2004 立命館大 理系学部A方式2月3日実施MathJax

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2004 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】  a k は実数で, a>0 とする.座標平面上に曲線

y=x( x2- a2)

と直線

y=k x

をとり, は原点以外に異なる 2 点を共有点にもつとし,その 2 点を A B と表す.このとき, k のとりうる値の範囲は である.

 また,線分 AB を直径とする円を C とすると, C の方程式は

x2 +y2 =

となる.

 いま,曲線 と円 C の共有点について考える. から y を消去し, X= x2 とおくと, X 3 次方程式

X3+ ( ) X2 +( ) X+( )= 0

が得られる.さらに,点 A において C は同じ接線をもち,また,点 B においても C は同じ接線をもつとする.このとき, a k について

k2 + k+1 =0

が成り立ち, a のとりうる値の範囲は a である.したがって, a= のとき, C 2 A B 以外の共有点をもたないことがわかる.

  a または実数を用いて答えよ.

2004 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式2月3日実施

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【2】 空間において,点 P 0( -2,1 ,1 ) を通り方向ベクトルが u = (1, 2,1 ) である直線を l 1 Q0 ( 1,- 2,1 ) を通り方向ベクトルが v =(1 ,-1 ,1 ) である直線を l 2 とする.また,点 P 0 Q 0 の位置ベクトルをそれぞれ p0 q0 とおく.いま,媒介変数 s を用いて l 1 上の点 P の位置ベクトル p

p =p 0 +s u

と表し,媒介変数 t を用いて l 2 上の点 Q の位置ベクトル q

q =q 0 +t v

と表す.なお,空間の原点を O とする.

(1)  l1 上に点 P 1 をとる.次に l 2 上の点 Q 1 を,ベクトル P1 Q1 v が垂直になるようにとる.このとき, O Q1 = q0 + t1 v となる t 1 であるから, O Q1 = である.

 同様に, l2 上に点 Q 2 をとる.次に l 1 上の点 P 2 を,ベクトル P2 Q2 u が垂直になるようにとる.このとき, O P2 = p0 + s2 u となる s 2 であるから, O P2 = である.

 したがって, l1 上の点と l 2 上の点を結ぶ線分の長さの最小値は である.

(2)  l1 上の点 P 3( -1,3 ,2 ) l 2 上の 2 Q 3 Q 4 を,三角形 P 3Q 3Q 4 が正三角形となるようにとる.この三角形の一辺の長さは であり, O Q3 = q0 + t3 v OQ 4 =q 0 +t 4 v (ただし, t3 <t4 とすると, t3 = t4 = である.

2004 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式2月3日実施

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【3】  O を原点とする座標平面上に 2 A B を考え,線分 OA AB の長さをそれぞれ p q とする.ただし, p q は正の定数とする. x 軸の正の部分から線分 OA までのなす角を α とし,線分 OA の延長で O からみて A の側にあるものから線分 AB までのなす角を β とする.ただし, α β は一般角である.このとき,点 B の座標は ( , ) である.

 いま,線分 OA が原点 O を中心に回転し,線分 AB が点 A を中心に回転する場合について考える.時刻 t (ただし, 0t 2 π )において α β

α=t+ π 6 β= t- π6

と表されているとき,点 B の速さは p q および t を用いて と書ける.したがって,点 B の速さは, t= で最大値 をとり, t= で最小値 をとる.また, p= 12 q= 1 4 とするとき,時刻 t =0 から時刻 t =2 π までに点 B が動いた道のりは, である.

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【4】 実数 p q (ただし q 0 に対して, 3 つの実数 a 1 a2 a 3

a1+ a2+ a3= 0 a 1a 2+a 2 a3+ a3 a1= p a1 a2 a3 =q

を満たしているとする.このとき, D= (a 1-a 2) 2 ( a2 -a3 ) 2 ( a3- a1 )2 p q で表したい.(解答はすべて p q または実数を用いて表せ.)

 いま

f(x )=(x -a1 )( x-a 2) (x- a3)

とおき, f( x) の導関数を f (x ) と書く.このとき

D=( ) f (a 1) f (a 2) f (a 3)

と表すことができる.一方, 3 つの関係式

f (a j)= + aj j=1 2 3

を同時に満たす がとれて,

(x- a1 ) (x- a 2) (x- a 3 )

=x3 +( ) x2 +( ) x+( )

となる.

 以上を利用して D = と表すことができる.

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