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2003-10601-0101
2003 神戸大学 前期
文科系
配点25点
易□ 並□ 難□
【1】 複素数平面上の 3 点 A( z1) ,B( z2) ,C( z3) は正三角形の頂点であり,左まわり(反時計まわり)に並んでいるとする.次の問に答えよ.
(1) 2 つの複素数 z2- z1 z3- z1 , z 2-z 3z 1-z 3 の値を求めよ.
(2) z1= 2⁢i ,z2 =-2- 2⁢2 ⁢i のとき, z3 の値を求めよ.ただし, i は虚数単位とする.
2003-10601-0102
【2】 座標平面上に 3 点 O( 0,0) ,A( 0,1) ,B( 0,2) をとる.自然数 k に対し点 Pk の座標を (k, 0) とする.自然数 n に対し, 2⁢n 本の線分 A P1 ,A P2 , ⋯ ,A Pn , BP1 , BP 2 ,⋯ ,B Pn により分けられる第 1 象限の部分の個数を an とする.たとえば n= 1 のとき,図のように第 1 象限が 3 つの部分に分けられるので a 1=3 である.次の問に答えよ.
(1) a2 ,a3 の値を求めよ.
(2) an+ 1 を an と n を用いて表し,その理由を述べよ.
(3) an を n を用いて表せ.
2003-10601-0103
【3】 a は 1 より大きい定数とする.関数 f⁡ (x+a )⁢(x +1)⁢ (x-a ) について,次の問に答えよ.
(1) f⁡(x ) は x= α と x= β( α< β) で極値をとるとする. 2 点 (α ,f⁡( α)) と (β ,f⁡( β)) を結ぶ直線の傾きが,点 (- 1,0) における曲線 y =f⁡( x) の接線の傾きと等しいとき, a の値を求めよ.
(2) f⁡(x ) の導関数を f′ ⁡(x ) とする. a が(1)で求めた値をとるとき,曲線 y= f′⁡ (x) と x 軸で囲まれた部分の面積 S を求めよ.
2003-10601-0104
理科系
配点30点
【1】 次の問に答えよ.ただし, i は虚数単位とする.
(1) 複素数 z に対し, w= z-i z+i とする. z が実軸上を動くとき,複素数平面上で w を表す点が描く図形を求めよ.
(2) 複素数 z とその共役複素数 z‾ に対し, w1= z -iz +i , w2= z ‾-i z‾ +i とする. z≠± i のとき,複素数平面上で w1 を表す点を P ,w2 を表す点を Q とする. P ,Q と原点 O が同一直線上にあることを示せ.
2003-10601-0105
【2】 三角形 ABC があり, AB=2 ,∠ABC =π 4 ,∠CAB > π4 とする.点 A から辺 BC に下ろした垂線の足を H とし, ∠CAH= α とする.辺 AB の中点を M とする.線分 AM 上に A と異なる点 X をとる. 3 点 A ,X , H を通る円の中心を P , 半径を r ,∠ PAH=θ とする.この円と直線 AC との交点で, A と異なる点を Y とする.次の問に答えよ.
(1) cos⁡θ を r を用いて表せ.
(2) AX+AY を r と α を用いて表せ.
(3) X のとり方によらず, AX+AY が常に一定の値になるときの α の値を求めよ.
2003-10601-0106
【3】 関数 f⁡ (x)= e 14 ⁢| x| x2 -3⁢x +18 とする.次の問に答えよ.
(1) f⁡(x ) の極小値をすべて求めよ.
(2) f⁡(x ) の最小値を求めよ.ただし,必要ならば e> 2.7 を用いてよい.
2003-10601-0107
【4】 f⁡(x ) は実数全体で定義された何回でも微分可能な関数で, f⁡(0 )=0 ,f⁡ ( π)=0 をみたすとする.次の問に答えよ.
(1) ∫ 0π⁡ f⁡(x) ⁢sin⁡x ⁢dx=- ∫ 0π⁡ f″⁡ (x)⁢sin ⁡x⁢d x を示せ.
(2) f⁡(x )=x⁢ (x-π ) のとき,実数 a に対し
F⁡(a )= ∫0 π⁡ {a⁢ f⁡(x )-sin⁡ x}2 ⁢dx
とする. a を変化させたとき, F⁡(a ) を最小にする a の値を求めよ.
2003-10601-0108
【5】 座標平面上の点 (p, q) で, p と q がともに整数であるものを格子点という.次の問に答えよ.
(1) 自然数 n に対し, p+2⁢ q=n ,p>0 ,q >0 をみたす格子点 (p, q) の個数を an とする. an を求めよ.
(2) 自然数 n に対し, p+2⁢ q<n ,p>0 ,q >0 をみたす格子点 (p ,q) の個数を bn とする. bn を求めよ.
(3) 極限値 lim n→∞ ⁡ ann 2 と lim n→∞ ⁡ bnn 2 を求めよ.