Mathematics
Examination
Test
Archives
METAトップへ
年度一覧へ
2003年度一覧へ
大学別一覧へ
大阪大学一覧へ
2003-10561-0101
2003 大阪大学 前期
文系(文,人間科,法,経済,医(保健(看護学))
配点率30%
易□ 並□ 難□
【1】 平面ベクトル p→ =(p 1,p 2) ,q→ =(q 1,q 2) に対して { p→ ,q→ }= p1⁢ q2- p2⁢ q1 と定める.
(1) 平面ベクトル a→ , b→ ,c → に対して {a→ ,b→ }=l ,{ b→, c→ }=m ,{ c→, a→ }=n とするとき
l⁢c→ +m⁢ a→+ n⁢b→ =0→
が成り立つことを示せ.
(2) (1)で l ,m ,n がすべて正であるとする.このとき任意の平面ベクトル d→ は 0 以上の実数 r ,s , t を用いて
d→ =r⁢ a→+ s⁢b →+t ⁢c→
と表すことができることを示せ.
2003-10561-0102
配点率35%
【2】 自然数 m に対して, m の相異なる素因数をすべてかけあわせたものを f⁡ (m) で表すことにする.たとえば f⁡ (72)= 6 である.ただし f⁡ (1)= 1 とする.
(1) m ,n を自然数, d を m ,n の最大公約数とするとき
f⁡(d )⁢f⁡ (m⁢n )=f⁡ (m)⁢ f⁡(n )
となることを示せ.
(2) 2 つの箱 A ,B のそれぞれに 1 番から 10 番までの番号札が 1 枚ずつ 10 枚入っている.箱 A ,B から 1 枚ずつ札を取り出す.箱 A から取り出した札の番号を m , 箱 B から取り出した札の番号を n とするとき
f⁡(m ⁢n)= f⁡(m )⁢f⁡ (n)
となる確率 p1 と
2⁢f⁡ (m⁢n )=f⁡ (m)⁢ f⁡(n )
となる確率 p2 を求めよ.
2003-10561-0103
【3】 放物線 C: y=-x 2+2 ⁢x+1 と x 軸の共有点を A( a,0) ,B( b,0) とし, C と直線 y= m⁢x の共有点を P (α, m⁢α ), Q( β,m⁢ β) , 原点を O とする.ただし a< b, m≠0 , α<β とする.線分 OP , OA と C で囲まれた図形の面積と線分 OQ ,OB と C で囲まれた図形の面積が等しいとき m の値を求めよ.
2003-10561-0104
理系(理,医(医,保健(放射線技術,検査技術)),歯,薬,工,基礎工学部)
配点率20%
【1】 a を正の実数, w=a⁢ (cos⁡5 °+i⁢ sin⁡5° ) とする.ただし i は虚数単位である.また,複素数の列 { zn } を z 1=w , zn +1= zn⁢ w2⁢ n+1 ( n= 1, 2 ,⋯ ) で定める.
(1) zn が実数になるための必要十分条件は n が 6 の倍数であることを示せ.
(2) 複素数平面で原点を O とし zn を表す点を Pn とする. 1≦n ≦17 であるような n について, ▵O PnP n+1 が直角二等辺三角形となるような n と a を求めよ.
2003-10561-0105
【2】(1) 0<t< 1 のとき,不等式
log ⁡t2 <- 1 -t1 +t
(2) k を正の定数とする. a>0 とし,曲線 C: y=e k⁢x 上の 2 点 P (a ,ek ⁢a ), Q( -a,e -k⁢a ) を考える.このとき P における C の接線と Q における C の接線の交点の x 座標は常に正であることを示せ.
2003-10561-0106
【3】(1) f⁡(x ) を x の整式とし, {ak } は ak <a k+1 ( k= 1, 2, ⋯) および lim k→∞ ⁡a k=∞ をみたす数列とする.このとき
f⁡(a k)=0 ,k =1, 2, ⋯
ならば f⁡ (x) は整式として 0 であることを示せ.
(2) f1⁡ (x) ,f2 ⁡(x ), f3⁡ (x) を x の整式とし
F⁡(x )=f1 ⁡(x) +f2 ⁡(x) ⁢sin⁡x +f3 ⁡(x) ⁢sin⁡2 ⁢x
はすべての実数 x に対して 0 であるとする.このとき f 1⁡( x), f2 ⁡(x ), f3⁡ (x) はいずれも整式として 0 であることを示せ.
2003-10561-0107
【4】 数列 {ak } が ak <ak +1 (k =1, 2, ⋯) および
ak⁢ l= ak+ al ,k=1 ,2 ,⋯ ,l=1 ,2 ,⋯
をみたすとする.
(1) k ,l を 2 以上の自然数とする.自然数 n が与えられたとき
lm- 1≦ kn< lm
をみたす自然数 m が存在することを示せ.
(2) k ,l を 2 以上の自然数とするとき
-1 n≦ a kal - log⁡k log⁡l <1 n, n=1 ,2 ,⋯
(3) a2=a とするとき,数列 {an } の一般項を求めよ.
2003-10561-0108
【5】(1) 平面上において座標軸に平行な主軸(長軸,短軸)をもち, x 軸, y 軸の両方に接する楕円を考える.その中心の x 座標を a とする.このような楕円のうち点 A (1, 2) を通るものが存在するための a の範囲を求めよ.ただし円は楕円の特別な場合とみなすものとする.
(2) (1)の楕円がちょうど 2 つ存在するような a に対して,その 2 つの楕円の中心を B ,C とする. ▵ABC の面積を S⁡ (a) で表すときこの関数のグラフをかけ.