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2005-10721-0201
2005 広島大学 後期
総合科学部(理系)
易□ 並□ 難□
【1】 2 は無理数であることを既知として,次の問いに答えよ.
(1) 有理数 a ,b が a+ b⁢2 =0 を満たすとき, a=0 ,b=0 を証明せよ.
(2) 有理数 a ,b が (3+ 8)⁢ a+(2 -2) ⁢b=1 +18 を満たすとき, a ,b の値を求めよ.
2005-10721-0202
【2】 ▵OBA において, OA=1 ,OB=m , OA→= a→ , OB→= b→ とおく.また, ∠AOB= π 3 とする.次の問いに答えよ.
(1) 頂点 B から直線 OA に下ろした垂線と OA の交点を C とするとき, OC→ を a→ と m を用いて表せ.
(2) 各頂点から対辺またはその延長上に下ろした垂線は 1 点で交わり,三角形の垂心と呼ばれる. ▵OAB の垂心を T とするとき, OT→ を a → ,b → と m を用いて表せ.
(3) ▵OAB の重心と垂心が一致するための必要十分条件は, ▵OAB が正三角形であることを示せ.
2005-10721-0203
配点25点
【3】 A ,B の 2 つの袋に,玉がそれぞれ 2 個ずつ入っている.いま,硬貨 1 個を投げ,表が出れば A から B に玉を 1 個移し,裏が出れば B から A に玉を 1 個移す.この操作を繰り返し,どちらかの袋の中の玉がなくなったとき終了する.次の問いに答えよ.
(1) 硬貨を 2 回投げたとき,終了する確率を求めよ.
(2) 硬貨を n 回投げたとき,ちょうど終了する確率を求めよ.
(3) 終了するまでに硬貨を投げる回数の期待値を求めよ.
2005-10721-0204
【4】 f⁡(x )= 14⁢ (x 2-2⁢ log⁡| x|- 1) とする.次の問いに答えよ.
(1) 関数 y= f⁡(x ) の増減,極値,グラフの凹凸を調べ,そのグラフをかけ.
(2) a>0 とする.曲線 y= f⁡(x ) の x= a+1 から x= 2⁢a+ 1 までの長さ L⁡ (a) を求めよ.
(3) 極限 lim a→∞ ⁡ L⁡(a )a2 の値を求めよ.
2005-10721-0205
【5】 f⁡(x )= 4⁢cos⁡ x+2⁢ sin⁡2⁢ x3 とする.次の問いに答えよ.
(1) 関数 y= f⁡(x ) の区間 [ 0, π2 ] における最大値を求めよ.
(2) 定積分 I= ∫ 0π2 ⁡{ 2⁢3 -f⁡( x)}⁢ dx を計算せよ.
(3) 関数 g⁡ (t)= t 22⁢ 3+t の区間 [ 0,3 ] における最大値を求めよ.
(4) 区間 [ 0, π2 ] において,不等式
0< 122⁢ 3+f ⁡(x ) -{2⁢ 3-f ⁡(x) }< 33
が成立することを示せ.
(5) 定積分 ∫0 π2 ⁡ 12 2⁢3 +f⁡( x) ⁢dx の値を J とするとき,
|J- I|< 3 ⁢π6
を示せ.
2005-10721-0206
理学部数学科
【1】 n を自然数とする.だ円
x 24⁢ n2 +y 2=1
と双曲線
x 2n2 - y2n 2= 1
の第 1 象限における交点の座標を (an ,bn ) で表すとき,次の極限を求めよ.
(1) limn→ ∞⁡ a nn
(2) limn→ ∞⁡ bn
(3) limn→ ∞⁡ n⁢(a n-n)
2005-10721-0207
【2】 α を実数とする.零ベクトルでないベクトル a →= (α2 +α, α+1 ), b→ =(α ,-1 ) と行列
A=( α -1 α2 +α α+1 )
を考える.次の問いに答えよ.
(1) a→ と b→ が垂直であるとき, α の値を定めよ.
(2) a→ と b→ が平行であるとき, α の値を求めよ.
(3) 行列 A が逆行列を持つための α の条件を求めよ.
2005-10721-0208
【3】 a と b を正の定数とし, 2 つの放物線 y= a⁢x2 と y= 1-b⁢ x2 を考える.放物線 y= 1-b⁢ x2 と x 軸で囲まれた図形の面積が 2 つの放物線で囲まれた図形の面積の 2 倍であるとき,次の問いに答えよ.
(1) a を b であらわせ.
(2) 2 つの放物線の交点が, a と b によらない直線上にあることを証明せよ.
2005-10721-0209
【4】 n を自然数とする.箱の中に 1 から n までの数字が 1 つずつ記入されたカードが,それぞれの数 k (k =1 ,2 , ⋯, n ) について k 枚ずつ入っている.この箱からカードを 1 枚取り出す試行を n 回行う.ただし, 1 回目に取り出したカードは箱の中にもどしてから, 2 回目の試行を行うものとする.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 1 回目に取り出したカードに記入された数字が k である確率 Pk を n と k を用いて表せ.また,取り出したカードに記入された数の期待値 En を求めよ.
(2) 1≦i≦ n をみたす自然数 i に対して, 2 回の試行で出た数の和が i となる確率 Qi を n と i を用いて表せ.
(3) 2 回の試行で出た数の和が n 以下となる確率を Rn とするとき, limn →∞ ⁡Rn を求めよ.
2005-10721-0210
【5】 a を正の定数とする.第 1 象限内の曲線 y= 1 xa+1 に接し,原点を中心とする円 C を考える.次の問いに答えよ.
(1) 円 C の半径 r を a を用いて表せ.
(2) 1<r< 2 であることを示せ.