2004 東京理科大学 理学部数学科2月12日実施MathJax

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2004 東京理科大学 理学部数学科B方式

2月12日実施

配点40点

易□ 並□ 難□

【1】 座標平面上の領域 D に関する次の条件 p を考える:

p :「 D 内の点 (x ,y) で, x0 かつ x 2+y 2>1 をみたすものが存在する」

このとき次の問に答えよ.

(1) 次の各命題について, D の取り方によらず,条件 p を仮定すると必ず真となるか否かを判定せよ.それぞれの命題について,必ず真となる場合には,解答用マークシートの 1 をマークし,必ずしも真ではない場合には 0 をマークせよ.

(ア) 「点 P (a ,b) a= 0 または a 2+b 21 をみたせば, P D 内の点である」

(イ) 「点 P (a ,b) a= 0 または a 2+b 21 をみたせば, P D 内の点ではない」

(ウ) 「 D 内の点 P (a ,b) で, a0 または a 2+b 2>1 をみたすものが存在する」

(エ) 「 D 内のすべての点 P (a ,b) は, a0 かつ a 2+b 2>1 をみたす」

(オ) 「 D 内の点 P (a ,b) で, a2+ b2> 1 をみたすものが存在する」

(カ) 「 D 内には,点 ( 1 2 , 1 2 ) 以外の点が存在する」

(キ) 「点 (1 ,1) D 内の点である」

(ク) 「ある r> 1 に対して,原点を中心とする半径 r の円周と D は共通部分をもつ」

(ケ) 「原点を中心とする半径 1 の円周上のどの点も D 内の点ではない」

(コ) 「 D は,原点を中心とする半径 1 の円の内部に含まれていない」

(2) 次の各条件について,それが条件 p の否定と同値になるか否かを判定せよ.それぞれの条件について,同値である場合には,解答用マークシートの 1 をマークし,同値ではない場合には 0 をマークせよ.

(ア) 「 D 内の点 P (a ,b) で, a=0 または a 2+b 21 をみたすものは存在しない」

(イ) 「 D 内の点 P (a ,b) で, a=0 または a 2+b 21 をみたすものが存在する」

(ウ) 「 D 内の点 P (a ,b) で, a0 かつ a 2+b 2>1 をみたすものは存在しない」

(エ) 「 D 内のすべての点 P (a ,b) は, a=0 または a 2+b 21 をみたす」

(オ) 「 D 内のすべての点 P (a ,b) は, a=0 かつ a 2+b 21 をみたす」

2004 東京理科大学 理学部数学科B方式

2月12日実施

配点40点

易□ 並□ 難□

2004年東京理科大2月12日理学部数学科【2】の図

【2】 座標平面上の,原点 O を中心とする半径 1 の円周上を,時刻 t のときの位置が ( cost 2,sin t2 ) となるように動く点 P がある.このとき時刻 t における P の速度ベクトルを v として, OQ =OP +v で動点 Q を定める. t が負でない実数を動くときの動点 Q の軌跡の一部は右の図のようになる.このとき次の問に答えよ.

(1) 時刻 t における点 Q の座標を t の式で表せ.

(2) 時刻 t t 0 の範囲を動くときの点 Q の軌跡は自分自身と交わらないことを証明せよ.

(3)  t0 の範囲で,点 Q x 軸の正の部分上に来るときの時刻 t の値を小さい順に

0=t0 <t1 <t2 <t3 <

とする.

(a)  tans のグラフと -2 s s>0 のグラフを活用して, limn (t n+1 2- tn2 ) を求めよ.(ヒント: tn の正確な値を求める必要はない.)

(b)  limn tnn の値を求め,それを用いて

limn n (t n+1 -tn )= π 2

が成り立つことを示せ.

2004 東京理科大学 理学部数学科B方式

2月12日実施

配点40点

易□ 並□ 難□

【3】  x の二つの関数

f( x)= log14 ( sin2 x)+ log12 ( sinx+ cosx )

g( x)= log2 (sin x)+ log4 (cos x+1)

について次の問に答えよ.

(1)  0<x< π の範囲で, f( x) が意味を持ちかつ不等式 f (x) 0 が成り立つような x の範囲を求めよ.また,この範囲で f (x ) が最小値を取る x の値 x 0 を求めよ.

(2) 

(a)  π 4x π2 における g (x ) の最大値と最小値を求めよ.

(b) 方程式 g (x) =0 π4< x1< π 2 をみたす解 x 1 を持つことを示せ.また, g( x) π 4x x1 では単調増加, x1 <x< π 2 では正であることを示せ.(この結果, x1 は一つに定まる.)

(3) (1)で求めた x 0 と(2)で定まる x 1 について, cosx 0 cos x1 を比較することにより x 0 x 1 の大小を決定せよ.

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