2001 東京工業大学 後期小論文第4類MathJax

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2001 東京工業大学 後期小論文第5類

易□ 並□ 難□

【1】 古代エジプトの数学者は 0 から 1 までの間の有理数を表すのに分母の異なる単位分数(分子が 1 の分数)の和 1x1 +1x 2+ +1xk によって表した.ただし, k1 であり, x1 x 2 zk は互いに異なる自然数である.例えば,彼らは

2 5 13+ 115

27 14+ 128

と表した.

問1  29 を分母の異なる 2 個の単位分数の和で表せ.

問2  n 3 以上の奇数とするとき, 2 n を分母の異なる 2 個の単位分数の和で表す方法を述べよ.

問3 記号 x x 以上の最小の整数を表すものとする. m n を自然数とするとき, 0< mn< 1 を満足する分数 mn について, p= nm とし,

mn = 1q+ m n

と表したとき, m n q を用いて m n をそれぞれ表せ.また, m m の間の大小関係, 2n n の間の大小関係,および q n m の間の大小関係を求めよ.

問4 問3の結果を用いて, 37 317 を分母の異なる単位分数の和でそれぞれ表せ.

問5  m n を自然数とするとき, 0< mn< 1 を満足する分数 mn を分母の異なる単位分数の和で表す方法を述べよ.また,その方法が次の 2 条件を満足していることを証明せよ.

(1) 必ず有限回の繰り返しで終了すること.

(2) 得られる単位分数の分母がすべて異なること.

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