Mathematics
Examination
Test
Archives
【1】 高さ頂角の二等辺三角形を頂角の二等分線を軸として回転し円錐を作る.頂点をとし,回転軸上の位置に点をとる.ただしとする.を中心とし,(底面をのぞく)円錐面に内接する球を,円錐内に互いに交わらないように配置したい.これが可能なための条件をを用いて表せば,
となる.このとき,つの球とに接するような平面がとれる.この平面が円錐面と交わってできる曲線上の任意の点をとし,直線との接点をとする.さらに,平面と球の接点を球との接点をとすれば,ととの比較などによってはによらない一定の値であることがわかる.つまりこの曲線は楕円である.また,であることから,この楕円の長径は(ウ),短径はであることもわかる.
【5】 縦の長さが自然数横の長さが自然数の板がある.縦の長さ横の長さの長方形のタイルと,縦の長さ横の長さの長方形のタイルの二種類のタイルを縦横の向きは変えずに用いて,板をぴったり覆うように貼り詰めたい(たとえば,図の斜線部には貼れない).もしこれが可能なら,実はどちらか一種類のタイルだけで張り詰められることが次のようにして証明できる.
を縦横の長さがの正方形個のます目に分割し,上から番目,左から番目のます目にはを記入する.ここで,はをみたす複素数である.
(1) のどちらのタイルであってもその一枚をのます目に合わせて貼れば,覆われたます目に記入された複素数の和は貼った場所によらず常にであることを示しなさい.
(2) をのタイルによって張り詰めることができれば,どちらか一種類のタイルだけで張り詰められることを示しなさい.