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1999 九州大学 前期

文系

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】  k を実数として, f(x )=x2 -2 kx+ 1 5 (2 k-1) (4 k-3) とおく.方程式 f (x)= 0 が実数解 α β α β をもつとき,次の問に答えよ.

(1)  α β α 1β をみたすように k の値の範囲を定めよ.

(2) (1)の場合に f (x) の最小値がとりうる値の範囲を求めよ.

1999 九州大学 前期

文系・理系共通

配点50点

易□ 並□ 難□

【2】 長さ 2 の線分 AB を直径とする円を底面とし,高さが 3 の直円錐を考える.この直円錐の側面上で 2 A B を結ぶ最短の道を l とする.直円錐の頂点を C 底面の中心を O とし以下の問に答えよ.

(1) 直円錐の展開図をもちいて l の長さを求めよ.

(2)  l 上の点 P に対して,線分 CP の延長と弧 AB の交点を Q とする. AOQ= θ として CP 2 sin θ で表せ.ただし, 0° θ180 ° とする.

(3)  P から線分 OQ に下ろした垂線を PR とし, A から線分 OQ に下ろした垂線を AS とする. 0°< θ90 ° の範囲で OS2 OR2 の最大値を求めよ.

1999 九州大学 前期

文系,理系共通

文系は【3】〜【5】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【3】 実数 p 自然数 q に対して,数列 {an } {b n} をそれぞれ

a1= 1 an+ 1=p an -p

b1= q bn+ 1=b n+ (-1) n+1 q

と定める.

(1)  {an } の初項から第 n 項までの和 Sn を求めよ.

(2) 数列 {an } をはじめから順に区画に分け,第 m 区画に属する項の個数が bm となるようにする. m を正の偶数とするとき第 m 区画に属する項の和 Tm を求めよ.

1999 九州大学 前期

文系・理系共通

文系は【3】〜【5】から1題選択

理系は【5】で,【4】〜【6】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【4】 実数 a b 0< a<b をみたすとする.次の 3 つの数の大小関係を求めよ.

a +2b 3 ab b ( a2+a b+b 2) 33

1999 九州大学 前期

文系・理系共通

文系は【3】〜【5】から1題選択

理系は【6】で【4】〜【6】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【5】 次の(1),(2)では,それぞれ,その目的を実行するためのBASICによるプログラムの始めの部分が与えられている.方針を記述してから,プログラムの残りの部分を完成せよ.ただし,変数A(1)A(2)等には座標 a 1 a2 が入力されるものとする.

注意:(1)のプログラムでは配列を表すためにDIM文を使っているが,DIM文を使わないプログラムを作成してもよい.そのときは,行番号10の文は消去し,行番号2030の文は

20 INPUT A1,A2

30 INPUT P1,P2

で置き換えるものとする.(2)についても,同様である.

(1) 座標平面上の原点 O と異なる点 A( a1, a2) について,任意の点 P (p1 ,p2 ) から直線 OA への距離を表示すること.

10 DIM A(2),P(2)

20 INPUT A(1),A(2)

30 INPUT P(1),P(2)

(2) 点 A( a1, a2) B( b1, b2) を座標平面上の相異なる点とし,直線 AB で平面を二分する.点 P ( p1, p2 ) Q( q1 ,q2 ) がこの直線の同じ側にあるときは 1 を,異なる側にあるときは -1 を, P Q の少なくとも一方がこの直線上にあるときは 0 を表示すること.ただし,ある点と直線との距離が,与えられた正数 0.00001 より小さいときはその点は直線上にあるとみなすことにする.

10 DIM A(2), B(2), P(2), Q(2)

20 EPS = 0.00001

30 INPUT A(1), A(2)

40 INPUT B(1), B(2)

50 INPUT P(1), P(2)

60 INPUT Q(1), Q(2)

1999 九州大学 前期

文系・理系共通

文系は【6】〜【8】から1題選択

理系は【7】で【7】〜【9】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【6】  A B 2 名で次のゲームを行う. A B はそれぞれ表に 1 から n までの数字がひとつずつ書かれた n 枚のカードを持っている(裏には何も書かれていない). A は自分のすべてのカードを表を下にしてならべる. B は, A がならべたそれぞれのカードの前に自分のカードを表を上にして 1 枚ずつならべる.次に A のカードを表向きにし, B は数字が一致したカードの枚数だけ得点を得る.確率変数 X B 1 回のゲームで得る点数とするとき次の問に答えよ.

(1)  n=5 のとき確率 P (X=2 ) を求めよ.

(2)  B のカードのうち数字が 1 のものが一致する確率を p とする.

p= k =1n ak P(X =k)

と表すとき, ak k =1 2 n を求めよ.

(3) 期待値 E (X) を求めよ.

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文系,理系共通

文系は【6】〜【8】から1題選択

理系は【8】で,【7】〜【9】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【7】  k を実数として, 2 次方程式 x2 +2 kx+ 3k= 0 2 つの解を α β α β とする. i を虚数単位として次の問に答えよ.

(1)  |α -i| 2+ |β- i| 2 の値を k を用いて表せ.

(2) 複素数平面において,複素数 α β i を表す点をそれぞれ A B P とする. APB が直角になるような k の値を求めよ.

1999 九州大学 前期

文系

文系は【6】〜【8】から1題選択

理系は【9】で【7】〜【9】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【8】 大きさ 1 の空間ベクトル a b c

a b =b c =- 12 a c =0

をみたすように与えられているとする.また空間ベクトル d e f

a d =1 b d =0 c d =0

a e =0 b e =1 c e =0

a f =0 b f =0 c f =1

をみたすとき,点 D( d )E (e ) F(f ) および原点 O について次の問に答えよ.

(1)  d =x a+ yb +z c となるような実数 x y z を求めよ.同様に f a b c で表せ.

(2) ベクトル d f d- f の大きさを求めよ.

(3) 三角形 ODF の面積を求めよ.

(4) 四面体 ODEF の体積を求めよ.

1999 九州大学 前期

理系

配点50点

易□ 並□ 難□

【1】  m 2 以上の自然数, e を自然対数の底とする.

(1) 方程式 x ex- mex +m= 0 をみたす正の実数 x の値はただ 1 つであることを示せ.またその値を c とするとき, m-1< c<m となることを示せ.

(2)  x>0 の範囲で f (x)= ex- 1xm x= c で最小となることを示せ.

(3)  am を(2)で求められる f (x) の最小値とするとき, limm loga mm logm を求めよ.

1999 九州大学 前期

理系

配点50点

易□ 並□ 難□

【3】(1) 実数 k 0 に対し,

02π {y (x cosθ+ 12 x2) -(x cosθ+ 12 x2 )2 } cosθ dθ= 2k π

をみたす xy 平面内の曲線の方程式を求めよ.

(2) (1)で求めた曲線と直線 y= a との共有点が 1 個であるような実数 a の範囲を求めよ.

1999 九州大学 前期

理系

【4】〜【6】から1題選択

配点50点

易□ 並□ 難□

【4】 関数 f (x)=1 -x2 について,次の問に答えよ.

(1)  f(a )=a をみたす正の実数 a を求めよ.

(2)  a を(1)で求めた実数とする.

  x 12 ならば,

|f (x)- f(a )| 5 2 | x-a|

となることを示せ.

(3)  a を(1)で求めた実数とする.

  12 x 11 として,

xn+ 1=f (x n) n=1 2 3

で決まる数列 {xn } を考える.すべての n に対して 12 xn 1 がなりたつならば, x1 =a であることを示せ.

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