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2003 広島大学 前期

数学I・数学II・数学A・数学B

易□ 並□ 難□

【1】  2 次関数 y= 3a x2- 2(b +1) x+b+ 1 のグラフ F について,次の問いに答えよ.

(1)  a b をともに 1 から 6 までの整数とするとき, F x 軸との共有点の個数がただ 1 つであるような定数 a b の値の組をすべて求めよ.

(2) さいころを続けて 2 回投げ,定数 a b の値を 1 回目に出た目の数を a 2 回目に出た目の数を b と決める.このとき, F x 軸との共有点の個数の期待値 E を求めよ.

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数学I・数学II・数学A・数学B

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【2】 三角形 ABC において,辺 BC 2: 1 の比に内分する点を M とする.辺 AB AC をそれぞれ B C の側に延長した半直線を l m とし, M を通る直線 k l m との交点をそれぞれ P Q とする.

AB =b AC =c AP =pb AQ =q c

とおくとき,次の問いに答えよ.ただし, p q は正の実数とする.

(1)  AM b c で表せ.

(2)  1 p+ 2 q= 3 が成り立つことを示せ.

(3)  Q から直線 AB に下ろした垂線と直線 AB との交点を H とするとき, QH b c q で表せ.

(4)  M を通る直線 k が半直線 l m と点 A 以外でそれぞれ交わるように変わるとき,三角形 APQ の面積を最小にする p q の値を求めよ.

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数学I・数学II・数学A・数学B

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【3】 次の問いに答えよ.

(1)  a b c d を正の整数とする. (a +b 2) 2= (c+ d2 )2 ならば, a=c b=d であることを示せ.ただし, 2 が無理数であることを用いてよい.

(2) 次の 2 つの数 r s はそれぞれ, a b を正の整数として, (a +b 2) 2 と表すことができるか.表すことができれば, a b の値を求めよ.表すことができなければ,その理由を示せ.

r=967+ 3842 s=2107+ 14702

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【4】 次の問いに答えよ.

(1)  a 0 でない実数とするとき, 2 つの曲線 y= -x2 +2x y= -ax 2+1 0 x2 の範囲で 2 つの交点をもつように a の範囲を定めよ.

(2)  a0 を(1)で求めた a の範囲の最大値とするとき,定積分

I= 0 2 |(- a0 x2+ 1)-( -x2 +2x) | dx

を求めよ.

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数学I・数学II・数学A・数学B

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【5】 不等式

loga b+loga (k -b)> 2

を満たす実数 a b について,次の問いに答えよ.ただし, k k> 2 を満たす定数とする.

(1) 点 (a, b) 全体の集合を ab 平面上に図示せよ.

(2)  a+b がとる値の範囲を求めよ.

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数学I・数学II・数学III・

数学A・数学B・数学C

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【1】  θ 0< θ< π2 を満たす定数とし,複素数平面において 0 argz π-θ を満たすすべての点 z 0 と点 0 からなる集合を D とする.

(1) 複素数平面上に D を図示せよ.

(2)  a a> 0 を満たす実数とする.このとき, D に属する点 z に対して,次の不等式が成り立つことを示せ.

|z | sinθ |z +a|

また,等号が成り立つときの z a θ を用いて表せ.

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【2】  Sn= nπ (n+1 )π 1 -cosx x2 n=1 2 3 とおくとき,次の問いに答えよ.

(1) すべての n= 1 2 3 について, 1 π (n+1 )2 S n 1π n2 が成り立つことを示せ.

(2)  limn 1n3 k=1n 1 Sk の値を求めよ.

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【3】  a 2< a<3 を満たす定数とし,

f(x )= 12 ( ex-1 + a-ex a-2 - |e x-1- a -ex a-2 |)

とおく.ただし, e は自然対数の底である.

(1)  y=f (x) のグラフの概形をかけ.

(2)  y=f (x) のグラフの y 0 の部分と x 軸とで囲まれる図形を直線 x= log2 のまわりに 1 回転してできる立体の体積 V を求めよ.

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【4】  F 君は G 君の投げるボールを確率 p 0 <p<1 でヒットする.自然数 n に対して, 1 から n までの数字を 1 つずつ記入した n 枚のカードが入った箱 Bn がある. G 君が箱 Bn から勝手にカードを 1 枚引いて,カードに書かれている数字の回数だけ F 君にボールを投げる試行を考える.

(1) 箱 Bk を用いた試行で F 君が k 本ヒットを打つ確率を qk また箱 B k+1 を用いた試行で F 君が k 本ヒットを打つ確率を rk とするとき, (k+ 1) rk-k qk p k を用いて表せ.

(2) 箱 Bk を用いた試行で F 君が j 本ヒットを打つ確率を qj 0 jk ), B k+1 を用いた試行で F 君が j 本ヒットを打つ確率を rj 0 jk+ 1 とするとき, (k+ 1) rj-k qj 0 jk p k j を用いて表せ.

(3) 箱 Bn を用いた試行で F 君が j 本ヒットを打つ確率を pj 0 jn とし, α=p t+1 -p とすると,変数 t に関して次の等式が成り立つことを示せ.

p0+ p1 t+p 2t 2+ +pn tn = 1n (α+ α2+ +α n)

(4) 箱 B n を用いた試行において, F 君が打つヒットの数の期待値 E n p を用いて表せ.

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【5】  a b a2 -4 b<0 を満たす実数とする.

(1) 実数を成分とする 2 次の正方行列 X= ( xy zw ) が等式

(*)  X2- aX+ bE= O

を満たすならば,

x+w= a xw- yz= b

が成り立つことを示せ.ただし, O 2 次の零行列であり, E 2 次の単位行列である.

(2) 等式(*)を満たす実数を成分とする 2 次の正方行列全体の集合を S とする. S に属する行列 X= (x y zw ) に対し,次の不等式が成り立つことを示せ.

(**)  x2+ y2+ z2+ w2 2b

また,等号が成り立つときの X a c を用いて表せ.ただし, c=b - a24 とする.

(3)  A B を不等式(**)において等号が成り立つ S に属する 2 つの相異なる行列とする.このとき,

(X-A )(X -B)= O

を満たす S に属する行列 X A または B であることを示せ.

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