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2002-10842-0201
2002 九州大学 後期工学部
配点40点
易□ 並□ 難□
【1】 p ,q を実数の定数とし,
y=p⁢ x4+ 5⁢(p -q)⁢ x3+ q⁢x2 +4⁢ (p+q )⁢x+ p
で表される曲線を C1 とする.この曲線と原点に関して対称な曲線を C 2 ,y 軸に関して対称な曲線を C3 とする.
1. 曲線 C2 , C3 の方程式を求めよ.
2. 曲線 C1 と C2 の共有点が相異なる 2 点だけであるとき, p と q がみたすべき条件,および共有点の x 座標を求めよ.
3. 2.の場合に,曲線 C1 と C2 とで囲まれた部分の面積を S1 , 曲線 C1 と C3 とで囲まれた 2 つの部分の面積の和を S2 とする. S1 と S2 の比を求めよ.
2002-10842-0202
配点30点
【2】 座標平面上を動く長さ 2⁢ l( l> 0) の線分 AB を考える.この線分 AB の中点を P とする.時刻 t における P の座標を (x⁡ (t) ,y⁡( t)) とし, 3 点 P ,A , B の速度ベクトルをそれぞれ v ⁡(t )→ , vA ⁡(t )→ , vB ⁡(t )→ とする.また,ベクトル AB → が x 軸の正方向となす角を θ ⁡(t ) とし,それに垂直な単位ベクトルを
e⁡( t)→ =(- sin⁡θ ⁡(t) ,cos⁡θ ⁡(t) )
とする.
1. v⁡( t)→ , θ′ ⁡(t) ⁢e⁡ (t) → を vA⁡ (t) → ,vB ⁡(t )→ , l を用いて表せ.ただし, θ′ ⁡(t) は θ ⁡(t) の導関数を表す.
2. 線分 AB は
vA ⁡(t) →= t⁢e ⁡(t) → ,v B⁡( t)→ =(t+ 2)⁢ e⁡(t )→
をみたしながら運動しているとする.ただし,初期時刻 t= 0 のとき (x ⁡(0) ,y⁡( 0))= (l, l2 ), θ⁡ (0)= 0 とする.このとき, θ⁡( t), x⁡( t), y⁡( t) を t の式で表せ.また,点 P の原点からの距離 d⁡ (t) を t の式で表せ.
2002-10842-0203
【3】 a を実数とし
f⁡(a )= ∫ -11 ⁡ | ex-a |⁢ dx
とおく.
1. 上記右辺の定積分を求めよ.
2. a がすべての実数の値をとって動くとき, f⁡(a ) を最小にする a の値と f⁡ (a) の最小値を求めよ.
3. 2.7<e< 2.8 であることを用いて 23< log⁡2< 45 を示せ.さらにこの結果を利用して,区間 0≦ a≦2 における f⁡ (a) の最大値を求めよ.ただし, log は自然対数を表す.
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【4】 四面体 OABC において OA →= a→ , OB→= b→ , OC→ =c→ とする.
|AP → | :| BP→ |= 2:3
をみたしながら動く点 P の軌跡を S とする.
1. S は球の表面(球面)であることを示せ.
2. 四面体 OABC が正四面体であるとき,頂点 C は1.での球の外部にあることを示せ.
3. 2.の場合に,球面 S と辺 BC の交点を Q として,比 | BQ→ | | CQ→ | を求めよ.