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2000 慶応義塾大学 経済学部

易□ 並□ 難□

【1】  f(x )=1- x2 とし,曲線 y= f(x ) x 軸で囲まれた図形の面積を S とする.

(1)  S を求めると, S= (1) (2) (3) (4) である.

(2)  0<a< 1 を満たす実数 a に対して, 4 (-a ,0) ( -a,f (-a )) (a, f(a )) (a, 0) を結んでできる長方形の面積を Sa とする. |S -Sa | が最小になる a と,このときの Sa の値を求めると,

a= (5) (6) (7) (8) Sa = (9) (10) (11) (12) (13) (14)

である.

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【2】 ベクトル a = (a1 ,a2 ,a3 ) について,次の条件(ⅰ),(ⅱ),(ⅲ)を考える.

(ⅰ) ベクトル a の大きさは 1 である.

(ⅱ) ベクトル a とベクトル b = (0, 2,-2 ) のなす角は 45 ° である.

(ⅲ) 直線 l を, p l 上の任意の点 P の位置ベクトルとし,実数 t を媒介変数とすると,ベクトル方程式

p =(2, -1,3 )+t a

によって表される直線とする.

このとき,直線 l 上の点 (x, y,z) で球の方程式

(x- 3)2 +y2 +(z- 4)2 =2

を満たす点がただ 1 つだけある.

(1) ベクトル a が条件(ⅰ),(ⅱ)を満たすとき, a2 a3 を用いて表すと,

a2= (15) (16) a3+ (17) (18)

である.

(2) ベクトル a が条件(ⅰ),(ⅱ),(ⅲ)を満たすとき, a1 a2 a3 の値を求めると,

a1= (19) (20) (21) (22) a2= (23) (24) (25) (26) a3= (27) (28) (29) (30)

である.ただし a1 >0 とする.

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【3】 ある銀行の口座 A 3,276,800 =2 17× 52 )円を,別の銀行の口座 B 1,310,720 = 218× 5 )円を預金する.口座 A の年利は 20 % 口座 B の年利は 25 % とする. 1 年後両口座の預金に利息がついた後で,口座 A の預金全額の 116 を口座 B に移す.この操作を毎年繰り返す. n 年後に預金を移した後の口座 A の預金額を an 円,口座 B の預金額を bn 円, cn = bn an とする.このとき,

an+ 1= (31) (32) (33) (34) a n+ (35) (36)

cn+ 1= (37) (38) (39) (40) cn + (41) (42) (43) (44)

である. cn を求めると,

cn= ( (45) (46) (47) (48) ) n+ (49) (50) (51) (52)

である.

 操作後の口座 B の預金額が口座 A の預金額をはじめて超えるのは (53) (54) 年後である.ただし, log10 2= 0.3010 log10 2=0.4771 とする.

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【4】  2000 円を持った人がくじを最大で 2 回引き,賞金を受け取った後の残金の期待値を最大にしたいと考えた.くじは A B C 3 種類あり, 1 回には最大 1 本のくじを引くことができる.くじ 1 本の値段は A B 1000 円, C 500 円である.

 くじ A は当たりかはずれのいずれかで,賞金は当たりのときは 1200 円で,はずれたときは 0 円とする.また当たる確率は 0.6 で,くじ A で当りを引くとそれ以上くじは引けないものとする.

 くじ B 1 等, 2 等のいずれかに当たり,その賞金はそれぞれ 2000 円, 950 円である. 1 等が当たる確率は 0.4 2 等が当たる確率は 0.6 で,くじ B を引くとそれ以上くじは引けない.

 くじ C 1 等, 2 等, 3 等のいずれかに当たり,その賞金はそれぞれ 1000 円, 1000 円, 500 円である.当たる確率は 1 等が 0.2 2 等が 0.4 3 等が 0.4 とする. 2 等または 3 等を引いたときはそれ以上くじは引けない.

(1)  1 回だけくじを引くときの残金の期待値を求めると, A を引くときは 円, B を引くときは 円, C を引くときは 円である.

(2) 最大で 2 回引くときの残金の期待値の最大値は 円である.そのときのくじの引き方は である.

 くじの引き方は以下の選択肢から選び,番号を解答欄に記入しなさい.

01  1 度もくじを引かない.

02  1 回目にくじ A を引き, 2 回目のくじを引くことができるときは A を引く.

03  1 回目にくじ A を引き, 2 回目にくじを引くことができるときは B を引く.

04  1 回目にくじ A を引き, 2 回目にくじを引くことができるときは C を引く.

05  1 回目にくじ A を引き, 2 回目はくじを引かない.

06  1 回目にくじ B を引く.

07  1 回目にくじ C を引き, 2 回目のくじを引くことができるときは A を引く.

08  1 回目にくじ C を引き, 2 回目のくじを引くことができるときは B を引く.

09  1 回目にくじ C を引き, 2 回目のくじを引くことができるときは C を引く.

10  1 回目にくじ C を引き, 2 回目はくじを引かない.

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【5】 次の 3 つの関数を考える.

f(x )=-2 x+2

g(x )=1(定数関数)

h(x )= 32 x

  a を任意の実数とき, 3 つの数 f (a) g (a) h (a) のうち最も大きい数を m a とする. ma を求めなさい.

 つぎに,実数 a を動かしたとき, ma の値が最小となる a をすべて求めなさい.

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【6】  log10 =7=0.8451 とする.

(1)  76 の桁数を求めなさい.

(2)  777 の桁数が 10n より大きく 10 n+1 より小さくなるような整数 n を求めなさい.

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【7】  a b を実数とする.直線 a x-y- 1=0 と直線 -x +by -2=0 は点 ( x0, y0 ) で交わり, x0 >0 y0 >0 であったとする.

(1)  a>0 であることを証明しなさい.

(2)  k l を任意の正の実数とする.このとき,直線 a x-y- k=0 と直線 -x +by -l=0 の交点の座標を ( x1, y1 ) とすると, x1 >0 y 1>0 であることを証明しなさい.

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