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1998 九州大学 前期

文系

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】 放物線 y= x2- 2p x 上の点 (t, t2- 2p t) における接線を y 軸方向に b だけ平行移動した直線を l (t,b ) とする.

(1) 直線 l (t,b ) の方程式を求めよ.

(2) この放物線と直線 l (t,b ) とが, x 座標が正の 2 点で交わるための t b の範囲を求めよ.

(3) 放物線と直線 l (t,b ) とが 2 点で交わるとき,これらが囲む図形の面積 S を求めよ.

(4) (3)の図形の面積 S を直線 x= u 2 等分したい. u を求めよ.

《編注》「放物線」や「点で交わる」などの表現が一定していないとの指摘があったが,原文通りにしてある.

1998 九州大学 前期

文系・理系共通

配点50点

易□ 並□ 難□

1998年九州大前期文系・理系【2】の図

【2】 右図のように円周を 12 等分する点 A B C D E F G H I J K L が与えられている.

 これらの中から相異なる 3 点を選んで線分で結ぶと三角形がえられる.たとえば, A D I を選べば,図のような三角形がえられる.

 このとき,次の問に答えよ.

(1) 正三角形を与えるような 3 点の選び方の総数を求めよ.

(2) 二等辺三角形を与えるような 3 点の選び方の総数を求めよ.

(3) 直角三角形を与えるような 3 点の選び方の総数を求めよ.

(4)  3 点を選んでえられる三角形のうち,互いに合同でないものは全部でいくつあるか.

1998 九州大学 前期

文系・理系共通

文系は【3】〜【5】から1題選択

理系は【4】で【4】〜【6】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【3】(1)  xy 0 のとき,不等式 x1+ x y 1+y が成り立つことを示せ.

(2)   不等式 |x| 1+ |x| + |y |1 +|y | + |z |1 +|z | |x+ y+z| 1+ |x+ y+z| が成り立つことを示せ.

  の不等式で等号が成り立つのはどのような場合か調べよ.

1998 九州大学 前期

文系・理系共通

文系は【3】〜【5】から1題選択

理系は【5】で【4】〜【6】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【4】(1) 自然数 n= 1 2 3 について,次の等式が成り立つことを示せ.

12+ 22+ 32+ +n 2= 16 n (n+1 )(2 n+1 )

(2) 辺の長さ 1 の正三角形のタイルをいくつか用意して,辺の長さが自然数 m の正三角形をタイルで張りつめたい.

  m=2 3 4 のとき,どのようにタイル張りすれば良いか図示せよ.

 一般に,辺の長さ m の正三角形をタイルで張りつめるのに必要なタイルの個数を m の式で表し,その式が成り立つ理由を述べよ.

1998年九州大前期文系【4】の図

(3) 辺の長さ 1 の正三角形を底面とする高さ 1 の正三角柱のブロックをいくつか用意して,すき間なく並べて高さ n の正三角柱の台を作る.このような台を n 段積み上げ,高さ n の台を作る.この台を真横から見たとき右図のように見えたという.ただし,図の小四角形はすべて辺の長さ 1 の正方形である.このとき台全体の体積を求めよ.

1998 九州大学 前期

文系

【3】〜【5】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【5】 次のBASICによるプログラムを実行するとき,以下の問に答えよ.

10  INPUT N

20  S=0

30  M=2*INT(N/2)+1

40  FOR K=1 TO M STEP 2

50  X=N-K*INT(N/K)

60  IF X>0 THEN GOTO 80

70  S=S+K

80  NEXT K

90  PRINT S

100 END

(1) 入力が 12 のとき出力はいくらか.

(2) 出力が 1 となるような自然数の入力がどのような数か.

(3) 範囲 2 N50 の自然数 N を入力するとき,出力が 1 より大きな奇数となる N をすべて求めよ.

1998 九州大学 前期

文系

【6】〜【8】から1題選択

配点50点

理系【7】の類題

易□ 並□ 難□

【6】 辺の長さ 1 の正四面体 OABC において, a =OA b =OB c =OC とおき,線分 OA m: n に内分する点を P 線分 BC m: n に内分する点を Q 線分 CO m: n に内分する点を R 線分 AB m: n に内分する点を S とする.(ただし, m n >0 とする).

(1)   PQ RS a b c で表せ.

  a b の内積を求めよ.

  PQ RS が垂直かどうかを調べよ.

(2)   m=n のとき点 P Q R S は同一平面上にあることを示せ.

 このとき PQ RS の交点を G として, OG a b c で表せ.

  G は正四面体 OABC に外接する球の中心であることを示し,その球の半径を求めよ.

1998 九州大学 前期

文系

【6】〜【8】から1題選択

理系【8】の類題

配点50点

易□ 並□ 難□

【7】  k を正の実数とするとき,方程式

x3- (2k +1) x2+ (4 k2+2 k) x-4 k2= 0

3 個の解を z1 z2 z3 とし,それらを複素数平面上の点と見なす.

(1)  x=1 は上の方程式の解であるかどうかを調べよ.

(2)  3 z1 z2 z3 が一直線上にあるような k の値を求めよ.

(3)  3 z1 z2 z3 が直角三角形をなすような k の値を求めよ.

(4)  3 z1 z2 z3 を原点のまわりに角 θ だけ回転してえられる 3 点を w 1 w2 w3 とする. w1 w2 w3 およびそれらと共役な点 w 1 w2 w3 とが,原点中心の正六角形の頂点となるとき, k および θ 0°θ 180° の値を求めよ.

