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【1】問1 からの目が等確率で出るサイコロを振り続け,各時点でのそれまでに出た目の総和を考える.例えば,出たサイコロの目が最初から順にならば,各時点でのそれまでに出た目の総和はとなる.いずれかの時点でそれまでに出た目の総和が(ただし)になる確率,すなわち上のような目の総和を表す数列にが現れる確率をとする.このとき,任意のについて以下の関係式が成り立つ理由を説明せよ.
問2 からの目が等確率で出るサイコロを用い,以下のようなゲームを人で行う.
(ⅰ) 各自がサイコロつを繰り返し振る.それまでに自分が出した目の総和が未満ならさらにサイコロを振り,以上なら振るのをやめなければならない.以上未満のときには,さらに降り続けるかどうかを自分で決めてよい.
(ⅱ) 各自がサイコロを振るのをやめるまでに出した目の総和が以上のときには得点は点とし,以上かつ未満のときには目の総和を得点とする.
(ⅲ) 得点の多い者を勝ち,少ない者を負けとし,得点が同じであれば引き分けとする.
「それまでに出たサイコロの目の総和がに満たない場合はさらにサイコロを振り,以上になったら振るのをやめる」という戦略を(ただし)と呼ぶことにする.以下の(a)から(d)の問いに答えよ.
(a) 戦略を採用した場合の自分の得点の期待値をとする.が最大になるはいくつか,理由とともに答えよ.
(ヒント:を実際に計算するのではなく,戦略を採用した場合とを採用した場合とで得点が異なるのはどのようなときかを考え,との差を考察せよ.)
(b) 相手の得点が点であるときに自分が戦略を採用した場合のをとする.が最大になるはいくつか.理由とともに答えよ.
(c) 相手の得点はわからないとする.このとき,相手が戦略を採用し,自分が戦略を採用する場合のをとする.が最大になるいくつか,理由とともに答えよ.
(d) 相手の得点はわからないとする.相手が戦略を採用するとき,戦略と戦略のどちらを自分が採用すればがより大きくなるか,理由とともに答えよ.