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2003-11001-0101
2003 札幌医科大学 前期
易□ 並□ 難□
【1】 正の整数 a を 9 で割ったときの余りを r⁡ (a) (0 ≦r⁡( a)<9 ) と書くことにする.たとえば, r⁡(5 )=5 ,r⁡ (5 2)= 7 である.とくに 0< a<9 のとき, r⁡(a )=a である.
(1) a ,b ,c を正の整数とする. r⁡(a )=r⁡ (b) ならば r⁡ (a⁢c )=r⁢ (b⁢c ) が成り立つことを示せ.
(2) b ,c を正の整数とする. r⁡(b )=1 ならば r⁡ (b⁢c )=r⁡ (c) が成り立つことを示せ.
さて,(1)を利用して r⁡ (53 ) を計算すると,次のようになる. r⁡( 52 ) =7 より r⁡ (5 2) =r⁡( 7) であるが,(1)より r⁡ (5 3) =r⁡ (35) である. r⁡(35 )=8 なので r⁡ (5 3) =8 が得られる.
(3) r⁡(5 4) ,r⁡( 55) ,r⁡( 56 ) を求めよ.
(4) すべての正の整数 n に対して r⁡ (56 ⁢n) =1 が成り立つことを示し, r⁡( 52003 ) を求めよ.
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【2】 α を複素数とし,複素数 zn ( n= 1, 2, ⋯) を z 1=i , zn+ 1=α ⁢zn +1 によって定める.ただし, i は虚数単位である.次の問いに答えよ.(1),(2)はどちらを先に解いてもよい.
(1) すべての正の整数 n に対して zn は純虚数であるとする.このとき, α および zn ( n= 1, 2, ⋯) を求めよ.
(2) zn+ k= zn がすべての正の整数 n に対して成り立つような正の整数 k が存在するための α の必要十分条件を求めよ.
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【3】 α は cos⁡ α=tan⁡ α, 0<α< π 4 を満たす実数とし,
とおく.
(1) f1⁡ (x)= 0 は 0< x<α においてただ一つの実数解をもつことを示せ.
(2) f2⁡ (x)= 0 は α< x< π4 においてただ一つの実数解をもつことを示せ.
(3) 次の性質を満たす実数 θ は, 0<θ< π 4 にちょうど二つ存在することを示せ.
「 sin⁡ θ, cos⁡θ ,tan ⁡θ を適当に並びかえたものを u1 , u2 ,u3 とおくと,
u1- 2⁢u 2+u 3=0
を満たす」
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【4】 O を原点とする xy z 座標空間内に A ( 23, 0,0 ) があり, P は線分 OA 上の点とする.次の手順で正三角形 SQR を作る.
xy 平面上において, P を通り y 軸に平行な直線と放物線 x= 23 -y 2 との交点を Q ,R とする.線分 QR を一辺とする正三角形 SQR を xy 平面に垂直な平面より 45 ° だけ x 軸の負の方向へ傾けて作る.ただし, Q の y 座標が 0 以下, S の z 座標が 0 以上となるように Q ,R , S は定める.
(1) 正三角形 SQR が yz 平面と共有点をもつときの, P の x 座標の範囲を 0≦ x≦a とする. a を求めよ.
(2) P が A から O まで動くとき,正三角形 SQR が通過する yz 平面上の部分の面積を求めよ.