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2004-11561-0201
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2004 大阪府立大学 中期
工学部
易□ 並□ 難□
【1】
(1) 複素数平面上で複素数 a ,b ,c がそれぞれ表す点 A ,B , C は同一直線上にないものとする. α ,β , γ を複素数の定数として,式
α⁢z +β⁢ z‾+ γ=0
を満たす複素数 z がそれぞれ次の図形を描くとき, β α , γα を a , b ,c およびその共役な複素数 a ‾ ,b ‾ ,c ‾ を用いて表せ.ただし, z‾ は z の共役な複素数を表すものとする.
(ⅰ) 直線 AB
(ⅱ) 点 C を通り,直線 AB と直交する直線
(計算の過程を記入しなくてよい.)
2004-11561-0202
(2) 関係式
An+ 1=2 ⁢An +An ⁢An +1 (n =1 ,2 ,⋯ )
を満たす 2 次の正方行列 A1 , A2 ,⋯ ,An , ⋯ が与えられているとする.次の問いに答えよ.
(ⅰ) An の逆行列 A n-1 が存在するとき, An+ 1 の逆行列 A n+1 -1 を A n-1 と 2 次の単位行列 E とで表せ.
(ⅱ) A1= ( 21 32 ) のとき, An -1 を n を用いて表せ.
(ⅲ) A1= ( 26 -1- 3) のとき, An を求めよ.
2004-11561-0203
【2】 次の問いに答えよ.
(1) 平面上の原点 O( 0,0) と 2 点 A( p,q) ,B( r,s) は同一直線上にないものとする. 2 つのベクトル OA → ,OB → のなす角を θ (0 <θ<π ) とし, 3 点 O , A ,B を頂点とする三角形の面積を S0 とする. sin⁡θ と S0 を p ,q , r, s を用いて表せ.
(2) 3 点 Q0 =(x 0,y 0), Q1= (x1 ,y1 ), Q2=( x2, y2) を頂点とする三角形の面積 T と, 3 点 P 0=( x 0a , y 0b ), P1 =( x 1a , y 1b ), P2 =( x2 a , y2b ) を頂点とする三角形の面積 S の比 T S を求めよ.ただし, a ,b は正の定数とする.
(3) 円 x2 +y2 =1 上の 3 点 (1, 0), (cos⁡t ,sin⁡t ),( cos⁡t, -sin⁡t ) を頂点とする三角形の面積 S⁡ (t) (0 <t<π ) とその最大値を求めよ.
(4) 楕円 x2 a2 + y2b 2=1 上の 3 点を頂点とする三角形の面積の最大値 M を求めよ.ただし, a ,b は正の定数とする.
((1),(4)について計算の過程を記入しなくてよい.)
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【3】 4 チーム A ,B ,C ,D のそれぞれが他の 3 チームと 1 回ずつ試合を行う. 4 チームの順位は上位から A ,B , C, D の順で,各試合において,順位の上位のチームが下位のチームに勝つ確率を p , 負ける確率を q とし,また, 2 チームが引き分ける確率を r とする.ただし, p+q+ r=1 とする.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 1 チームが 3 勝する確率 P1 を求めよ.
(2) A チームを含む 2 チームが 2 勝 1 分けである確率 P2 を求めよ.
(3) A チームだけが 2 勝 1 分けである確率 P3 を求めよ.
(4) A チームと C チームが引き分け,かつ, 4 チームとも 1 勝 1 敗 1 分けである確率 P4 を求めよ.
((1),(2)については計算の過程を記入しなくてよい.)
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【4】 a ,b は正の定数とし, xy 平面において不等式
|log ⁡ xa | +| log⁡ yb | ≦1
で表される領域を D とする.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 領域 D を図示せよ.
(2) 点 (x, y) が領域 D 上を動くとき, xa + yb の最大値と最小値を求めよ.
(3) 領域 D の面積を求めよ.
((1)については計算の過程を記入しなくてよい.)
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【5】 次の問いに答えよ.
(1) 関数 h⁡ (x) は偶関数, k⁡(x ) は奇関数とするとき, g⁡( x)=h ⁡(x) ⁢k⁡( x) は奇関数であることを示せ.
(2) 連続な関数 g⁡ (x) は奇関数とする.すべての x≧ 0 に対して,
∫ -xx ⁡g ⁡(t) ⁢dt= 0
を示せ.
(3) a ,b を定数とし,連続な関数 f⁡ (x) は f⁡ (0)= 1 であり,また,すべての実数 x に対して,
∫ -xx ⁡f⁡ (t)⁢ dt=a⁢ {(x2 -1)⁢ cos⁡x- 2⁢x⁢ sin⁡x} +b⁢{ (x2 -1)⁢ sin⁡x+ 2⁢x⁢ cos⁡x}
がなりたつとする.このとき, a ,b の値を定め, f⁡(x ) と f⁡ (-x) の関係式を求めよ.
(4) f⁡(x ) は(3)におけるものとする.すべての x≧ 0 に対して,
∫ -xx ⁡ {f⁡( t)}2 ⁢dt≧ ∫ -xx ⁡{ (t2 +1) ⁢cos⁡t }2 ⁢dt