいとすれば,区間 [ 0,1 ) に落ちる確率は 1m である.このとき, n 個のうちちょうど k 個の砂粒が区間 [ 0,1 ) に落ちる確率は (シ) 区間 [ 0,1 ) に落ちる砂粒の個数の期待値は (ス) となる.したがって,この期待値が 1 となるのは m = (セ) のときである.このように m をとり,等式

limn k! Ck n nk = (ソ) limn (1- 1n ) n=e -1

を用いれば, k を固定して n を限りなく大きくすると,区間 [0 ,1) にちょうど k 個の砂粒が落ちる確率は (タ) に収束することがわかる.

(ただし, [a, b) は区間 {x |a x<b } を表す.)

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【4】  A=( ab c d) 2 次正方行列で,ある 0 でない実数 u に対して

A( 1 u0 1 )=( 1 0u 1 )A

を満たしているとする.

(1)  I=( 10 01 ) 2 次単位行列とすると

(A- (a+ d) I) ( 10 u1 )= ( 1u 01 ) (A- (a+ d) I)

が成り立つことを示せ.

(2) さらに, 2 次正方行列 B

B( 1u 01 )= ( 10 u1 ) B

を満たしているならば,

(B A-(a +d) B) ( 10 u1 )= ( 10 u1 ) (B A-(a +d) B)

が成り立つことを示せ.

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【5】(1)  a を自然数とすると, a3 3 で割った余りと, a 3 で割った余りは等しいことを示せ.

(2)  r s t を自然数とする. r-s 3 t で割り切れるなら, r3- s3 3 t+1 で割り切れることを示せ.

(3)  a が自然数のとき, b1= a b2= b13 b3= b2 3 bn +1= bn3 とすると, b+1 3 n で割った余りと b n 3 n で割った余りが等しいことを, n に関する帰納法を使って示せ.

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