【1】 ある物体は,つねに二つの状態とのどちらかにあり,時間と共に一定の確率で変化を続けているものとする.物体が状態であるとき秒後に状態である確率をとし,また物体が状態であるとき秒後に状態である確率をとする.自然数に対して,物体が初めに状態であるとき,秒後に状態である確率を状態である確率をと表す.
(1) およびを求めよ.
(2) すべての自然数に対して関係式
が成り立つような次の正方行列を求めよ.
(3) 以下のつの等式を示せ.
ただし,ここでは単位行列を表す.
(4) を次の正方行列,を定数としであるとき,すべての自然数に対して
となることを示せ.
(5) 自然数に対してを求めよ.