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【3-2】 以下の空欄からの解答欄には最も適切な解答を最後の選択肢から選び,その番号を解答欄に記入しなさい.空欄との解答欄には解答の数字を記入しなさい.
区間で定義された次関数がを満たしているとする.このとき方程式の解は少なくともつ存在する.ある解の近似解(解の近似値)で,ととの誤差が正の数以下となるものを次の過程により求める.
(1) とする.
(2) ならばが求める近似解である.
(3) ならばをに代えて(1)以降を繰り返す.
(4) ならばをに代えて(1)以降を繰り返す.
次のプログラムは上の考え方をもとに,方程式の近似解を区間において求めるものである.ただし,とし,ととの誤差が以下となる近似解が得られたときに結果を印刷する.
110 INPUT A
120 INPUT
130 LET
= 1 / 2 ^
140 LET X = (A + B) / 2
150 LET
= X * X - 4
160 IF
(D) <= E THEN GOTO
170 IF D > 0 THEN B =
180 IF D < 0 THEN A =
190 GOTO
200 PRINT
; "
は X * X - 4 = 0
の近似解 "
210 STOP
220 END
このプログラムにおいて,はじめにとしたとき命令文 140
が回実行されたときのの値はである.
選択肢
110
120
130
140
150
160
170
180
190
200
210
220
230
240
250
A
B
C
D
E
X
ABS
INT
SQR
MOD
1
2
5
10
20
【5】 以下の空欄の解答欄には最後の選択肢から最も適切な数字または式を選び,その番号を記入しなさい.
に関する多項式
を用いて,関係式
は自然数
を満たす多項式を求める.
1) 以上の整数に対して,次の命題が成立する.
:任意の次多項式は
は定数,
のように一通りに表される.
この命題を証明するためには次の数学的帰納法を用いる.
数学的帰納法:命題が以上のすべての整数に対して成立することを示すには,以下を示せばよい.
が成立する.
なるすべての整数に対してが成立するならばが成立する.
命題の証明:が定数の場合は明らかであるから,が成立する.次数が以下の多項式に関して命題が成立すると仮定する.の次の係数をとする.多項式は次であり,次の係数はであるから,はまたはでない次以下の多項式である.前者の場合,である.後者の場合,帰納法の仮定によって
のように一通りに表される.従ってとなりが成立する.
以上により命題は証明された.
2) さて,を次多項式とし,1)の結果を用いて
と表わす.
であるから,の関係式と1)の結果より
を得る.であり,よって
であることがわかる.したがって
を得る.
選択肢