1998 九州大学 前期

文系

【6】〜【8】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【8】  1 から n までの数字を書いた玉がそれぞれ 2 個ずつ,全部で 2 n 個入っている袋がある.この袋から 2 個の玉を同時に取り出すことを考える.取り出した玉の数字の大きい方を X 小さい方を Y とする.ただし同じ数字のときはその数字を X および Y (すなわち X= Y )とする.

(1) 確率 P (Xk ) および P (Yk ) k= 1 2 n を求めよ.

(2) 確率 P (X=k ) および P (Y=k ) k= 1 2 n を求めよ.

(3)  n=4 のとき X- Y の期待値 E (X-Y ) を求めよ.

(4) 一般の n について X+ Y の期待値 E (X+Y ) を求めよ.

1998 九州大学 前期

理系

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】 以下において, f(x ) はすべての実数 x において微分可能な関数とし, F (x) =ex f (x) とおく.ただし,設問中の e はいずれも自然対数の底である.

(1) 定数関数でない関数 f (x)

条件(A)「すべての x に対して f (x+1 )=f (x) である」

をみたすものの例をあげよ.

(2) 関数 f (x)

条件(B)「すべての x に対して f (x )+f (x) 0 である」

をみたすとき, a<b ならば F (a) F(b ) であることを示せ.

(3) 関数 f (x) が(1)の条件(A)をみたすとき, F(x +n) (ただし, n は正の整数)を F (x) を用いて表せ.

(4) 関数 f (x) が(1),(2)の条件(A),(B)をともにみたすとする.

  f(c )0 となる c が存在すれば, f(c )=0 であることを示せ.

 ある c f (c)= 0 であれば,すべての x f (x)= 0 となることを示せ.

1998 九州大学 前期

理系

配点50点

易□ 並□ 難□

【3】 平面上の曲線 C が媒介変数 t を用いて

x=sin t-t cost y=cos t+t sint 0t π

で与えられている.

(1) 曲線 C の長さを求めよ.

(2) 曲線 C 上の各点 P において, P における接線と P で直交する直線を考える.この直線上の点で原点までの距離が最短となる点は, P を動かすときどんな図形を描くか.

(3)  0π tsin 2t dt を求めよ.

(4) 曲線 C y 軸および直線 y= -1 で囲まれる図形の面積 S を求めよ.

1998 九州大学 前期

理系

【4】〜【6】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

1998年九州大前期理系【6】の図

【6】 右図のような四角形 ABCD において,直線 AB と直線 CD の交点 E 直線 BC と直線 AD の交点 F 直線 BD と直線 EF の交点 R 直線 RC と直線 AB の交点 G がえられたとする.

(1)  BG GE= BA AE が成り立つことを示せ.

(2)  G AE の中点で, AD DF= 2 であるとき, AB=a CD=b とおく.次の条件をみたす x y z の値を求めよ.

  EB=x a

  EC=y b

 四角形 ABCD が円に内接するとき, a=z b

1998 九州大学 前期

理系

【7】〜【10】から1題選択

配点50点

文系【6】の類題

易□ 並□ 難□

【7】 辺の長さ 1 の正四面体 OABC において, a =OA b =OB c =OC とおき,線分 OA m: n に内分する点を P 線分 BC m: n に内分する点を Q 線分 CO m: n に内分する点を R 線分 AB m: n に内分する点を S とする.(ただし, m n >0 とする).

(1)   PQ RS a b c で表せ.

  PQ RS が垂直かどうかを調べよ.

(2)  点 P Q R S が同一平面上にあるときの m n の関係を求めよ.

 このとき PQ RS の交点を G として, OG a b c で表せ.

  G は正四面体 OABC に外接する球の中心であることを示し,その球の半径を求めよ.

1998 九州大学 前期

理系

【7】〜【10】から1題選択

文系【7】の類題

配点50点

易□ 並□ 難□

【8】  k を実数とするとき,方程式

x3- (2k +1) x2+ (4 k2+2 k) x-4 k2= 0

の解を z1 z2 z3 とし,それらを複素数平面上の点と見なす.

(1)  z1 z2 z3 が一直線上にあるような k の値を求めよ.

(2)  z1 z2 z3 が直角三角形をなすような k の値を求めよ.

(3)  3 z1 z2 z3 を原点のまわりに角 θ だけ回転してえられる 3 点を w 1 w2 w3 とする. w1 w2 w3 およびそれらと共役な点 w 1 w2 w3 とが,原点中心の正六角形の頂点となるとき, k および θ 0θ π の値を求めよ.

1998 九州大学 前期

理系

【7】〜【10】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【9】  3 桁の自然数 N= 100a+ 10b+ c a b c は, 1a 9 0 b9 0c 9 をみたす整数)を考える.

(1) 平方数かつ奇数である N で, 2 次関数 y= ax2 +b x+c のグラフが x 軸と接するようなものをすべて求めよ.

(2) 命題「 N および a が平方数のとき 2 次関数 y= ax2 +b x+c のグラフは x 軸と接する.」

は正しいか.正しければそれを示し,正しくなければ反例をあげよ.

(3) ある N について, 2 次関数 y= ax2 +b x+c のグラフは座標が整数である相異なる 2 点で x 軸と交わり,グラフと x 軸とで囲まれる部分の面積が 4 となる.このときの N を求めよ.

1998 九州大学 前期

理系

【7】〜【10】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【10】(1) 平面上に半径が R r R >r 2 円があり,それらの中心間の距離が l であるとする.これらの 2 円の円周が共有点をもつための必要十分条件を R r l を用いて表せ.

(2) 座標平面上で x 軸を準線とし,定点 A( 0,a) を通る放物線について考える.ただし, a>0 とする.

 そのような放物線の焦点 F( s,t) の全体はどのような図形を描くか.

  x 軸上にない点 P( p,q) がそのような放物線上の点であるための必要十分条件を求めよ.

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