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【2】 いちど赤から青に変わったら青のままである信号を何回か観測する.この信号は,第回の観測を始める前,つまり回目には赤であるとする.この信号が回目の観測までは赤であって回目の観測では青である確率をとする.ただし,であり,任意の自然数に対してであるとする.この信号が回目の観測で青である確率は,何回目の観測で青に変わったかによって,この事象を排反事象に分けて考えれば,と表せる.そこで,とおけば,それまで赤であった信号が回目に青に変わる条件付き確率は,である.ただしとする.比はであり,のみによって定まるので,はのみを用いてと表せる.定数に対して,いつまでも信号が青に変わらない確率は,ならばであり,ならばである.
【4】 与えられた関数と整数に対して,関数が
を満たすとき,はのがに十分近いときの位の近似であると定義する.
(1) がに十分近いとき,次式が微分可能な関数の位の近似ならば,となることを示しなさい.
(2) とする.上の定義にもとづいて,がに十分近いとき,がの位の近似となるように係数を定めなさい.
(3) の次方程式の解の公式によって求めたつの解を,に十分近い実数の関数と考える.とがこれらつの解の位の近似となるように係数を定めなさい.
【5】 進法で表された自然数の各桁の数字の和をとする.たとえばのときである.自然数とに対して,となる桁の自然数の個数をで表すことにする.たとえばとなる桁の自然数はのみであるのでとなる.
(1) 任意の自然数に対して,
が成立することを示しなさい.
(2) 異なる個のものから個を取る組の総数をとする.ただしである.等式
が任意の自然数について成立することを示しなさい.
(3) 任意の自然数に対して,
が成立することを示しなさい.