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2004 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(数学科)学部-数学専門A1

理(物理学科,情報科学科)学部-数学B

易□ 並□ 難□

【1】  0 以上の整数 n に対して

I(n )= k =0n (-1 )k 2k+ 1 Ck n

とおく.ただし, C0 0 =1 である.次の各問に答えよ.

(1)  I(0 ) I(1 ) I(2 ) I(3 ) の値をそれぞれ求めよ(答えのみでよい).

(2)  (1- y2 )n を二項定理を用いて展開することにより

I(n )= 01 (1- y2 )n dy

であることを示せ.

(3) y=sin x と置換することにより

01 (1- y2) nd y= 0π 2 (cos x)2 n+1 dx

であることを示せ.

(4)  n1 のとき,

d dx {( cosx) 2n sin x}=( 2n+ 1) (cosx )2 n+1 -2n (cos x) 2n- 1

であることを示せ.

(5)  n1 に対して I (n)< I(n -1) であること,および

limn I (n) I( n-1) =1

であることを示せ.

2004 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(数学科)学部-数学専門A1

理(物理学科,情報科学科)学部-数学B

易□ 並□ 難□

【2】  a を正の実数とするとき,以下の問に答えよ.

(1) 関数 f (x)= ax のグラフが直線 y= x を接線にもつとすれば, a の値はいくらか.また,このとき接点の座標を求めよ.

(2) (1)の場合, y=ax y= x そして y 軸とで囲まれる図形の面積を求めよ.

(3)  a>1 のとき y= ax y= x とは 2 点で交わるか,接するか,または共有点をもたないかのいずれかであることを示し, 2 点で交わる場合の a の値の範囲を求めよ.

2004 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(数学科)学部-数学専門A1

易□ 並□ 難□

【3】 半径 1 の円周上に 2 A B をとり固定する.弧 AB に対する円周角を θ 0<θ π2 とし,同じ円周上に点 P を動かすとき,以下の問に答えよ.

(1)  PA ×PB が最大になるのは P がどのような場合か.また,最大値を θ を用いて表せ.

(2)  PA +PB が最大になるのは P がどのような場合か.

(3)  PA ×PB PA + PB の最大値を θ を用いて表せ.

2004 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(数学科)学部-数学専門A1

易□ 並□ 難□

2004年お茶の水女子大前期数学専門【4】の図

【4】  6 点を結ぶ図のような道があり,隣接する 2 点間は歩いてちょうど 1 分かかるものとする.

 点 S を出発し,途中休みなく歩いて 1 分毎に点を通過し,はじめて点 G に到達した時点で止まるものとする.ただし,点を通過するとき次のように進むものとする.

 点 S を出発するときは 2 本の道があって,どちらの道に進む確率も 12 とする.また,点 A および点 B を通過するときも,いずれも前方に 2 本の道があって,どちらの道に進む確率も 12 とする.なお,右前方または左前方のどちらか一方にしか道がない点を通過するときは確率 1 でその道を進むこととする.

  n を自然数として, S を出発して n 分後に A B を通過する確率をそれぞれ A (n) B (n) とし,ちょうど n 分後に G に到達する確率を G (n) とする.このとき,以下の問に答えよ.

(1)  S A B G の順に通り,ちょうど 3 分後に G に到達する確率を求めよ.

(2)  A(1 ) A(2 ) A(3 ) A(4 ) A(5 ) A(6 ) A(7 ) を求めよ.

(3)  A(n ) を求めよ.

(4)  B(1 ) B(2 ) B(3 ) B(4 ) B(5 ) B(6 ) B(7 ) を求めよ.

(5)  B(n ) を求めよ.

(6)  G(n ) A (n-2 ) B (n-1 ) を用いて表せ.ただし n 3 とする.

(7)  G(n ) を求めよ.

2004 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(情報科学科)学部-数学専門A2

易□ 並□ 難□

2004年お茶の水女子大前期情報専門【1】の図 2004年お茶の水女子大前期情報専門【1】の図

もとの関数のグラフ

y=a に関して上に折り返した関数のグラフ

【1】 関数 y= f(x ) を「 y= a に関して上に折り返す」とは,図のように y= f(x ) のグラフの y= a より下にある部分を, y=a に関して線対称の位置に移したものをグラフとする関数を作る操作と定義する.このとき,以下の問いに答えよ.

(1)  y=x2 - 92 y= - 94 に関して上に折り返すことにより得られる関数を y= g(x ) としたとき, 0b g (x) dx=0 を満たす正の数 b を求めよ.

(2)  y=x2 -8 y= c に関して上に折り返した関数を y= h(x ) としたとき, - 44 h (x) dx=0 を満たす実数 c を求めよ.

2004 お茶の水女子大学 前期理学部選択

理(情報科学科)学部-数学専門A2

易□ 並□ 難□

2004年お茶の水女子大前期情報科学科専門【2】の図

【2】  3 A1 (0 ,0) B 1( 1,0) A 2( 2 2, 2 2 ) に対し,右図のように原点 A1 を中心とし,半径 1 で中心角 π4 の扇形 A 1B1 A2 を考える.点 A2 から線分 A 1B1 に下ろした垂線の足を B2 とする.扇形 A 1B1 A2 から A1 B2 A2 を除いた部分を D1 とする.点 A2 を中心とし,点 B2 を通る円と線分 A 1A2 の交点を A3 とする.

 以下 j 3 に対し順次,点 Aj から線分 A j-1 Bj -1 に下ろした垂線の足を Bj とし,扇形 A j-1 Bj -1 Aj から Aj-1 Bj Aj を除いた部分を D j-1 とする.点 Aj を中心として点 Bj を通る円と線分 A jA j-1 の交点を A j+1 とする.この操作を無限に繰り返す.

 このとき,以下の問いに答えよ.

(1) 点 B2 A3 の座標を求めよ.

(2) 点列 {A n} の極限点の座標を求めよ.

(3)  D1 D2 の面積の総和を求めよ.

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